クリミナル・マインドシーズン11

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FBIの最強プロファイラー・ユニット“BAU(行動分析課)”のメンバーが様々な凶悪犯罪に挑む、ロングラン大ヒット犯罪捜査ミステリー。モーガン最後の登場となるシーズン11をチャンネル初放送!

作品解説

「クリミナル・マインド」とは、米CBSネットワークにて2005年秋より放送を開始し、本国ではシーズン15を放送中のロングラン犯罪捜査サスペンス。FBI(アメリカ連邦捜査局)に実在する機関“BAU”。そこに所属し、犯罪者の心理を知り尽くした一流のプロファイラーたちが本作の登場人物。彼らは全米各地でシリアル・キラー(連続殺人鬼)が事件を起こすと現地に飛び、犯行現場の様子から犯人像をプロファイリングし、一刻も早い犯人逮捕をめざす。

犯罪を繰り返すことで己の欲望を満たそうとするのがシリアル・キラー。膨大なデータに基づき、彼らを“秩序型”“無秩序型”などに分類し、それぞれの特徴を新たな犯罪者たちの足跡に照らし合わせることで次なる犯行を予測する、地上最強のプロフェッショナル・ユニットが“BAU”だ。しかし、時に現実の犯罪者は彼らの予想を上回る欲望の強さと残虐さをもって捜査を混乱に招く。一方、事件を調べる“BAU”のメンバーの側にも深い心の闇が……。罪なる心(クリミナル・マインド)を抱えた人々がおりなす、空前絶後かつ予測不可能な犯罪ドラマの最終進化形、それが「クリミナル・マインド」だ。

出演はTV「ふたりは最高! ダーマ & グレッグ」でグレッグを演じたトーマス・ギブソン、映画『週末はマフィアと!』でヴェネチア国際映画祭の男優賞を受賞したジョー・マンテーニャほか、製作総指揮は映画『スピード』『プライベート・ライアン』などのハリウッドの大物製作者マーク・ゴ-ドン、脚本家としても活躍しているエリカ・メッサーらが手がけている。

注)初回放送当時の情報となります

シーズン11 見どころ

“科学捜査”の次は犯罪者の心理を探る“プロファイリング”が熱い!

米TV界では「CSI」シリーズ、「BONES」など、最新の科学捜査テクニックを題材にした犯罪ミステリー・ドラマが流行したが、犯行の手口を調べる展開だけでは推理ドラマとしても人間ドラマとしても、どうしても限界がある。そんな声に応えるかのように現れたのが、犯罪者の心を分析してその闇を暴くというまったく異なる捜査方法、“プロファイリング”を取り上げた「クリミナル・マインド」だ。プロファイリング自体は小説や映画で注目された「羊たちの沈黙」や、元FBI行動科学課のロバート・K・レスラーが著者に名を連ねる実録ベストセラー「FBI心理分析官 異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記」によって日本でもおなじみだが、ここまでリアルかつ詳細にプロファイリングを取り上げたTV・映画としては「クリミナル・マインド」が筆頭に挙げられるだろう。

出会いと別れのシーズン11

シーズン10ではJJが産休に入り、さらに新メンバー、ケイト・キャラハンも職場を離れることとなったBAU。人手不足を補うため行った新メンバーの面接に現れたのはアイシャ・タイラー演じるタラ・ルイス。シーズン11では、彼女が準レギュラーという形で登場する。女優だけでなく、コメディアン、TVショーの司会といった顔を持つ彼女だが、今回演じるルイスはどちらかというとクールな切れ者のようだ。JJは第7話で職場復帰を果たすが、ルイスもそのまま継続して登場する。犯罪者の精神医学者というこれまでにないキャラクターが加わったことで、BAUにどのような変化が起こるのか注目したい。
一方、JJのように戻ってくるメンバーもいれば、去るメンバーもいる。第16話からの「さよならモーガン3部作」を最後に、デレク・モーガンが「クリミナル・マインド」を去ることとなる。モーガンは新しく誕生する家族を守るため、BAUを離れることを決意。本国では事前発表もないままに放送されたため、放送直後は大きな反響があったという。シーズン1第1話からの人気オリジナルキャストが降板した今シーズンは、「クリミナル・マインド」の中でも大きなターニング・ポイントとなった。長きにわたり同番組を支えてきたモーガン演じるシェマー・ムーアの突然の降板はファンにとっては衝撃ではあるものの、降板はキャストやスタッフとの不和によるものではなく、「俳優として新たな可能性に挑戦したい」という理由によるものだという。現在、シェマー・ムーアはTVドラマ「S.W.A.T.」の主演として新しい舞台で活躍している。

