レイ・ドノヴァン ザ・フィクサーシーズン3

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リーヴ・シュレイバー&ジョン・ヴォイト、2大俳優競演!
父子の因縁の物語に華やかなセレブの世界の裏側や濃密な家族のドラマが複雑に絡み合う、
米エンターテイメント界大絶賛の野心作、待望のシーズン3を独占日本初放送!

作品解説

2013年6月30日より、「デクスター」、「HOMELAND」など数々の人気番組を抱えるペイTVの米Showtime局で放送開始し、現在シーズン4まで制作されている人気TVシリーズ「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」。ハリウッドのセレブたちのトラブルを、あらゆる手段で手際よく淡々と解決していく凄腕のフィクサー、レイ・ドノヴァン。だが、20年ぶりに仮出所した父ミッキーの出現によって、レイの家族や周囲の人間たちはおおいに翻弄される——。父子の因縁の物語に、華やかなセレブの世界の裏側や濃密な家族のドラマが複雑に絡み合う本作は、スリリングかつ見応えのある注目の最新シリーズだ。

一流の“仕事人”レイをクールに演じるのは、映画『スポットライト 世紀のスクープ』、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に出演するほか、舞台ではトニー賞を受賞したリーヴ・シュレイバー。対するミッキー役で圧倒的な存在感と凄みを発揮しているのは、『真夜中のカーボーイ』や『帰郷』、『ナショナル・トレジャー』シリーズなどで幅広く活躍するオスカー俳優ジョン・ヴォイト。本作でゴールデングローブ賞(テレビ部門)助演男優賞を受賞したヴォイトとシュレイバーの演技バトルに加えて、『M★A★S★H マッシュ』のベテラン俳優エリオット・グールド、TV「Lの世界」のキャサリン・メーニッヒ、『おみおくりの作法』のエディ・マーサンなど個性的な実力派キャストが勢ぞろいしたアンサンブルも見どころだ。

クリエイターは、「サウスランド」のや『パブリック・エネミーズ』の脚本を手がけた才媛アン・ビダーマン。渇いたタッチにフィルム・ノワールを思わせるハードボイルド調でありながら極めて知的な作風は、傑作TVシリーズ「ザ・ソプラノズ」などに通じるものがある。製作総指揮には「クリミナル・マインド」のマーク・ゴードン、監督には「ザ・ソプラノズ」「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」のアレン・コールターらヒットメイカーが名を連ねている。

注)初回放送当時の情報となります

シーズン3 見どころ

米Showtime局の人気作!シーズンを追うごとに人気は尻上がり

ハリウッドで起きるトラブルをもみ消す凄腕のフィクサー、レイの活躍と共に20年ぶりに再会した父ミッキーとの確執を描いたシーズン1。続いて、ミッキーを追うFBIのコクランとの攻防と、レイの仕事が妻アビーたち家族に落とす色濃い影を描いたシーズン2。今回のシーズン3では、ハリウッドのスタジオを牛耳る権力者を前に、レイは自由を得て人生を変えようと奔走する……。
米Showtime局ではシーズン1から回を重ねるごとに視聴者数を増やし、人気上昇中の本作。今回のシーズン3でもその“尻上がり”な視聴者数推移のパターンは健在。同局で2015年7月12日に放送されたシーズン3第1話では視聴者数が約103万5,000人、その後の第2話では約20%増しの約126万3,000人にアップ。その後も視聴者数は順調に上昇し、2015年9月27日に放送されたシーズン3最終話では、シーズン3第1話放送時から約50%増しとなる約150万2,000人の視聴者数を記録。「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」は、相変わらず見れば見るほど面白くなるドラマであることがわかる。

強烈な印象を残すフィニー家

トラブルを解決していくフィクサーという職業柄、レイはありとあらゆる類の人間に遭遇することになるが、シーズン3で最も強烈な印象を残すのは、億万長者でロサンゼルスの有力者の1人、アンドリュー・フィニーが家長となっているフィニー家である。金やコネ、権力にものを言わせて何でも自分の思い通りにコントロールしてきたフィニーは、有能なレイも配下に置きたいと考えるが、基本的に一匹狼のレイは他者に従属することを嫌うため、両者の関係は最初から緊張をはらんだものになる。そんな関係をさらに複雑にするのは、フィニーの娘ペイジである。スポーツ・エージェントとして成功をおさめながらも父親の支配から逃れられないペイジは、レイの強さに魅かれると同時にレイを味方にすれば父親に対抗できると企む。レイに接近するものの、それを鋭く見抜いた父親に牽制される。並の親子関係から遠くかけ離れた父と娘を演じるのは、TV「デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン」のイアン・マクシェーンとTV「ドーソンズ・クリーク」のケイティ・ホームズ。小柄ながら鋭い眼光と深いしわがれ声に凄みと貫禄がにじみ出るマクシェーンは、地元の経済界だけでなく政界にも顔の利くフィニー役にぴったり。対するホームズも、有能なキャリア・ウーマンでありながら父親にはどうしても勝てないという、自信と劣等感の入り混じった複雑なキャラクターであるペイジを好演している。

