海外ドラマスペシャルコラム

アメリカTVのスペシャリストがドラマの魅力や見どころを語ります!

Vol.36 セレブのゲスト出演など工夫が満載の傑作ドラメディ「アグリー・ベティ」

スーパー!ドラマTVが4月6日に第1話を先行放送し、同24日からレギュラー放送する「アグリー・ベティ」。近年、サスペンス系に押されてか、やや元気がない米国コメディの中でもとびきり笑える傑作だ。米国ではシリアスとコミカル、両方の要素を持つドラマや映画を“ドラメディ”(または単にコメディ=ドラマ)と呼ぶが、「アグリー・ベティ」も主人公ベティ(アメリカ・フェレーラ)の日常をユーモラスに描きながら、ベティの会社の社内抗争や家族の問題にドキドキさせられるドラメディ。舞台となるファッション業界を派手めに描くのも楽しいが、現実とかけ離れた物語にしないよう、セレブをゲスト出演させる工夫に感心。シーズン1では第8話に全米主婦のカリスマ、マーサ・スチュワートが、第14話に「アメリカン・アイドル」シーズン5で準優勝したキャサリン・マクフィがどちらも本人役で登場。また、第14&15話でファッションTVのリポーターをつとめるのは、ファッション学校“パーソンズ”の教授でリアリティ・ショー「プロジェクト・ランウェイ」でも知られるティム・ガン(吹替版の声も「プロジェクト~」と同じ!)。全米放送中のシーズン2には、ヴィクトリア・ベッカム、R&B歌手のオマリオンやラッパーのバウ・ワウ、KISSのジーン・シモンズらがゲスト出演したとか。さて「アグリー・ベティ」だが、ウィルミナのアシスタントのマーク(マイケル・ユーリー)などゲイのキャラが重要な役どころを占めるが、原作のテレノベラ「ベティ~愛と裏切りの秘書室」を米国版に翻案したクリエイター、シルヴィオ・オルタもまたカミングアウトしたゲイだ。男女いずれも欠点こそあるが誰もが愛すべき「アグリー・ベティ」のキャラたち。それはオルタの温かい眼差しがあるからだろう。"ゲイである自分の繊細な部分も番組の役に立っているかな"とはオルタの弁。米国コメディの先端に立つ「アグリー・ベティ」から目が離せない!

【アメリカTVライター 池田敏 2008/03/26】

Vol.35 2人の名優のゲスト出演を見逃すな! 「ER VII 緊急救命室(シーズン7)」

3月13日からスーパー!ドラマTVは「ER VII 緊急救命室(シーズン7)」をCS初放送。雑誌「ROADSHOW」4月号で読者が選ぶ第36回シネマ大賞が発表されたが、「ER」は海外TVドラマ部門の第5位に選出され、根強い人気を証明している。さてシーズン7だが、前シーズンでコバッチュアビー、ロマノなど、個性的な新メンバーが加わったカウンティ総合病院のER。グリーンコーデイの愛、ベントンと上司ロマノの対立、アビーらを襲う試練、そしてウィーバーの意外な新生面(?)など見せ場はたっぷり。もっとも、本国でも“キャラが増えすぎた?”と言われた頃で、1話でもこぼすと後がしんどいので、そこはご注意を。また、豪華ゲストも名物の「ER」だが、シーズン7は2人の名優の参加が絶対に見逃せない。1人はアカデミー主演女優賞に2度輝くサリー・フィールド。アビーの母親マギーを熱演し、エミー賞のゲスト女優賞に輝いた。昨年「ブラザーズ&シスターズ」でも受賞し、3度目のエミー賞を獲得。筆者は02年2月に米国でインタビューしたが、サリー本人はとても小柄だが女優のオーラがばんばん出ていて、それでいて非常に優しいおひと。ハリウッド中から愛されるのも納得だ。もう1人の名優はジェームズ・クロムウェル。子豚が可愛い映画「ベイブ」でアカデミー助演男優賞にノミネートされた実力派だが、「シックス・フィート・アンダー」のジョージ役や、「24」のシーズンVIである重要な役を演じたのも記憶に新しい。シーズン7でコバッチュはシビアな精神状態に陥るが、クロムウェル演じる人物はそこで彼の魂を支える、重要な役割をはたす。それまでロスの後釜的美男子のイメージだったコバッチュが、人間的魅力を増すのに見事貢献した。ゲストは他にも、「スーパーナチュラル」のジャレッド・パダレッキジェフリー・ディーン・モーガンなどがおり、ファンはぜひチェックを!