豪華なゲスト陣、そしてキャストの監督・脚本作品も見逃せない

第2話には「メンタリスト」のキンブル・チョウ役で有名なティム・カンがチャーリー役、また、同じく第2話と15話には、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」でゾーイ・キーツを演じたマリソル・ニコルズがFBIロサンゼルス支局のトップエージェント役でゲスト出演している。第13話では、映画『エイリアン』のランバート二等航海士役で知られるヴェロニカ・カートライトがフローラを演じる。フローラの息子のランディ役は、「ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記」「NCIS ネイビー犯罪捜査班」に出演のウィルソン・ベゼル。
そして今シーズンも、おなじみレギュラー陣の監督作品が多数。トーマス・ギブソンは第5話と第16話、ジョー・マンテーニャは第3話と第17話と、それぞれ2話ずつ監督をつとめた。さらに、シェマー・ムーア演じるデレク・モーガンがBAUを去ることとなる第18話では、カーステン・ヴァングスネスが共同脚本を、マシュー・グレイ・ギュブラーが監督をつとめるという、ファン泣かせの監督・脚本構成となっている。

ストーリー

元FBIの潜入捜査官でBAUに加わったケイト・キャラハンは、姪のメグが事件に巻き込まれて危険な目にあったことがきっかけとなり、家族と過ごす時間を大切にし、子育てに専念するためBAUを退職する。また同時にJJの妊娠も発覚し、彼女までもが一時的にBAUを去ることに。そこでホッチらはJJの穴を埋めるため、新たなメンバーの面接を行うこととする。現れたのは犯罪精神医学者、タラ・ルイス。しかし、前職でも優秀で最高の捜査官と呼ばれた彼女との面接は、事件を報せる電話で中断されてしまう。

シアトルとニューヨークで2日間で2件の殺人が発生。死因は血管に栄養剤を注射されたことによる栓塞症で、遺体はアゴを黒く、顔を白く塗られており、リードはピエロの原型であるイタリアのキャラクター「プルチネッラ」に似ていることを指摘する。BAUは犯行手口や行動から、アゴを負傷しているプロの殺し屋なのではと推測するが、そうこうするうちに3人目の被害者が出てしまい……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

アーロン・“ホッチ”・ホッチナー/Aaron Hotchner (声:森田順平)

BAUを指揮するリーダーで通称「ホッチ」。常にスーツを着た正統派のFBI捜査官であると共に、自身も優れたプロファイラーである。正義感が強く、部下たちに厳しい一面がある一方、上層部などの圧力から彼らを守ろうと苦労することも多い。真面目すぎる性格のせいで仲間たちのジョークに気づかず、とぼけた反応をすることも。連続殺人犯「リーパー」の恨みを買い妻ヘイリーを殺害されてしまったという過去を持つ。

トーマス・ギブソン Thomas Gibson

1962年7月3日、米サウスカロライナ州チャールストン生まれ。ジュリアード学院などで演技を学び、舞台で活動した後、『遥かなる大地へ』で映画デビュー。『スリープ・ウィズ・ミー』『アイズ ワイド シャット』『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』などの映画に出演し、TV「シカゴ・ホープ」では「クリミナル・マインド」の共演者マンディ・パティンキンと共演。その後、人気シットコム「ふたりは最高! ダーマ&グレッグ」のグレッグ役で世界中で知られる顔に。元妻との間に3人の子供がいる。身長1m88cmの長身で、特技はゴルフ。本シーズン第5話、第16話で監督を務めた。

デヴィッド・“デイヴ”・ロッシ/David Rossi (声:菅生隆之)

