第1話「鏡の底に悪魔が．．．．．」

GUARDIAN OF THE ABYSS

出演レイ・ロンネン、ジョン・カーソン

アンティークの売買を業としているロバーツは、同業者のローラがオークションで入手した古い鏡を預かって家へ帰る途中、誰かに追われているという若い女アリスンを拾い、一緒に家へ戻った。しかしアリスンは、その鏡と共に消えてしまう。アリスンから聞いた話や、自らの調べで、コロンゾンという悪魔を信仰しているグループがあり、コロンゾンをこの世に呼び出すために、その鏡と犠牲とが必要なことを、ロバーツは知った。やがて、再び庇護を求めてロバーツの家へ現れたアリスンだったが、コロンゾン会の司祭ランドルフの執拗な追跡の手が彼女に伸びてくる。そして遂に、アリスンは鏡と共にランドルフたちにとらわれた。犠牲にされようとするアリスンを救うべく、ロバーツは単身彼らの館に忍び込むが、そこで彼を待っていたのは…。

第2話「魔女の復讐」

WITCHING TIME

出演ジョン・フィンチ、パトリシア・クイン

ロンドン近郊の古い農家を改造し、そこに住んでいるデイヴィッドとメアリーの夫婦。夫は音楽家、妻は女優だが、夫は仕事に追われ、妻は主治医と浮気をしていた。ある夜、妻の留守中に、雷鳴と共に不思議な女が現れた。彼女はルシンダと名乗り、17世紀の魔女狩りを逃れて現代に飛んできたという。最初は半信半疑だったデイヴィッドも、次第にルシンダの魔力に取り憑かれ、完全に彼女のとりことなる。デイヴィッドの異変に気づいたメアリーは夫を力づけ、魔女と対決させようとするが、逆に夫の手で地下室に閉じ込められ、火焙りにされようとする。寸前で脱出に成功したメアリーは、1人でルシンダと対決、遂に魔女を葬り去ってしまう。

第3話「カラパチアの呪い」

THE CARPATHIAN EAGLE

出演ピアース・ブロスナン、アンソニー・ヴァレンタイン、スザンヌ・ダニエル

ベッドで男が心臓を抉り取られて殺されるという猟奇事件が2件続いた。捜査主任の警部クリフは、同じ手口の殺人鬼を主人公とするスリラー小説を書いた女流作家ナタリーを知り、彼女の紹介でそのモデルの子孫ハンスカ（ヘンスカ？）夫人を訪れる。夫人の口から300年前の彼女の先祖、100人以上の男を殺した伯爵夫人の話を聞いたクリフは、犯人はその伝説を知り、その手口を真似た変質者と見当をつける。そしてまた第3の犠牲者が出た。クリフは、ハンスカ夫人の甥で密入国者タデックに疑いを持ち、彼を尋問するが、決め手はなかった。そうこうするうち、またしても第4の犠牲者が出た。クリフの疑いは、個人的にも親しくなり始めていたナタリーに向けられるが、しかし…。

第4話「血の流れる家」

THE HOUSE THAT BLED TO DEATH

出演ニコラス・ボール、レイチェル・デイヴィス

住宅街の古い家に引っ越してきたウィリアムとエマ、そして娘のソフィーの一家は、その日から奇妙な出来事に見舞われ続ける。最初は壁の血の染み、ガスもれ、そしてソフィーのかわいがっていた猫の死…。ショックを受けた一家を、向かいに住む親切者の夫婦ジョージとジーンが慰める。しかし、そのジーンまで怖ろしい目に会うに及んで、ジョージはウィリアムたちに事実を打ち明ける。その家では以前、夫が妻を殺しバラバラにして埋めたという事件があったのだ。気味悪がったウィリアムは家を改装、古い物は全部捨てて、忌まわしい呪いを断ち切ろうとする。そして、ソフィーの誕生パーティの日、彼らの家には大勢の子供とその母親が呼ばれて集まった。ケーキに火がともったその時、いきなり天井を這った水道管が破れ、中から真っ赤な血が人々にかかってきた！“血を流す家”として、マスコミは大々的にこの事件を取り上げた。その騒ぎの中で、ウィリアム親子は人知れずいずこかへ去って行った。それから3年…。

