
「スタートレック:ピカード」で問題を抱えながらも、宇宙艦隊の士官として優秀なラファエラ・"ラフィ"・ムジカーを演じるミシェル・ハードが、イベントにて同役について語っている。
「スタートレック:ピカード」全3シーズンに出演したミシェル。「これまで数十年、女優として演じてきた中で、ラフィは最も演じるにあたり充足感のある役でした」と同役への思いを明かす。
「ラフィは複雑なキャラクターであり、私にとってチャレンジでもありました。何より私が嬉しかったのは、最初の段階でプロデューサーや脚本家たちと役について十分に話し合えたことです。私はこの完璧なまでに不完全なキャラクターに息を吹き込みたかったのです」
ミシェルは、これまで「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」「BONES ―骨は語る―」「ママさん刑事 ローラ・ダイヤモンド」など、数々のTVシリーズでもおなじみ。その実力派女優が、「スタートレック」シリーズ初参戦で薬物依存症の兵士という難役をオファーされたのには理由がある。
ミシェルいわく「完璧なまでに不完全なキャラクター」は、それでもなおピカードに信頼され、重要任務につく人物でなければならない。ネガティブを余りあるほどのプラスに変える説得力が必要であったのだ。
ラフィを難役たらしめる"薬物依存症"という特性について、欠点があっても決してあきらめない人物として演じたかったとミシェル。
「依存症は現実社会でも大きな問題であり、直視しなければならない"病気"です。薬物だけではありません、全てのものが依存症の対象となりうるのです。だから私たちは、ラフィがそんな状態でも自分のベストを尽くそうと頑張っている姿をお見せしたかった。どんなに頑張っても、ラフィは何度も転び、間違った選択をしてしまいます。それでもラフィは立ち上がり、明日を迎えようとします。なぜなら、生きるって素晴らしいことなんです。私たちは、ラフィの一生懸命を通してそれをお伝えしたかった。とても大切なことだと思ったんです」
依存症は米国だけの社会問題ではなく、世界共通の問題でもある。その"病気"の克服に苦しみつつも、人は社会に貢献することができる。「完璧なまでに不完全なキャラクター」の生きざまは「スタートレック:ピカード」が紡ぐ重要な物語の一つなのだ。
<「collider.com」 2024年2月3日>