BAU創立メンバーであり、過去数々の難事件を解決した伝説のプロファイラー。一度引退し、著作や講演会、コンサルタント業で活躍している成功者だったが、自ら志願し、ホッチの部下として現場に復帰する。3回の離婚歴があるが、以前より、秘密裏にBAUユニット・チーフのエリン・ストラウスと付き合っていた。しかしそのストラウスは連続殺人犯「レプリケーター」によって殺されてしまう。

ジョー・マンテーニャ Joe Mantegna

1947年11月13日、米イリノイ州シカゴ生まれ。映画『週末はマフィアと!』でヴェネチア国際映画祭の男優賞を受賞。その他『ゴッドファーザー PART III』『バグジー』など多数の映画に出演、大人気CGアニメ『カーズ2』では声優としても活躍。娘のジーア・マンテーニャも女優。「クリミナル・マインド」最新スピンオフ「クリミナル・マインド 国際捜査班」にも、ロッシ役でゲスト出演。本シーズン第3話、第17話で監督を務めた。

デレク・モーガン/Derek Morgan (声:咲野俊介)

BAUきっての行動派捜査官。重要参考人が隠れていると思われる場所には、拳銃を構えながら先頭を切って突入し、時に銃撃戦が発生してもひるまない度胸の持ち主。しかしプロファイラーとしての見識も豊かで、同僚たちに劣らない。行動も言動も体育会風で、豪快にふるまうことも多い。10歳の頃、目の前で強盗を捕まえようとして殉職した父親の相棒ジェイソンが、9・11における活躍によって栄誉を受けることになり、勲章の授与式でのスピーチを依頼を受けたものの、父への気持ちを未だ言葉にできずに葛藤する。同僚のガルシアとは性別を越えた友情を育み、年中お互いにからかい合う名コンビぶり。少年時代にフットボールのコーチから性的虐待を受けていた過去を持つ。

シェマー・ムーア Shemar Moore

1970年4月20日、米カリフォルニア州オークランド生まれ。モデル業を経て、俳優の道へ進み、マルコム・ウィンタース役に扮したソープオペラ「The Young and the Restless(原題)」ではデイタイム・エミー賞を受賞。TVムービー『スーパー・リッチと結婚する方法』に出演し、TV「ゴッサム・シティ・エンジェル」にはジェシー・リース刑事役でレギュラー出演。音楽番組「ソウル・トレイン」の司会をしたこともある。有色人種を対象にしたイメージ・アワードも7度受賞している。かつて女優のハル・ベリーや歌手のトニ・ブラクストンとの交際を報じられた。新作ドラマ「S.W.A.T.」で主演を務める。

ドクター・スペンサー・リード/Dr. Spencer Reid (声:森久保祥太郎)

IQ187の天才的頭脳を持つ若手捜査官。高校を12歳で卒業し、飛び級で入学した大学では数学、化学、工学、心理学、社会学、哲学という幅広い分野の学問を学んだ。文章を読むスピード、記憶力も常人離れしている。以前犯人に拉致・拷問された記憶から逃れるために麻薬中毒に陥りそうになったことがある。

マシュー・グレイ・ギュブラー Matthew Gray Gubler

1980年3月9日、米ネバダ州ラスベガス生まれ。少年時代から映画監督をめざすが、高校では映画の授業がなく、演技を学んだ。ニューヨーク大学の芸術学部で映画製作を学びながら、トミー・ヒルフィガー、マーク・ジェイコブス、ルイ・ヴィトン、バーバリーなどのモデルとしても活動。ウェス・アンダーソン監督の映画『ライフ・アクアティック』でプロ俳優デビューし、映画『RV』にも出演。アニメ映画『アルビン/歌うシマリス3兄弟』の原語版では声優をつとめた。俳優活動のかたわら自主製作映画の監督・制作・脚本もこなし、当シリーズでも複数のエピソードで監督を務めている(今回のシーズン11では第18話)。2018年公開の 『68キル』では主演を務める。

ジェニファー・“JJ”・ジャロウ/Jennifer 'JJ' Jareau (声:園崎未恵)