第5話「戦慄の叫び」

THE SILENT SCREAM

出演ピーター・カッシング、ブライアン・コックス

ケチな金庫破りで刑務所に入っていた男チャックが出所した。優しく迎える妻のアニー。そんな彼女にチャックは、刑務所をしばしば訪れ、金まで恵んでくれた奇妙な老人、ブルックの話をする。翌日、ブルックの経営するペットショップにお礼に訪れたチャック（にブルック）は、奥の部屋で鍵のかかっていない檻に飼育されている猛獣たちを見せ、留守の間、彼らの面倒を見てくれとチャックに頼む。翌々日、ブルックの店に入ったチャックは、例の部屋で金庫に手を出し、落とし穴に落ちた。四角い金属張りの小部屋に閉じ込められたチャック、更に心配して捜しに来たアニーも同じ罠に落ちる。もとナチの強制収容所看守だったブルックは、囚人を檻と塀のない刑務所で絶対服従させるという狂った夢にとりつかれ、その実験台に2人を選んだのだ。小部屋の周囲には高圧電流が流され、脱出は不可能に見えた。しかし、一瞬の隙をついて脱出に成功した2人は、狂喜して我が家へと向かう。だが…。

第6話「天使たちの伝説」

CHILDREN OF THE FULL MOON

出演セリア・グレゴリー

休暇で人里離れた田舎の別荘に向かった弁護士のトムとその妻セーラは、突然の車の故障で森の中に立ち往生した。一軒の古い館を見つけた2人は、女主人のアードイに歓迎され、結局その夜は館に泊まることになる。その夜、狼男と思われる怪物が2人を襲い、トムは二階から落ちて気を失う。目が覚めた時、2人は病院にいた。昨夜の出来事を質すトムに、セーラは夢だと笑い、交通事故に遭っただけと説明する。その日以降、セーラは変わった。やがてセーラの妊娠が判明。喜ぶトムにセーラは、生まれる子のため出産までベッドを別にすると宣言する。トムの疑惑はますます高まっていく。そしてある日、遂にセーラは家を脱け出した。すぐ跡を追うトム、行き先はひとつしかない…あの森の館だ。館ではセーラが出産に床につき、トムは館を探して森をさまよううち、ひとりの木こりに出会っていた。そして…。

第7話「サイコの爪」

THE TWO FACES OF EVIL

出演アンナ・キャルダー・マーシャル、ゲリー・レイモンド

休暇を貸別荘で過ごそうと、車で田舎道を走らせていたルイス一家（マーティン、ジャネット、息子のデイヴィッド）の前に、レインコートを着た男が現れ車に乗り込んだ。男はいきなりマーティンの首を絞め、車は横転、ジャネットは気絶する。ジャネットが目覚めたのは病院のベッドの上だった。彼女もデイヴィッドも奇跡的にかすり傷ひとつ負っていなかったが、夫のマーティンはガラス片が喉に刺さり、口がきけなくなっていた。そして問題の男は死体置場に安置されていたが、その顔はマーティンとそっくりであった！やがて退院したマーティンを貸別荘に迎えたジャネットだったが、その異常に伸びた爪から、偽者の夫だと疑った彼女は再び病院を訪れる。しかし、死体の汚れた歯を見て疑いの消えた彼女は、晴々とした気分で別荘に戻る。だが、夫はやはりすり替わっていた！襲いかかるドッペルゲンガーの魔手を逃れて農場に走る母子…。しかし、マーティンまで影に取って替わられ、ジャネットは追いつめられていく…。

第8話「ウサギの詩」

GROWING PAIN

出演バーバラ・ゲラーマン、ゲリー・ボンド

植物学者の夫テレンス、慈善事業に熱心な妻ローリー、その夫婦が養子ジェイムスをもらうことになった。しかし、ジェイムスが来てから奇妙な事件が続発する。最初はジェイムスの悪質ないたずらと思って彼を厳しく叱るローリーだったが、愛犬が狂ってテレンスの研究用のウサギを殺し、その上テレンスにも噛みつくに及んで、ただのいたずらではないと気づく。実は、夫婦にはウィリアムという実子があったが、誤って研究室の毒薬を飲み、死んでいたのだ。テレンスはたん白植物の研究に夢中で一切子供に構わず、ローリーも世話の及ばなかったところがあった。それを怨んだウィリアムが両親への復讐のため、ジェイムスを介して現れたのだ。しかしテレンスには、亡霊となった息子よりも、実験中の植物のほうが大事だった。その植物をウィリアムに奪われ、テレンスは後を追うが…。

第9話「人形の牙」

CHARLIE BOY

出演リー・ローソン、アンジェラ・ブルース

脱サラでプロダクション設立を夢見ているグラハムは、急死した叔父の遺産で多くの骨董品を得たが、その中にアフリカで呪術に使われた呪い人形があった。それを手に入れてからというもの、人形の前で憎い相手を想い浮かべる度に、その相手が次々と死んでいく。最初は半信半疑だったグラハムと妻のセーラも、次第にその魔力を信じるようになる。しかし、偶々自分たちも一緒に写っている写真を前に呪いをかけ、写真の人物が順に死んでいくのを知った2人は、自分たち自身も死の呪いに怯えることとなる。骨董屋のハインツの知恵で、人形を燃やせば呪いが解けると知り喜ぶグラハム。しかし、肝心の人形は空き巣狙いによって盗まれていた。必死に人形の行方を追ったグラハムは、苦労の末、犯人の手から人形を取り戻す。しかし、時既に遅かった…。