【アメリカTVライター 池田敏 2008/02/20】

Vol.34 時に実話を下敷きにするリアル・ミステリー
「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」

人気ドラマ「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」は、スーパー!ドラマTVでは3月からシーズン3のCS初放送が始まるが、先がける2月はシーズン2を一挙放送(2月12日[火]より月曜~木曜14:00~17:30)。FBIニューヨーク支局の失踪者特別捜索班が失踪・誘拐事件の謎に迫るミステリーだが、各事件は必ずしも金銭や愛欲などありがちな背景を持たず、差別やタブーなど社会の闇に真相があることも多い。だから社会派ドラマとしても見ごたえがある。そんな「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」、実は一部のエピソードは、現実に起きた事件を下敷きにしている。たとえばシーズン1の第11話「思い出ビデオ」は1997年、オレゴンでアシュリー・ポンドとミランダ・ガディスという2少女が立て続けに失踪した事件に似ているといわれる(後に2人は性犯罪者に殺されたことが判明)。同シーズンの第9話「アメリカのアラブ人」や第22・23話「911の爪あと(前・後)」が、フィクションとはいえ、01年の同時多発テロ事件に影響を受けたのも確かだ。また、シーズン2第1話「消えたスクールバス」は、1976年にカリフォルニアのある町で26人の学童とスクールバスの運転手が失踪した事件にそっくりだそうだ。実際に起きた事件をモデルにすることは、犠牲者や被害者、その周囲の人々の気持ちを考えると不謹慎なようにも思えるが、同じような事件の再発を抑止する効果があると認められているからこそ、米国のドラマでは可能なのだろう(「CSI」「ロー&オーダー」の各人気シリーズも実際の事件をよくモデルにする)。「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」は本国では各話の最後、実際に失踪している人々の情報を求める15秒のコーナーが放送され、オーストラリアや香港でも同様のコーナーが放送されているという。失踪事件に巻き込まれた人々の悲しみや憤りは時代や土地を問わず、それも本作を世界的ヒットドラマに押し上げた理由であるに違いない。

【アメリカTVライター 池田敏 2008/01/20】

Vol.33 年末から1月にかけてのスーパー!ドラマTVは
SFドラマを中心に見ものが盛りだくさん!

いよいよ年末年始、海外ドラマを冬休みに見まくりたい人にお薦めできるのが、スーパー!ドラマTVの「年末年始 Super! drama まるごと一挙放送!」だ。
青春ドラマ「The OC」やMr.ビーンことローワン・アトキンソン主演のコメディ「シン・ブルー・ライン」もあるが、SF方面が充実しているのが今年の本特集の特長。「スーパーナチュラル」シーズン1全22話一挙放送をはじめ「5デイズ」、そして「プリズナーNo.6 デジタルリマスター完全版」が見られる。この「プリズナーNo.6」、謎の村に閉じ込められた主人公(パトリック・マッグーハン)が逃亡をめざす物語だが、謎の村は「LOST」に、脱走というアイディアは「プリズン・ブレイク」に影響を与えたと思うのは筆者だけ? 1967年作品ながら今も古さを感じず、2008年にTVでリメイクされるとか、2009年に映画化されるとか噂が尽きないのは時代を越えた魅力があるからだろう。
そして1月は、いよいよ1月9日から独占日本初放送が始まる「バトルスター・ギャラクティカ」が見逃せない。その下敷きになった「宇宙空母ギャラクティカ」も1月17日からオンエア。1978~79年に作られた番組だが、今振り返ると「ナイトライダー」のグレン・A・ラーソン、「犯罪捜査官ネイビーファイル」(2月からシーズン9を日本初放送!)のドナルド・P・ベリサリオ、「ER 緊急救命室」第1話を演出したロッド・ホルコム監督らスタッフは一流揃いだし、「特攻野郎Aチーム」のフェイスマンことダーク・ベネディクトがスターバックを演じ、懐かしの人気歌手リック・スプリングフィールド、「ドクター・クイン」のジェーン・シーモア、最近では「シックス・フィート・アンダー」にも出ていたエド・ベグリー・ジュニアらがゲスト出演していたりと、キャストも見ものである。いずれもSFが苦手という人でも入りやすいのが、これら現在のスーパー!ドラマTVのSFドラマだ。