ルックスはキュートで仕事もデキる女性捜査官。BAUでは当初、連絡調整及び渉外担当として活躍しており、その手腕を買われて、アメリカ国防総省の強い要請を受けて転任。その数年後に、プロファイラーとしてBAUに復活。幼い頃、姉が自殺したという辛い過去が糧となり、今は女性らしい心配りで犯人への説得や遺族らへの対応をこなす。2人目の妊娠が分かり産休に入っていたが、シーズン11第7話より復帰。

A・J・クック A.J. Cook

1978年7月22日、カナダ・オンタリオ州生まれ。映画『ヴァージン・スーサイズ』『クールボーダー』『デッドコースター』などに出演。ヘイデン・クリステンセンと共演したTV「マウンテン・ウォーズ ホライズン高校物語」ではシェルビー役で、また、TV「トゥルー・コーリング」ではリンジー役で、それぞれレギュラー出演。シーズン4ではJJが臨月を迎えたという形で一時メタ・ゴールディング演じるジョーダン・トッドが広報担当を代行するが、それはクック本人が実際に出産を控えていたためで、2008年9月、夫との間に初めての子供が生まれ、現在は2児の母で、本シリーズの中でその子供たちが実際に息子役として出演している。

ペネロープ・ガルシア/Penelope Garcia (声:斉藤貴美子)

クワンティコにあるBAUの自室で多数のPCを操り、インターネット、FBI・各地警察など公的機関のデータベースから、捜査に必要な情報を天才的なスピードで収集し、BAUの捜査官たちを支える技術分析官。極めて陽気な性格。両親はヒッピーだったが彼女が18歳の時に交通事故で死亡。その後グレてカリフォルニア工科大を中退して引きこもっていた。暗号学は独自で続けていて、トップクラスのハッカーに。そのためFBIにリクルートされた。今は仕事以外でもボランティアで殺人被害者の遺族のカウンセリングをしている。

カーステン・ヴァングスネス Kirsten Vangsness

1972年7月7日、米カリフォルニア州生まれ。舞台での活動で幾つかの賞を受賞。また文才もあり、ロサンゼルス・タイムズ紙に寄稿したこともある。俳優として生活費を稼げるようになるまでには、代理教員や子供のカウンセラーなど多数の仕事をした。本作のスピンオフである「クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル」にも同役で出演。2015年11月、俳優・脚本家のキース・ハンソンと婚約。

タラ・ルイス/Tara Lewis (声:塩田朋子)

シーズン11より登場する新キャラクター。犯罪精神医学者で、サンフランシスコの管理部長からは最高の捜査官というお墨付き。司法心理学を専門とするドクターで、刑務所に収監された連続殺人犯に自らインタビューして研究する。12年間逮捕された後ばかり見てきたため、捕まえる側にまわりたくてBAUの欠員募集に応募。その冷静沈着な分析力が認められて面接に合格し、BAUに参加することとなった。第3話で婚約中だと判明するが、タラが仕事に打ち込みすぎるあまり恋人とはうまくいっていないようで……。

アイシャ・タイラー Aisha Tyler

1970年9月18日、米カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。トークショーのホスト、女優、コメディアン、プロデューサー、脚本家、監督等マルチに活躍する。「ゴースト~天国からのささやき」でアンドレア・モレノを演じたことで知られ、ミュージカルドラマ「Glee」のシーズン4ではジェイクの母親役で登場。大学在学中に出会い20年連れ添った夫とは2017年に離婚している。

作品基本情報

原題:CRIMINAL MINDS
データ:シーズン11・2015~2016年/アメリカ/二カ国語&字幕/60分/シーズン11・全22話/HD作品
製作総指揮:マーク・ゴ-ドン、エリカ・メッサー、ジャニーン・シャーマン・バロア
出演:ジョー・マンテーニャ、トーマス・ギブソン、シェマー・ムーア、マシュー・グレイ・ギュブラー
日本語吹き替え:森田順平、咲野俊介、森久保祥太郎、菅生隆之、園崎未恵、斉藤貴美子、塩田朋子