ケイティ・ホームズが挑んだダークなキャラクター、ペイジ

ペイジを演じるケイティ・ホームズだが、役作りの1つとして歯列矯正具を付けており、本作の放送が始まるやいなや、ツイッターなどのソーシャルメディアで「あの歯列矯正具は何なんだ!?」と騒ぐファンが続出。美人で大金持ちのお嬢様なのに、30代でなぜ歯列矯正具を着用!?それに対しホームズは出演したトークショー番組で、「ペイジの歯列矯正具は、偏頭痛をやわらげるために付けているという設定なの。でも、全てを兼ね備えているかのように見える彼女にも欠けている部分があるということの象徴でもある。ペイジは、外見だけでは計り知れない、複雑なキャラクターだということを表現しているの」と説明している。レイも一目置くことになる強烈な印象を残すペイジ役を、ケイティ・ホームズがどう作り上げているかにも注目だ。

波乱万丈なドノヴァン家の人々 それぞれの人生ドラマからも目が離せない

フィクサーとしてクライアントのトラブルを解決するのがレイの仕事だが、シーズン3では、ドノヴァン家もそれぞれトラブルを抱えることになる。最大のトラブルメーカーであるミッキーは、いまだに堅気になる気も隠居する気も全くなし。息子のダリルを道連れにして、またもや危ないビジネスに乗り出す。兄のテリーは強盗罪で服役中だが、刑務所でトラブルに巻き込まれていく。弟のバンチーは、テリーの代わりにボクシング・ジムのマネージャーを務めているが、ジムにやってきた男顔負けのメキシコ人女子プロレスラーが気になって仕方がない。一方、妻のアビーはレイとの冷え切った仲にウンザリしてボストンの兄や姉を尋ねるが、ギクシャクした関係は昔のままで苛立つばかり。交際していたマーヴィンの死を吹っ切れない娘のブリジットは、禁じられた恋愛に走ってしまう……。レイ・ドノヴァンは、相変わらず公私でフィクサーの役割を果たさねばならないのである。

ストーリー

レイの長年の友人でクライアントでもあるプロデューサーのエズラ・ゴールドマンは、ジャーナリストのケイトがサリー殺害の真実を探っていることを知ると、自分たちの保身のためにレイの部下アヴィに命じてケイトを殺させる。ケイトを愛するようになっていたレイはそんなエズラとアヴィに怒り、病の床にふすエズラを見舞いにも行かず、アヴィとも絶交状態となる。そんなレイのところに、億万長者の有力者アンドリュー・フィニーから、誘拐された息子を取り戻して欲しいという依頼が入ってくる。

ミッキーの強盗計画が失敗し刑務所に入れられているテリーの代わりに、ボクシング・ジムの運営を任されているバンチーだったが、気が弱い彼は会員料の取り立てすらできずに、義姉のアビーに助けられる始末。一方、ミッキーは息子ダリルと共に住み始めたアパートで娼婦のジンジャーとその娘オードリーの親子と仲良くなるが、ジンジャーを手荒く扱う娼婦たちの元締めのゲイリーに憎悪を募らせ……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

レイモンド・“レイ”・ドノヴァン/Ray Donovan (声:東地宏樹)