第10話「13回目の晩餐」

THE 13th REVINION

出演ジュリア・フォスター、デイア・シェリダン

婦人欄担当の女性記者ルースは、取材で訪れた減量の会でベンという会員と知り合い、夕食を共にして別れる。しかしその夜、ベンは交通事故で死ぬ。彼の葬式の日、アンドリューという葬儀社に勤める若者がルースに声をかけ、奇妙な話を打ち明けた。彼の葬儀社では、定期的に太った人間の死体がすり替えられ、社長の手で秘かにある場所へ運ばれているというのだ。半信半疑でその夜納骨堂に忍び込んだルースは、ベンの柩の中が空っぽなのを知る。そして首を落とされたベンの死体は、葬儀社の冷蔵庫に隠されていた。問題の死体の運ばれる先、チェスタント病院に、仮病を使い入院したルースは、その夜、院長のロスウェルが死体を持ち出すのを見つけ、後を追う。ロスウェルの訪れたのは、チェスタント病院のオーナー、ハンフリー卿の邸宅だった。はからずも晩餐に招待されたルースは、そこに集まった人々が、1年前の飛行機事故で奇跡の生還をした乗客たちであることを知る。そして毎月1度、彼らが集まる目的を悟った時、ルースは屋敷を飛び出し、アンドリューのいる葬儀社へと向かう。しかし、そこには…。

第11話「地獄の刻印」

THE MARK OF SATAN

出演ピーター・マッキナリー、ジョージナ・ヘイル

大病院の解剖室で助手を勤めているエドウィンは、ある日、電気ドリルで自分の頭に穴を開け自殺したホルトという男が、悪魔のビールスに侵されたと信じていたということを聞き、彼もまた、そのビールスに侵されたと信じるようになる。やがて彼は、周囲の人間が共謀して自分を悪魔の世界に引きずり込もうとしていると思い込み、母親を刺し殺す。その始末を手伝ってくれたのが、間借人の未婚の母、ステラだった。そのステラも悪魔の一味で、彼に赤ん坊を喰わせようとするに及び、エドウィンは発狂する。3ヶ月後、正常に戻ったかに見えたエドウィンだったが、再び恐怖の幻覚が彼を襲う。悪魔から逃れる手はひとつ、エドウィンはホルトと同じく、自ら電気ドリルを持ち、手術台に横たわった…。

第12話「美の迷路」

RUDE AWAKENING

出演デンホルム・エリオット、ルーシー・ガターリッジ

不動産屋のノーマンは、ある日、ひとりの男から古い屋敷の下見を頼まれ出かけたその家で、不思議な声を聞く。“何故奥さんを殺した？”…その声が悪夢の始まりだった。連続する夢の中で、ノーマン自身も死の恐怖を味わいながら、次第に秘書ローリー（ローラ？）との恋は熱を帯び、妻のエミリーへの殺意は高まっていく。そして何度目かの夢の中の目覚めで、遂にノーマンはエミリーを殺してしまう。喜々として事務所に現れたノーマンは、ローリーに求婚するが、何故かこれまでの夢の中のローリーと違って、彼女の態度は冷淡であった。そこへ刑事がノーマンを訪ねて現れ、そして…。

第13話「疑惑の弾痕」

VISITOR FROM THE GRAVE

出演キャサリン・リー・スコット、サイモン・マッコーギンデイル

アメリカの大富豪の娘ペニーは、療養を兼ねてイギリス人のボーイフレンド、ハリーの山荘で同棲生活を送っていた。ところがハリーの留守の夜、押し入ってきた男チャールズを猟銃で撃ち殺してしまう。警察に届けようとするペニーを説得したハリーは、チャールズの死体を埋め、訪ねてきた警官にも白を切り通す。しかしその夜から、何度もチャールズの亡霊に悩まされ、狂う寸前となったペニーは、ハリーの友人で霊能者のマーガレットに救いを求める。マーガレットの紹介で世界最高の霊能者グプタを、大金を積んでインドから招き、悪霊払いの儀式が始まった。しかし現れたチャールズの亡霊を見て恐怖の極に達したペニーは、猟銃で自らの命を絶つ。実は全てがペニーの大金を狙ったハリーたちの悪企みだった。手に入れた大金を前に哄笑する4人組。しかしその時…。