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WALKER/ウォーカー」で主役のコーデル・ウォーカー(ジャレッド・パダレッキ)の母親アベリーン・ウォーカーを演じるモリー・ヘイガンが、米エンタメサイトのインタビューに答えている。
カウボーイの地テキサスが舞台の「WALKER/ウォーカー」とあって、馬が登場することもしばしば。共演者のジャレッドやミッチ・ピレッジらも上手に馬を乗りこなす。
一方、米ミネソタ州生まれ、インディアナ州で育ちのモリーは、意外にも初めて馬に触れたのが遅かったという。
「初めて馬に乗ったのは『Dallas: The Early Years(原題)』の時でした」とモリー。同作品は、大ヒットシリーズ「ダラス」のTV映画版で、「WALKER/ウォーカー」と同じくテキサス州が舞台だ。
「役のために少し練習させてもらいました。カウボーイの皆さんがとても親切で、私に美しいパロミノの馬に乗せてくださったんです」
パロミノとは黄金の馬体に白いたてがみを持つ馬。まるでプリンスかプリンセスが乗る高貴な馬のようだ。一通りのレッスンを受け、少し自信もついたモリーは、そのパロミノの馬にまたがった。
ところが、その美しい馬はプライドが高かったらしい。「すごく怒っていた」とモリーは感じた。
なんとモリーが騎乗するやいなや、その馬は木に向かって走り出した。木の枝にモリーをぶつけ落とそうとしたというのである。すんでのところで手綱をぐいと引っ張り、馬を止めた。もしかして、馬の方が止まってくれたのかもしれない。
「本当に参りました。木の枝が迫っていたのですよ。なんとか止めましたけど、この馬は私を知ってるんだと思いました。私が乗りこなせっこないって分かってるんだと」
パロミノの馬はまだまだ初心者のモリーには敷居が高すぎたのだろう。次は遊びがてら観光牧場で乗馬に挑戦した。
それまでの経験から「馬の乗り方が分からない」と縮こまるモリーに、牧場は「とっても優しい馬」を用意してくれた。
ところが、優しいはずのその馬も、モリーにはつれなかった。モリーを乗せた馬はいきなり膝をつき、続いてお尻も落とした。すっかり座り込んでしまったのだ。
「その馬は私に降りろと言っていたのです。とにかく降りろと。私はどうしたらいい? と牧場の人に尋ねると、彼らも『降りてください』と言いました」
どうやらモリーは先天的に馬とはウマが合わないらしい。「WALKER/ウォーカー」でもモリーが馬に近づくたび、何か起きそうでハラハラしてしまいそうだ。
<「looper.com」 2021年2月25日>