ハリウッドのセレブたちの問題を解決する凄腕フィクサー。部下のアヴィ、リーナと共に日々危険な案件を手際よく処理している。最愛の妻アビー、長女ブリジット、長男コナーの家族を何よりも大切にしており、近所に暮らす兄テリー、弟バンチーのことも常に気にかけているが、そんな家族が引き起こすトラブルをも解決する羽目になる。しかし、最大の頭痛の種は20年ぶりに仮出所してきた父ミッキー。自分の家族に悪影響を及ぼすだけでなく次々にトラブルを起こしていくミッキーに耐えかねて、ミッキーを恨む犯罪者サリーを呼び寄せてミッキーを亡き者にしてもらおうと画策するも、サリーは逆にミッキーに殺されてしまう。サリーの事件でFBIのエド・コクランに目をつけられるが、逆にスキャンダルのネタを入手してコクランを破滅させる。しかし、サリーの事件を追っていたジャーナリストのケイトと深い仲になり、真相が暴露されるのを恐れたエズラの指示でケイトを暗殺したアヴィとは絶交状態になってしまう。さらに、殺人を目撃したブリジットを守るためにその犯人で音楽プロデューサーのクッキーに自ら手をかけることに……。

リーヴ・シュレイバー Liev Schreiber

1967年10月4日、米カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。ロンドンの王立演劇学校などで演技を学び、名門イェール大学演劇大学院で修士号を取得。1993年にブロードウェイ・デビューし、2005年の舞台『摩天楼を夢見て』ではトニー賞助演男優賞を受賞するなど、舞台俳優として高い評価を得ている。『スクリーム』シリーズ、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、『大統領の執事の涙』、『ディファイアンス』など多くの映画に出演。アカデミー賞作品賞受賞の『スポットライト 世紀のスクープ』では、ボストン・グローブ紙の編集局長役に扮して、共演者たちと共に映画俳優組合(SAG)賞のキャスト賞を受賞。TVでは「CSI: 科学捜査班」にマイケル・ケプラー役でゲスト出演。2005年にはイライジャ・ウッド主演の『僕の大事なコレクション』で映画監督デビューを果たし、本作のシーズン2第7話の監督も手がけた。私生活ではパートナーであるナオミ・ワッツとの間に2人の息子をもうけている。ゴールデングローブ賞主演男優賞には3年連続でノミネートされている。

ミッキー・ドノヴァン/Mickey Donovan (声:樋浦勉)
長男テリー、次男レイ、三男バンチーの父親。刑務所に収監されていたが予定より5年早く仮出所し、20年ぶりに家族の前に姿を現す。逮捕される前に付き合っていた恋人クローデットとの間に息子ダリルがいる。テリーとバンチーは父親を受け入れ再会を喜ぶが、レイやレイの恩人であるプロデューサーのエズラは警戒心を露わにする。仮出所後改心したように見えたのも束の間、社会復帰などにはまるで興味がないかのように、ゆすり、殺人、殺人幇助と、再び犯罪に手を染めるようになっていく。これ以上のトラブルを避けるためにレイが雇った保護観察官に監視されながらアパートで1人暮らしを始めるが、アパートの隣人と共謀して強盗を企む。家族思いの父親や祖父の役を演じてみせるが、本当は自分が一番大事な自己中心主義者。

ジョン・ヴォイト Jon Voight

1938年12月29日、米ニューヨーク州ヨンカーズ生まれ。大学卒業後、ニューヨークで演出や舞台美術を学び、オフ・ブロードウェイを経てミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』でブロードウェイ・デビューを果たした。TVや映画に多く出演し、1969年『真夜中のカーボーイ』でアカデミー賞にノミネートされ脚光を浴び、1978年『帰郷』でアカデミー賞主演男優賞、カンヌ国際映画祭ほかで数々の賞に輝いた。そのほかの出演作は、『暴走機関車』、『ミッション:インポッシブル』、『ヒート』、『ナショナル・トレジャー』シリーズなど多数。2度の離婚歴があり、『トゥームレイダー』で共演したアンジェリーナ・ジョリーは実の娘。本作にて第71回ゴールデングローブ賞(テレビ部門)助演男優賞を受賞。最新出演作は映画『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。

アビー・ドノヴァン/Abby Donovan (声:冬馬由美)

レイの妻でブリジット、コナーの母親。子供たちにより良い生活を送らせたいと願っており、ブリジットを私立学校に入れるために有力者への働きかけをレイに頼むなど、満ち足りない生活に変化をもたらそうと努力を怠らない。義理の父ミッキーが改心したと信じており、レイにも和解を勧めるが頑なに拒否されてしまう。レイが自分の仕事のことを話したがらないことは黙認しているが、それを良いことにレイが浮気しているのではないかと常に疑いの目で見ているところがある。夫婦関係の危機を感じてレイと2人でセラピーを受けるなどするが、思うような成果が得られず、憂さ晴らしに出かけた射撃場で出会った年下の警官と不倫の仲になる。しかし、殺人を目撃したブリジットを犯人から守ることに躊躇する彼に幻滅し、代わりに娘のためなら危険を厭わない夫を見直し、レイの元に戻ってくる。