【アメリカTVライター 池田敏 2007/12/25】

Vol.32 魅力的なキャスティングにも注目したい 「バトルスター・ギャラクティカ 序章」

スーパー!ドラマTVが12月23日(日曜)夜7時00分~10時30分に「序章」を放送し、続いて来年1月からシーズン1を独占日本初放送する新番組「バトルスター・ギャラクティカ」。筆者も03年に全米のSF専門局サイ=ファイ・チャンネルで始まって以来の絶賛と、自分で実際に見たパイロット版(序章)の素晴らしい出来から、シーズン1の上陸を待ち望んでいた。この新版「ギャラクティカ」、もちろん本格宇宙SFとしても期待大だが、ミーハーな筆者はキャストにも注目している。原典となったTV「宇宙空母ギャラクティカ」(これもスーパー!ドラマTVは1月から放送)でローン・グリーンが演じたアダマ艦長を、何とTV「マイアミ・バイス」のキャステロ役、エドワード・ジェームズ・オルモスが演じるというのにびっくり。キャステロというのは刑事ドラマ史上屈指の何を考えているか分からない上司(しかし実は頼れる!)だったので、オルモスの艦長役ってどーなのと思ったが、「序章」を見てひと安心。名優ならではの存在感たっぷりだ。「ギャラクティカ」にも彼が監督をつとめたエピソードがあるというし。それともう1人、副主人公的なロズリン役を演じるメアリー・マクドネルも楽しみ。「ダンス・ウィズ・ウルブズ」「パッション・フィッシュ」で2度オスカーにノミネートされ、TV「ER 緊急救命室」のシーズン8でカーターの母親エレノアを演じた実力派女優。あと英国ドラマ「S.A.S. 英国特殊部隊」でドッツィを演じたジェイミー・バンバーがアポロ役を演じるが、そんなアポロを旧「ギャラクティカ」で演じた、リチャード・ハッチの準レギュラー出演も感激(アポロ役じゃないけど)。本作によって米英の男性ファンに注目されたセクシーな新星トリシア・ヘルファーも注目株だ。そんな訳で、SFは苦手でも魅力的なスターと彼らの熱演を見るのは好きという人も、ぜひ「バトルスター・ギャラクティカ」お見逃しなく!

【アメリカTVライター 池田敏 2007/11/26】

Vol.31 「HEROES/ヒーローズ」の新セレブ
マシ・オカ、欧米のメディアで露出増加!

スーパー!ドラマTVで大ヒット放送中(毎週火曜22:00ほか)の話題の全米大ヒット・ドラマ「HEROES/ヒーローズ」。前回のこのコラムにも書いた通り、日本人サラリーマンのヒロ・ナカムラを演じるマシ・オカが注目の的だが、番組が全米で第2シーズンに突入したこともあり、欧米のメディアではこの秋、マシの露出がますます増えている。まず全米最大のTV情報誌“TV GUIDE”は、8月末の《HEROES ワールド・ツアー》を紹介。世界各地で最も大きく取り上げたのは、マシら4人のキャストが訪れた東京だった(写真のバックは神田明神の隨神門!)。記事によれば、何とマシとグレッグ・グランバーグ(マット役)は地下鉄に乗り、“エレクトリック・タウン”(秋葉原のこと?)に買物に行ったとか。まるでヒロが本当に東京の地下鉄に乗っていたみたいで、その光景、見てみたかった! また英国の男性向け雑誌“FHM”は今年の10月号、ヘイデン・パネッティーア(クレア役)が表紙を飾ったが、なぜかマシ・オカのグラビア&インタビューも載り、英国でもマシ人気は高い模様。彼への質問も、ヒロに負けじとオタク度が高くて笑ってしまった。Q「ジョージ・ルーカスとは話すの?」A(マシ)「ILMで働いていた頃より、今のほうがイベントや授賞式で会うよ。でも実はILMでは会議用のTV画面でしか会ったことがないんだ。今日中にああしろ、こうしろって、ダース・ベイダーみたいだったね」、Q「ILMではジャー・ジャー・ビンクス(注・「スター・ウォーズ エピソードI」に初登場してファンのブーイングを浴びたキャラ)のVFXもやった?」A「……うん、ちょっと。技術的には凄かったんだけど、キャラ自体がねぇ……」など、来日時よりちょっとスパイシーな一面(笑)も見せた。それにしても世界中で人気者のマシって凄いなぁ!

