「スタートレック/ヴォイジャー」「スタートレック:ピカード」でセブン・オブ・ナイン役を演じるジェリ・ライアン。同役で一躍人気者となったジェリは、「スタートレック」シリーズが生んだスターの一人だ。
そのジェリが、「スタートレック/ヴォイジャー」で今や超大物となったハリウッドスターとプロレス体験をしていたという。
その超大物のハリウッドスターとは、ドウェイン・ジョンソン。2001年に出演した映画『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』が好評で、映画スターへの道を歩み始め始めたドウェインだが、もともとは米プロレス団体WWEのスーパースター、ザ・ロックとしてリングを沸かせる存在だった。
1999年に「ザット'70sショー」でカメオ出演したドウェインは、その一年後、「スタートレック/ヴォイジャー」シーズン6第15話「囚われのファイター」に出演。タイトル通り、囚われたファイターのセブン・オブ・ナインと、ドウェイン演じるファイターが格闘技コロシアムにて一戦を交わしたのだ。
当時、WWEではすでにスターレスラーだったドウェインだが、俳優としてはまだまだ新人。一方のジェリはプロレスに興味なし、目の前の共演者"ザ・ロック"について全く知らなかったとか。
「プロレスは見ませんからね。彼のキャラクターが"ザ・ロック"だということも知りませんでした。格闘技シーンのリハーサルで初めて会いましたが、彼はすごく優しくて、控えめな人でした。私たちはお互いの子供のことやなんかを話しました。いい思い出です」(ジェリ)
それでも"ザ・ロック"は、やはりスーパースター! ジェリが忘れることのできない強烈な置き土産をくれた。
「撮影が終わって、トレーラーに戻ると、"ザ・ロック"のサイン入りポートレートが置いてありました。そこには、『"ザ・ロック"は君が何を料理しているのか嗅ぎつける』と書いてあったんです。何、これ? と不思議に思ったものです」
知らない人には意味が分からないかもしれないが、これは"ザ・ロック"がプロレス会場で放つお決まりの台詞。プロレスファンのスタッフが説明して、疑問は解消されたという。
後にスターの階段を駆け上がったドウェインと再会したジェリは、「やっぱり素敵な人でした」と回顧。その活躍を今も心から応援しているという。
<「bigissue.com」 2020年2月22日>