ポーラ・マルコムソン Paula Malcomson

1970年、北アイルランド・ベルファスト生まれ。映画『グリーンマイル』『A.I.』などの出演を経て、TV「デッドウッド~ 銃とSEX とワイルドタウン」で独特の存在感を発揮して注目される。以後、TVでは「LOST」、「ER 緊急救命室」、「サン・オブ・アナーキー」、「Caprica」、「CSI: 科学捜査班」、「LAW & ORDER: LA」など数多くの人気ドラマにゲスト出演。また映画『ハンガー・ゲーム』シリーズでは主人公カットニスの母親を演じた。

テリー・ドノヴァン/Terry Donovan (声:坂東尚樹)

レイの兄。元プロ・ボクサーで、現在はボクシング・ジムを経営している。パーキンソン病を患っており右腕が常に震えている状態だが、鍛えられた肉体は健在でいまだケンカには強い。見た目は無骨だが、幼い頃のトラウマに苦しむ弟バンチーの面倒をよく見ており、異母兄弟のダリルを受け入れるなど情に厚い。父ミッキーの出現に戸惑いつつも、家族として素直に再会に喜びを感じている。ミッキーやバンチーが持ち込んだトラブルの後始末を手伝うなどするが、自分自身は堅気ゆえ罪悪感を覚えることも。看護師フランシスに本気で惚れていて、彼女に夫と子供が居ることを知った後も彼女のことを諦めきれず、プロポーズして一緒にアイルランドに移住しようとするが、レイと共同経営しているジムの売却でつまずく。そのうえ、ミッキーの強盗計画になかば無理やり参画させられたあげく、逮捕・投獄されてしまう。

エディ・マーサン Eddie Marsan

1968年、英ロンドン生まれ。労働者階級の家庭に生まれ育ち、印刷会社に勤めていた経歴を持つ。舞台で演技を磨き、以後は映画、TV、舞台で数々の賞を受賞する演技派として高く評価されている。マイク・リー監督作の映画『ヴェラ・ドレイク』、『ハッピー・ゴー・ラッキー』に出演し、英国インディペンデント映画賞最優秀助演男優賞を受賞。『M:i:III』、『ハンコック』、『シャーロック・ホームズ』シリーズなどの大作映画やTVミニ・シリーズ「リトル・ドリット」などに出演。イギリス映画『おみおくりの作法』では主人公のジョン・メイを演じ注目を集めた。

バンチー・ドノヴァン/Bunchy Donovan (声:宮内敦士)

レイの弟。子供の頃に住んでいたボストンの教会の神父から性的虐待を受けたことがトラウマとなり、アルコール依存症に苦しんでいる。神父との件は和解が成立して140万ドル受け取ることになるが気が晴れず、禁酒を破ってバーで飲酒し騒ぎを起こしてしまう。レイに和解金の管理を任せるよう言われるが、子供扱いするなとはねつける。レイとは正反対に父ミッキーの仮出所を喜び行動を共にするようになるが、父が自分に決して良い影響を与えていないことを悟ると、ミッキーに自分のアパートから出て行くようキッパリと言い渡す。アルコール依存症から立ち直ろうとする人々の会合に出席し、社会復帰するべく自転車屋で働き始める。店で知り合ったシングルマザーの親子と親しくなるが、子供時代の虐待体験が知られ、うまくいかなくなる。

ダッシュ・マイホック Dash Mihok

1974 年5月24日、米ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。1990年代からTVや映画に出演。『シン・レッド・ライン』や『世界にひとつのプレイブック』などで個性を発揮。そのほかの代表作は『スリーパーズ』、『ロミオ+ジュリエット』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『ハリウッドランド』など。TVでは「LAW & ORDER」、「フェリシティの青春」、「グッド・ワイフ」、「HAWAII FIVE-0」、「GOTHAM/ゴッサム」などにゲスト出演。トゥレット症候群を患っており、非営利財団の活動に参加している。

リーナ/Lena (声:鷄冠井美智子)

