イーモン・ウォーカー Q:“あちら側”から“こちら側”に移ってきた感想は?

イーモン(E):なかなか良い気分だね。(笑)でも、「OZ/オズ」に出ていたのは4年前になるけれど、あれは僕の人生の中で最高の経験の1つだった。僕たちは、役の外見だけでなく内面も深く掘り下げた役作りをするために、自分の弱さも見せられるぐらい御互いに深く信頼し合うようになったんだ。演じる人物の明暗を両方出せるという経験は、舞台ではあったかもしれないけれど、テレビでは決して無い経験だったことは確かだ。アメリカのテレビを変革させたと言われる番組に出演できたことは、すごく誇りに思っている。

イーモン・ウォーカーQ:現在、地上波で放映中の「プリズンブレイク」は、何かと「OZ/オズ」と比較されることが多いですが、「プリズンブレイク」で主演しているウエントワース・ミラーは、刺青のメークを施してもらっている間に「OZ/オズ」のDVDを観ていたそうですよ。

E:まさか!本当に?実は、4ヶ月ほど前にニューヨークで放映局のプレス・イベントがあって、その時、ウエントワースに会ったんだよ。彼は僕のすぐ後ろに立っていたんだけど、僕が振り返ったら“オーマイガッド!”なんて言うんだ。僕はその時はまだ彼の番組は観ていなかったから、“ああ、こんにちは”なんて返事しちゃってさ。(笑)ウエントワースは、「OZ/オズ」と「プリズンブレイク」について熱心にいろいろ話してくれた。それをきっかけに、僕も「プリズンブレイク」を観始めたんだけど、すごく気に入っている。その理由の1つには、僕が「OZ/オズ」の仕事を懐かしく思っていることがあるんだけど。

イーモン・ウォーカーQ:「OZ/オズ」で共演した俳優仲間とは今でも連絡を取り合っているんですか?

E:ああ、僕たちはしょっちゅう連絡を取り合っている。6年間、「OZ/オズ」のようなドラマを一緒に作った仲間たちだからね。こういう付き合いはそう簡単に終わるものじゃない。今でも、お互いのことを気にかけて、“今、どこに居るんだい?”、“何しているの?”、“誰と仕事しているのかい?”などと、声を掛け合っている。「Justice」の仕事の話が来た時も、トム・フォンタナに電話して「トム、こういうドラマに出ることを考えているんだけど...」と相談したし、トバイアス・ビーチャーを演じたリー・ターゲセンには数週間に会ったばかりだよ。彼らとの親交はこれからもずっと続いていくと思う。僕たちは言ってみれば大きな家族みたいな関係にあるんだ。

イーモン・ウォーカーQ:あなたは母国のイギリスですでに俳優として成功を収めていたのに、アメリカに来てテレビ番組のような何年も続く仕事をすることに抵抗は無かったんですか?

E:それは躊躇もあったよ。でも、優れた脚本を読むとアメリカでも仕事したくなるんだ。

Q:あなたのアメリカ英語のアクセントは完璧ですしね。

E:ドラマの中ではね。でも、ひとたび“カット”の声がかかると、ちゃんとこういう英語に戻るのさ。(笑)おかしいことに、或るイタリア人ジャーナリストがインタビューの席で“アフリカ系アメリカ人が活躍しているのは喜ばしいことですね”なんて言ったので、“僕はイギリス人なんだよ、君”って返したこともあるんだよ。(笑)でも、僕は、自分がハリウッドで活躍している黒人のイギリス人俳優を代表する一人だという自負がある。僕がアメリカで仕事し始めた時には、同じ人種で同じ国籍の仲間はあまり居なかったから寂しい思いをしたものだったけど、最近はその数も増えてきて、自分がハリウッドで活躍する黒人のイギリス人俳優の草分け的存在だということに大きな誇りを感じているんだ。

Q:でも、イギリスに帰りたくなったりしませんか?

E:それはもちろんだよ。イギリスには家族も住んでいるし、自分の家も在る。アメリカでは仕事するだけだもの。だから、仕事が休みに入ると、イギリスに帰って家族に会うのがすごく楽しみなんだ。

【ロサンゼルス(米) 荻原順子 2006年10月】
イーモン・ウォーカー イーモン・ウォーカー Eamonn Walker

1959年11月30日 イギリス・ロンドン生まれ。
ダンサーを目指すが怪我が原因で俳優に転向。Flipside Thetre Companyを創設し、Royal ExchangeやCitizens Theatreなど、舞台で活躍。"The Bill"などイギリスのテレビシリーズに出演後、1997年より「OZ/オズ」に出演。サイード役で注目を浴び、Golden Satellite賞、CableACEアワードにノミネートされている。主な出演作に、"Othello"(英ITV・共演:クリストファー・エクルストン)、「ホミサイド:ザ・ムービー」「ロード・オブ・ウォー」(共演:ニコラス・ケイジ)「アンブレイカブル」(共演:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン)、「ショッピング」(共演:ジュード・ロー)など。「OZ/オズ」終了後には、「ER 緊急救命室(シーズン12)」にゲスト出演するほか、2005年には、デンゼル・ワシントン主演「ジュリアス・シーザー」のマーク・アントニー役でブロードウェイデビューを果たす。最新作はアメリカFOXで放送中のテレビシリーズ"Justice"。共演はヴィクター・ガーバー「エイリアス」、カール・スミス「ドーソンズ・クリーク」。現在はロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスに拠点をおく。
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