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海外ドラマ最新レポート Vol.671  「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」のジョニー・リー・ミラー、オアシスとつるんだあの頃

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エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」主演の英俳優ジョニー・リー・ミラーは、舞台俳優の両親の元に生まれ、TVや映画、そして舞台で早くから頭角を表してきた。初主演した映画『サイバーネット』で共演のアンジェリーナ・ジョリーと結婚。二人の生活は長くは続かなかったが、1996年に公開された『トレインスポッティング』が大ヒットし、瞬く間に注目俳優の一人となった。
現在は英国を離れ、米NYで暮らす。52歳となったジョニーが、英サイトに波乱万丈の若者時代を語っている。
 
「覚えているのは、とにかく楽しかったってこと。出演した映画が成功して、僕らは(ロックバンドの)オアシスやなんかとつるんで遊んだ。あの頃のことは全部がいい思い出だ。僕らは若かった。楽しいことをしていただけ、悪いことは何もしていないよ」
『トレインスポッティング』の成功で、共演のユアン・マクレガーやロバート・カーライル、俳優仲間のジュード・ロウらと青春をおう歌した。アンジェリーナだって仲間の一人だったに違いない。
「初めて家を出て独立した。これから俳優としてどうキャリアを立てていくか考え始めていた頃でもあった。仕事だけじゃなく、人間関係、恋愛もね。だけど、今は全部落ち着いたよ。それが嬉しいね」
ジョニーには、2008年に結婚したミシェル・ヒックスさんとの間に生まれた一人息子がいる。離婚した今も息子の存在がジョニーの心の安定だ。NYではボランティアの消防士として活動することもある。若い頃には思いもつかなかった地に足の着いた生活だ。
 
とはいえ、ハリウッドで華々しく活躍する仲間たちと比べたのか、映画の成功を上手く生かせなかったと愚痴ることもあった。
「それは仕方ない、人生なんてそんなものさ。だけど今では全てが上手くいったと思っている。そりゃ、密かに野望を抱いていた時期もあった。僕は目の前のチャンスをどうやったら生かせるのか分からなかったんだ」
愚痴は若気からの失言だろう。ジョニーの米TVシリーズでの活躍は俳優なら誰もがうらやむはずだ。「弁護士イーライのふしぎな日常」「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」の両シリーズで主演。特に後者は7シーズン続くヒットとなった。
「僕は贅沢な暮らしは望んでない。それでも消防士のボランティアや子供を育てるのに十分の収入を演技で稼げたらいいなと思う。僕の夢は滅多にその姿を見せないけれど、出る時はいつも(視聴者の)印象に残る演技をすることなんだ」
 
近年では「ザ・クラウン」での演技も記憶に新しいジョニー。寡作の俳優になるにはまだまだ早すぎる。夢が叶うのは当分の間、お預けになりそうだ。
 
 
<「theguardian.com」 1月21日>