レイの部下。レズビアン。ITを駆使して情報収集や情報操作をすることに長けているが、現場では臨機応変にセレブの広報担当を装ったり、現場の後始末なども迅速に行ったりするキレ者。スレンダーなクール・ビューティだが、口が悪く手も早い。セレブにゆすりをかけてくる人間には有無を言わさぬ迫力で黙らせることもある。レイに救われた過去があり、強い恩義を感じているらしく、レイのことを非難する娘のブリジットに対して、いかに彼が娘のことを愛しているか諭す一面も。ケイト殺害をめぐって絶交状態になるレイとアヴィの間を取り持とうとする。

キャサリン・メーニッヒ Katherine Moennig

1977年12月29日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。母親はブロードウェイダンサー、父親はバイオリン製作者。女優ブライス・ダナーの姪でグウィネス・パルトローはいとこにあたる。ニューヨークのアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで演技を学び、モデルや舞台を経験して2000年にTV「Young Americans」に出演。TV「Lの世界」でレズビアンのシェーンを演じて人気を博し、国際的にも知名度を得た。映画では『シッピング・ニュース』、『リンカーン弁護士』、『Gone』などに出演。

アヴィ/Avi (声:谷昌樹)

レイの優秀な部下で用心棒。元イスラエル諜報特務庁(モサド)工作員。レイからの要請があればすぐに行動に移し、クライアントから愛人の監視を依頼されればレイと共に張り込むなど機動力、裏事情にも通じる現場担当。強面で腕力にも自信があり、汚れ仕事もいとわない。不穏な動きをとるレイの父ミッキーを警戒し、その手足となって動いている息子のダリルに対して脅しのために暴力を加えることも。その反面、母親には頭の上がらない孝行息子で、レイの健康や精神衛生について気遣いを見せる優しい面もあるが、腹心の部下にさえ心を開かないレイに苛立ちを感じている。エズラからケイトの暗殺を命じられ躊躇するが、レイのためだと諭されて実行。ケイトに好意を寄せていたレイと絶交状態になってしまう。

スティーヴン・バウアー Steven Bauer

1956年12月2日、キューバ・ハバナ生まれ。キューバ革命後の1960年に一家でフロリダ州に移住し、マイアミ大学で演劇を学ぶ。主な出演作は、映画『スカーフェイス』、『シカゴ・コネクション/夢みて走れ』、『トラフィック』。TVでは「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」、「ブレイキング・バッド」などにゲスト出演し、名バイプレイヤーとして知られている。

ダリル/Daryll (声:竹内栄治)

レイの父ミッキーが有罪判決を受ける前に交際していた黒人女性クローデットとの間にもうけた息子。テリーが経営するボクシング・ジムでトレーニングを受けており、その存在はレイだけが知らされていなかった。ボクサーとしての資質はなく、ものになる見込みはないとテリーは思っている。切れやすい短気な性格で、仮出所してきたミッキーとはすぐに意気投合。ミッキーがかつて自分を陥れた人々に脅しをかけるのを手伝うなど違法行為も厭わないが、ミッキーが自分を利用しているだけだと感じ始め、次第にミッキーとの距離を置くようになる。少年の頃からの憧れだったミッキーのキャデラックを、ミッキーがいとも簡単に運転免許証も持っていないコナーにくれてやるのを目の当たりにして、バットで滅多打ちにするなど激情に駆られることも。

プーチ・ホール Pooch Hall

1976年2月8日、米マサチューセッツ州ブロックトン生まれ。高校・大学を通してフットボール選手で、ボクサーとしても活躍。2001年に映画『Lift』の小さな役でデビュー。以後、『ストンプ・ザ・ヤード2』、『ジャンピング・ザ・ブルーム ~恋と嵐と結婚式~』などの映画に出演する一方、TVでも活躍。アメリカではコメディシリーズ「The Game」のダーウィン・デイヴィス役でよく知られている。そのほか「SUITS/スーツ」などの人気ドラマにも多数ゲスト出演。リーヴ・シュレイバーがプロ・ボクサー役で主演している映画『The Bleeder』では、伝説的なボクサー、モハメド・アリに扮している。

ブリジット・ドノヴァン/Bridget Donovan (声:藤村歩)