【アメリカTVライター 池田敏 2007/10/22】

Vol.30 話題のマシ・オカは日本語のセンスも光る!
「HEROES/ヒーローズ」日本上陸!!

スーパー!ドラマTVが9月29日(土)夜8時に先行プレミア放送し、10月16日(火)夜10時からいよいよ放送開始(16日のみ第1~3話の拡大放送)する、全米大ヒット・ドラマ「HEROES/ヒーローズ」。各TV賞での高い評価に加え、時空を操る日本人サラリーマン、ヒロ・ナカムラ役の日本人俳優マシ・オカが旬の話題になっているが、筆者は8月下旬、共演者3人と来日したマシ本人にインタビューすることが出来た。何より、念のためということで同席された通訳の方がほとんど不要だったほど、マシが日本語に堪能だったのでびっくり。6歳まで東京で暮らし、LAで米国人と同じ学校に通いながら土曜日に日本人学校にも通ったというマシだが、日本語の理解力がどれ位高いかというと、ダメなライター・記者のヘタな仕方の質問(あまり他人のことは言えないが……)もきちんと主旨を汲み上げ、しかもオチがある答を返すほどだった。実はマシ、日本にいる祖母から送られるビデオで日本のTV番組もよく見ているそうで、日本人にウケる笑いのツボを理解している様子。また「HEROES/ヒーローズ」に驚かされるのは、マシ演じるヒロや同僚アンドウ(韓国系米国人俳優ジェームズ・カイソン・リー)が日本語で会話すること。日本人同士でも英語で話すことが多い米国のドラマで、これはかなり画期的だ。しかも台詞は何と、いずれもマシが英語の台本から日本語に訳しているとか。毎週土曜夜9時枠では「二カ国語・一部英語字幕版」として、元となった英語の台詞が画面に出るので、マシがどう日本語に訳したか確認できるが、その訳もウマい。ヒロの決め台詞“ヤッター!”以外も、“大ピーンチ”とか、同年代の日本人が使いそうな言葉にしっかり訳されているのだ。筆者は海外ドラマを見る時、情報量が多いことや吹替スタッフ・キャストの技を楽しみたいという理由で、字幕版より吹替版で見るほうが多いが、「HEROES/ヒーローズ」に関してはマシの名翻訳が堪能できるので、ぜひ字幕版も見てほしい。

【アメリカTVライター 池田敏 2007/09/25】

Vol.29 空前絶後のワールド・ツアーと共に上陸!
「HEROES/ヒーローズ」

いよいよSuper! drama TV が9月29日(土)夜8時00分~10時00分に第1・2話を先行プレミア放送する最新全米大ヒット・ドラマ「HEROES/ヒーローズ」。全米でいかに大ブームを巻き起こしているかはSuper! drama TVのサイトをご覧いただくとして、9月27日に開かれるジャパン・プレミアに話題の日本人俳優マシ・オカらが出席する「HEROES ワールド・ツアー」についてもう少し詳しく紹介したい。このツアー、日本でも番組をヒットさせる狙いもあるが、実はそれ以上に重要なのが、8月28日に全米発売される第1シーズンのDVDと、9月24日に全米NBCネットワークで始まる第2シーズンの両方に注目を集める、壮大なプロモーションの一環であることだ。NBCの「HEROES」サイトには専用HPがあって、日本の写真として載っている神社が東京じゃない気がする(広島の厳島神社?)のはご愛嬌だが(笑)、本国ではツアー発表の記者会見までされた(映像)。ツアーをみずから発表したプロデューサー、ティム・クリングの来日が中止になったのは残念だが……。ツアーの日程は、8月27日は東京(時差のため世界で最初!)とドイツのミュンヘン、同28日はフランスのパリと本国のニューヨーク、同29日は香港(マシ・オカたちは東京からそのまま直行)、同30日は英国のロンドン、9月1日はシンガポールとカナダのトロントというように、キャストが3つに分かれて各地を分担するとはいえ、まさに空前絶後のツアーなのだ。海外ドラマ・ファン歴がそろそろ30年に近づく筆者だが、ドラマ1本でここまでやった例は思い出せないという歴史的快挙なのだ。筆者もジャパン・プレミアを取材し、来日したスターたちにインタビューもするが、近々Super! drama TVのサイトにアップされるはず。がんばります。

