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海外ドラマ最新レポート Vol.672  「LAW & ORDER」のカムリン・マンハイム、スター候補生の一人息子にアドバイス

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長身でちょっぴりふくよかボディの女優カムリン・マンハイムは、2000年代から米TVで活躍するスターの一人だ。「LAW & ORDER」の強腕ケイト・ディクソン警部補、「ゴースト ~天国からのささやき」では気のいい店員デリア、そして「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」ではしっかり者の弁護士のエレノアと、数々の記憶に残るキャラクターを演じてきた。
近年では、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のジョニー・ガレッキが製作総指揮したシットコム「Living Biblically(原題)」にもレギュラー出演。同シットコムでは「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」のデビッド・クラムホルツと共演している。
 
「私はコメディ出身なんです」と米エンタメサイトのインタビューに答えたカムリン。シリアスな演技派で知られるだけに少し意外かもしれない。
「アスペンで開催されるコメディフェスティバルで、自分で脚本を書き、一人芝居を演じました。それが目に留まり、私は『ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル』にキャストされたのです」
確かにほとんど新人のカムリンにとって「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」は大抜擢と言えるだろう。それまでは即興劇のグループに属し、コメディの脚本を書いたり、演じていたそうだ。
「それが『ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル』に出始めたら、私はドラマティックな女優になってしまったのです。当時はよくシットコムに出してほしいとせがんでいました」
 
才能ある女優の願いはそれほど難なく通り、「ウィル&グレイス」「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ」「ママと恋に落ちるまで」など人気シットコムにゲスト出演している。
「自分をコメディアンだと証明しておきたかったんです。なぜならシットコムは私にとって我が家のように思えていましたから」
スタジオに観客を招き、彼らの前で脚本を演じるシットコムは、いわば劇場と同じスタイル。カムリンにとってカメラを前に演じるドラマよりずっと馴染みがあったのだ。
 
そのライブ感を愛するカムリンだが、中年を過ぎた年齢(63歳)となっては少々厄介なことも。
「(シットコムは)撮影のたびに台詞が変わってゆくのです。年を取ると記憶力に難が出てきます。(『ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル』の)デビッド・E・ケリーのような人の仕事なら、めったに台詞は変わらないんですが」と苦笑い。
大物脚本家のケリーの台詞を変える監督などまずいない。その意味では同じくドラマの「LAW & ORDER」も台詞変更の心配なく安心して演じられたはずだ。
 
カムリンは、友人で元モデルのジェフリー・ブレゾバルとの間に生まれた一人息子のマイロ・マンハイムをシングルマザーとして育てた。
そのマイロも主演の一人として出演したディズニーチャンネルのTV映画『ゾンビーズ』シリーズがヒット、23歳のイケメン俳優は今後が期待されるスター候補となっている。
マイロには「仕事を愛しなさい、間違った理由で仕事はしないこと」とアドバイスしているとか。
 
マイロとは仲良し親子。その成長が母の誇りだ。カムリンとマイロ、マンハイム母子はこれからも仕事を愛し、活躍し続けることだろう。
 
 
<「parade.com」 2018年2月26日>