レイとアビーの長女でコナーの姉。現代っ子らしくドライな一面もあるが、父方の家族をめぐる深刻な問題や、祖父ミッキーと父の不仲を気にかけるなど繊細な心を持つ。長年音沙汰のなかったミッキーとも、すぐに打ち解ける。勉強に精を出して名門校ベルエア・アカデミーに編入学を果たす優等生。近所に住むミュージシャンのリーコンが親権を持つ、音楽の才能あふれる黒人少年マーヴィンと親しくなる。ドラッグなどにも手を出すようになったマーヴィンとの交際をレイに禁止されたものの、密かに会い続けるが、音楽プロデューサーで犯罪者のクッキーが自分の言うことを聞かないリーコンとマーヴィンを射殺した場に居合わせてしまい、激しいショックを受ける。

ケリス・ドーシー Kerris Dorsey

1998年1月9日生まれ。アメリカの女優でシンガーとしても活躍。子役として数多くの作品に出演し、ブラッド・ピットの娘を演じた映画『マネーボール』で高く評価された。また、人気ドラマ「ブラザーズ&シスターズ」のペイジ・ウェドン役でもおなじみ。映画では『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』、TVでは「名探偵モンク」、「ミディアム」、「サン・オブ・アナーキー」、「23号室の小悪魔」、「マッドメン」などの人気ドラマにゲスト出演している。

コナー・ドノヴァン/Conor Donovan (声:浜田洋平)

レイとアビーの息子でブリジットの弟。素直でいい子だが、学校でケンカをするなど内心には何か鬱屈したものを抱えており、祖父であるミッキーのちょいワルなところにすぐに魅了され、レイの思いをよそにすっかりなついてしまう。ミッキーの影響もあってか、勧められるままに酒を飲んだり、家族で私立学校を見学した際、有力者の息子に馬鹿にされて殴りかかったり、些細なことでカッとなり同級生を階段で突き飛ばしてケガをさせたりと、問題行動は目に見えて増えている。一方で、誕生日にはバスケットボールの試合に連れて行ってやるというレイの誘いを断って、家族全員を招いて誕生日パーティを開いて欲しいと望む家族思いの面も。

デヴォン・バグビー Devon Bagby

米カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。活動的で幼い頃から芸能活動に興味を持ち、周囲の人々を笑わせることが得意なエンターテイナーぶりを発揮。2011年には多くのコマーシャルに出演し、翌年には「CSI: NY」のゲスト出演を経て、2013年より本作のコナー役を演じ注目を集めている。本作の撮影現場では、リーヴ・シュレイバーやポーラ・マルコムソン、ジョン・ヴォイトといった共演者たちから毎日のように演技の指南を受けているそうである。

アンドリュー・フィニー/Andrew Finney (声:立川三貴)

億万長者の映画プロデューサー。地元ロサンゼルスの経済界や政界にも顔が利くハリウッドの有力者で、家族に対しても圧倒的な支配力を持つ。息子の誘拐事件を速やかに解決したレイの能力を見込んで、自分の配下に置こうとするが……。

イアン・マクシェーン Ian McShane

1942年9月29日、英ランカシャー州ブラックバーン生まれ。アンソニー・ホプキンスやトム・ヒドルストンなどを輩出したロンドンの王立演劇学校で学ぶ。1960年代までは主にイギリスのTVドラマを中心に仕事をしていたが、1970年代に入ってからはイギリス、アメリカ両国のTVドラマと映画への出演を始める。TV「デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン」ではゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。ほかにも『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』、『スノーホワイト』、『ジョン・ウィック』などの映画に出演。

ペイジ・フィニー/Paige Finney (声:渡辺明乃)

アンドリュー・フィニーの娘。聡明で有能なスポーツ・エージェントとして成功をおさめている。父親の圧倒的な支配力から逃れられずにいるものの、仕事に関しては抜け目がなく、目的達成のためにはどんな手段も厭わない。父が目をかけているレイに興味を示し、仕事を依頼。次第にタフな一匹狼のレイに惹かれていく……。

ケイティ・ホームズ Katie Holmes

1978年12月18日、米オハイオ州トレド生まれ。名門コロンビア大学に入学を許可されるほど成績優秀だったが、「アラバマ物語」を朗読したオーディション・テープがアン・リーの目にとまり、1997年にリーが監督した『アイス・ストーム』で映画女優デビュー。翌年に始まったTVシリーズ「ドーソンズ・クリーク」のジョーイ役にキャストされ、ブレイクを果たした。ほかに「弁護士イーライのふしぎな日常」や「ケネディ家の人びと」などのTVシリーズに出演。映画では『バットマン ビギンズ』や『サンキュー・スモーキング』、『黄金のアデーレ 名画の帰還』などに出演している。トム・クルーズの元妻で、一児の母。