【アメリカTVライター 池田敏 2007/08/22】

Vol.28 1980年代を代表する“全国区海外ドラマ”
「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」

スーパー!ドラマTV で8月より放送スタート予定の「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」。日本初放送時にカットされた場面を字幕で補完して甦らせた完全版の日本初放送、これまで幻だった日本未放送分5話の初放送も嬉しいが、何より多くのファンを当時熱狂させた名作が帰ってくることを、当時を知るオールド・ファンとして素直に喜びたい。現在のデジタル放送時代からは信じられないが、1980年代は日本で見られる海外ドラマが激減した“海外ドラマ冬の時代”で、そんな中、民放(日本テレビ)の全国ネット、しかもゴールデンタイムで放送されてコンスタントに2桁の視聴率を獲得したのが、この「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」なのだ。まずビデオソフト(邦題はTVとビミョーに異なり、只の「エアウルフ」だった)で評判になった本作は、86年9月26日の「金曜ロードショー」で第1・2話にあたるパイロット版をオンエア。続く10月19日から日曜夜10時30分枠(「チャーリーズ・エンジェル」もこの枠だった)で放送されたが、この枠は地方によって異なる番組を放送するローカル枠だったにも関わらず、関東では最高15%前後に到達する高視聴率をマーク。そして翌年4月から水曜夜9時の全国ネット枠に移動し、「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」は全国で大勢のファンのハートを鷲づかみにしたのだ。ちなみにこれはドマイナーなトリビアだが、当時の日テレで番組を担当されていたSさんは、今年映画化されて話題の「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」(アニメ)も担当されていた。単なる偶然かもしれないが、それにしても「歴史は繰り返す」というか、迫力満点の「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」が今なお古びていないことを示唆する“奇跡”のような偶然である。【参考資料「ロマン アルバム スペシャル『超音速攻撃ヘリ/エアーウルフ』」徳間書店/現在絶版】

【アメリカTVライター 池田敏 2007/07/23】

Vol.27 「スリリングな新番組「スーパーナチュラル」 キャラたちは実在するセレブ一族がモデル!?」

Super! drama TVが7月18日からCS初放送する「スーパーナチュラル」。悪霊どもと戦う弟サム(ジャレッド・パダレッキ)と兄ディーン(ジェンセン・アクレス)の活躍を描く痛快ホラー・アクションだ。全米CWネットワークでの放送は秋からシーズン3に突入するヒット(木曜夜9時枠ということはCBS「CSI:科学捜査班」やABC「グレイズ・アナトミー」の裏番組!)だが、人気の理由は幾つも考えられる。ジャレッドとジェンセンという2大イケメン(しかも長身)が主演なのは言わずもがな、スリリングな「スーパーナチュラル」は全米のSFファンにも支持され、米SF界の権威、サターン賞では最優秀ネットワーク・シリーズ賞にノミネート。「X-ファイル」(「スーパーナチュラル」が最も影響を受けたドラマだろう)に主演したデイヴィッド・ドゥカヴニーは「最初にSFファンに認められたことは、番組が一般に認知されるまで強い支えになった」と語っているが、SFはコアなファンにウケずにヒットした番組がないジャンル。「スーパーナチュラル」はその高いハードルを越えた。また、各話の題材も米国でよく知られた実話や都市伝説を下敷きにしているので説得力がある。ディーンとサムや2人の両親というウィンチェスター家にもモデルがいる。ウィンチェスターは米国に実在する銃器メーカー(www.winchester.com)だが、創始者であるウィンチェスターの一族では不幸が続き、ある霊能者は「同社の銃で亡くなった人々の怨念のしわざ」と指摘。そこでウィンチェスター家は東海岸から西海岸に引っ越し、その屋敷を「悪霊のたまり場」にしたのだ。これは「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」と呼ばれ、今やカリフォルニア州の歴史的重要建造物に。呪われた一族を参考にした大胆なネーミングからも、「スーパーナチュラル」の作り手たち(「The OC」のマック・Gらが製作総指揮)の意気込みが伝わってくるのだ。

【アメリカTVライター 池田敏 2007/06/22】

Vol.26 「The OC シーズン2」を皮切りに、 この夏 Super! drama TV はイケメン祭り!?

