ミーシャ・バートン来日インタビュー2007

2007年１月末、「The OC」のプロモーションで、マリッサ役のミーシャ・バートンが再び来日。「The　OC」の撮影当時の思い出やシーズン2の見どころなどを聞いてみた。

ミーシャはソファーの上に足を投げ出したり、水をストローでズズーッと 飲み干して、エヘッと肩をすくめたり、とっても可愛くリラックスしている 様子。まず、「The OC」の撮影裏話について聞いてみると、「共演者は、 みんな仲がよかったわ。一番仲がよかったのは、やっぱりレイチェルね。 レイチェルとは一緒に映画を見に行ったりもしたのよ。レイチェルとアダ ム、そしてベンジャミンとの、4人でのシーンの撮影はとても楽しかった！ ジョークを言い合うシーンがよくあったんだけど、そんな時はアドリブも 結構入れてみたのよ。4人の場面では、友達同士が気さくに楽しんでい る雰囲気がよく出ていると思うわ」

ベンジャミンはミーシャより8歳ほど年上だが、同じ高校生を演じることに違和感はなかったのだろうか!? 「（楽しそうにクスクス笑いながら）いっつもベンは、私たちからジョークの標的にされていたの。ベンは年を取り過ぎているから、この話題はちょっと無理よねとか言って（笑）。でも、普段の彼はすごく優しい人なのよ。ライアンが持つ荒っぽい面なんて、まったく持っていないの。そのギャップもまた、笑いのネタになっていたんだけど（笑）」 とても仲よく、楽しいムードで撮影しているところが目に浮かぶようだ。

ミーシャの好きなタイプはライアン？　それともセス？「私、好きなタイプっていうのは特にないのよね。だけど、どっちかって言ったらセスかな。面白い男の子って好きよ。でもセスだと、私にはちょっと真面目すぎるかも（笑）」う～ん、もうちょいワルな男子がお好みなんでしょうか!?

シーズン2になると、マリッサの悩みはますます増え、取り巻く環境が変化していく。そんなマリッサを演じてみた感想は？。そんなマリッサのキャラクターを理解するのは、ちょっと難しかったわ。私とはあまり共通点がないんだもの。奥行きがあって、興味深い役どころではあるけれど。マリッサはアルコール中毒に陥ったり、ほかにもいろいろクレイジーなことをしたりするんだけど、そういう行いをすることが、クールなことだと視聴者に思わせないように演じたつもりよ」イギリス生まれでＮＹ育ちのミーシャが、カリフォルニア・ガールのマリッサにバッチリ見えるのは、彼女の演技力の賜物といえるだろう。

家族やボーイフレンドの問題などで、悩みが絶えないマリッサのようなティーンエイジャーに、ミーシャからアドバイスをしてもらった。「今、つらくても、自分を見失わないようにして。高校時代が過ぎれば、外の大きな世界が待っているのよ。外の世界に飛び出せば、やりたいことは何でもできるわ」

インタビューが終わると、立ち上がって「アリガト」と言いながら、自ら握手をしてくれたミーシャ。大人っぽい部分と、可愛らしい少女っぽさの両方を併せ持っていて、とても魅力的な女性という印象を受けた。また絶対日本に来てね、ミーシャ！

【ライター：清水久美子　2007年1月】

「The OC」シーズン2の見所を教えて下さい。シーズン1よりシーズン2の方がなんだか深刻ですよね。

そうなの。シーズン2の始まりでマリッサは既に大変な状態にあるの。彼女と義父（ケイレブ）や母（ジュリー）との関係も変な感じだし、ライアンと別れた彼女は新しい関係に踏み出すけど 上手くいかなしね。そんな彼女はアレックスという子と新たな友情を育んだりするの。シーズン1のマリッサよりちょっと荒れた感じになるの。いつも結構荒れてるけどね。（笑）

では、シーズン２に登場するこのシーン（写真：右）を覚えてます？

覚えてるわ。

このエピソード（シーズン2 #35）では、サンディが熱唱しますが、 ミーシャさんはカラオケとかは行きますか？

カラオケ？ええ、行くわ。

どんな曲を唄うんですか？

何だろう…。昔の変なロックン・ロールとか。（笑）

好きな曲は？

よくカラオケでみんなが唄うようなのよ。 思い浮かばないけど…。

女性シンガーの曲、それともロックとか？

“I got you babe”を唄うのが好き。 でも人前で唄うより見ていたいタイプよ。

そうなんですか？唄ったり、踊ったりは？

うん、するする。もちろん。でも、大勢の前 ではやっぱり恥ずかしいの。（笑）

「The OC」では、ミーシャさんのファッションも見所ですが、シーズン2でのミーシャさんのお気に入りの服はどれですか？

確かシャネルだった。凄く気に入って選んだのを覚えてる。でも全部好きよ。このカーニバルのシーンはハイライトシーンだったわ。カジュアルな格好ね。マリッサのカジュアルな服も好きよ。彼女の服は　どれも素敵よね。

雑誌を見ると、ミーシャさんのファッションが注目されていることはよく分かります。そんなファッションリーダーのミーシャさんですが、普段はどんなスタイルが好きなんですか？

色んなスタイルが好きなの。ヴィンテージが好きなので、ヴィンテージとデザイナーものを組み合わせるのも好きよ。ヴィンテージものや古着のTシャツも好きだし、シャネルも好き。小物も注目してるわ。バッグなど小物でクラス感を出したりもするの。

カジュアルなスタイルもとても参考になるのですが、ゴージャスなフォーマルな感じの装いも凄く素敵ですよね。ファッションを選ぶ基準はあるんですか？

ありがとう。その日の気分が多いの。着ていて楽しいものが好きだし、心地よさを重視することも多いわ。幸運なことにデザイナーに服を提供して頂く事も多いので、一通り着てみて、しっくりくるものを選ぶの。楽しいのもポイントよね。ファッションは個性の延長だと思うから、着るもので自己表現もできるわ。だから自分にとってベストな物を選ぶの。

香水とかファッションもその日気分で？

そうね、朝起きた時の気分で選ぶわ。ジーンズにTシャツな気分の時もあるし、サンドレスにサンダルを選んだり、場所に合った服が多いわ。LAにいる時は、くつろげるカジュアルなスタイルが多いの。ニューヨークは気温が低いので、もっと着なきゃだからね。ジャケット・スタイルも実は大好きなの。ニューヨークでは着る機会があるから嬉しいの。

では、今後仕事もしくはプライベートで挑戦したいことはありますか？

仕事に関して言えば、映画を二本撮り終えたばかりで映画に専念してるの。 ドラマを終えた今は次のプロジェクトを探してるわ。様々なものに挑戦したいと思っているからね。色んな物を読んで、自分が何をしたいか見極めているの。 映画の一つは40年代の時代物なので、私にとっては新たな挑戦だったわ。 結構大変身してるの。「Don't fade away」という現代物の作品もあるわ。 もっと気楽な役なんだけど楽しかったわ。

では、プライベートはいかがでしょう？詩を書いたりするそうですね。あと。美術館などにも行くそうですね？

そう、アートは大好き。あと、そうね、書いたりもするわ。

詩はどんなことを？

実は自分で書いたモノローグと詩がきっかけでこの世界に入ったの。子供の頃、学校でよく詩を書いていたんだけどね。8歳から14歳に書いたモノローグを朗読している時に発掘されたの。（笑）今でも書くけど、昔に比べたらあまり詩を書かなくなったわ。でも好きよ。

【2007年1月】