ファンが待ちに待った「The OC」のシーズン2が、いよいよ6月9日からSuper! drama TVで日本初放送される。先がける5月16日、東京の丸ビルホールで開かれたジャパン・プレミアに筆者もお邪魔した。正直いうと海外ドラマって、日本のドラマに比べると日常会話でも余り話題にならないし(筆者はプロのライターなのでファンが大勢いるのは知っているが)、こういうプレミアってどんなお客さんが集まるのかと興味シンシンだったが、若くておしゃれな女性が多いのにびっくり。これがエビちゃん効果かどうかはさておき(笑)、こうして「The OC」をきっかけに女性の海外ドラマ・ファンがもっと増えることを願いたい。さて「The OC」といえば、スーパー・セレブのミーシャ・バートン。昨年8月に続いて今年1月にも来日し、幸運にも筆者は2度ともインタビューする機会に恵まれたが、2度目の時はインタビュー場所の部屋に入ってくるなり、インタビュアー全員と握手をしてくれたミーシャ。2回の来日を通じて親日家になってくれたようだ。そんなミーシャや共演のレイチェル・ビルソンなど女性キャストが魅力的な「The OC」だが、男性陣もライアン役のベンジャミン・マッケンジー、セス役のアダム・ブロディらは人気上昇中。さらにSuper! drama TVはこの夏、先に挙げたジャパン・プレミアでも発表したが、7月に「スーパーナチュラル」、8月に「One Tree Hill(原題)」がスタート。「スーパーナチュラル」も、ジェンセン・アクレス(4月に来日した時インタビューしました)とジャレッド・パダレッキ、そして本邦初登場の青春ラブストーリー「One Tree Hill」も、チャド・マイケル・マーレイ(前出のパダレッキやパリス・ヒルトンとホラー映画「蝋人形の館」で共演)、新星ジェームズ・ラファティなど、いずれも美男子揃い。女性の海外ドラマ・ファンの目を楽しませてくれる、さながら“イケメン祭り”になりそうだ。

【アメリカTVライター 池田敏 2007/05/23】

Vol.25 クールなオープニング・タイトルも要注目な 「シックス・フィート・アンダー4」

Super! drama TVが5月18日から日本初放送する「シックス・フィート・アンダー4(シーズン4)」。このドラマ、毎回の冒頭を彩るクールでカッコいいオープニングが気になるなんて人は多いのでは? シーズン1でいきなりエミー賞6部門に輝いた本作だが、そのうちの1つはメイン・タイトル・デザイン賞だった。このオープニングを担当したのは、シアトルにあるディジタル・キッチン社と、同社を率いるポール・マテウスだ。1995年設立の広告デザイン会社で、ナイキ、クライスラー、マイクロソフトなど大企業の広告を手がけると共に、「シックス・フィート・アンダー」以来、数々のTV番組でオープニングを担当。やはりエミー賞にノミネートされた“The Mind of the Married Man”(日本未放送)「NIP/TUCK」「キングダム・ホスピタル」「ザ・グリッド」「ゴーストのささやき」や、「レスキュー・ミー」“Dexter”(日本未放送)など、多くがトンガったテイストの番組で、この会社の趣味のよさがうかがえるではないか。この会社のサイト(www.d-kitchen.com)にエンターし、WORKSの部分をクリックすると、過去の作品の一部を見ることが出来るが(PCによっては見られない場合あり)、どれも実にオシャレだ。ここでは同社がHBO用に作った「ザ・ソプラノズ」のCMまで見られる! そういえば、最近の米国のドラマは、「シックス・フィート・アンダー」のように凝ったオープニングの番組も増えたが(ちなみに音楽は「アメリカン・ビューティー」などで8回もアカデミー賞にノミネートされたトーマス・ニューマンが担当)、オープニングが無い、または、いきなりストーリーに入ってしまう番組も増えた(代表的なのはやはり「24」?)。それほど米国のドラマが多様化しているという訳だが、前者に関してはディジタル・キッチンのような洗練された仕事に注目していると、海外ドラマはますます面白くなるのだ。

【アメリカTVライター 池田敏 2007/04/23】

池田敏
海外ドラマ評論家。海外ドラマのビギナーからマニアまで楽しめる初の新書「『今』こそ見るべき海外ドラマ」 (星海社新書) 発売中。

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