「BONES ―骨は語る―」で主役のFBI捜査官、シーリー・ブースを演じていたデヴィッド・ボレアナズが、米エンタメ誌のインタビューで、同じく主演のエミリー・デシャネルとの関係について明かしている。
エミリー演じるテンペランス・ブレナンは、変わり者ながら、天才的なひらめきと観察眼を持つ法人類学者。そのブレナンとタッグを組み、犯罪解決に挑むのがブースだ。二人の、時にちぐはぐで、時にもどかしい関係こそが「BONES ―骨は語る―」最大の魅力だと言えるだろう。
では、その関係はどうやって築けたのだろうか?
「共演者として上手くやれるようになったきっかけは、僕から『週末に演技コーチのところで一緒に練習しよう』とエミリーに声を掛けたことです」
それが全ての始まり、とデヴィッド。その演技コーチとは、ハリウッドで活動するイヴァナ・チュバックのことだとか。ブラッド・ピットやシャーリーズ・セロンら、スーパースターがクライアントに名を連ねる有名な人物だという。
「BONES ―骨は語る―」のためならと、デヴィッドの提案を受け入れたエミリー。二人は週末ごとにチュバックの元に台本持参で通い、指導を受けた。
「それを僕一人でやっていたら、もっと難しかったでしょう。僕がエミリーに意見を伝え、同時にプロデューサーや脚本家たちにも承諾してもらうのですから」
デヴィッドとエミリー、主演の二人が先に意思を統一させることで、現場の理解もスムーズになる。つまり仕事が早くなるというわけだ。
「エミリーが僕の提案を受け入れ、長年一緒に頑張ってくれたことに感謝しています。『BONES ―骨は語る―』の撮影は12、13年続きましたが、そのうち10年くらいはそうやって週末を過ごしていたと思います。台詞に手を入れたり、リハーサルしてみたり、お互いの芝居のタイミングを調節したりしました」
「BONES ―骨は語る―」が終了して、8年。エミリーと毎日のように顔を合わせる日々が終わってからも、8年が経つ。
「彼女の太陽のような明るさと笑顔が恋しいです。撮影の時に限界まで頑張ろうとする強さも好きでした」
エミリーとは今でも連絡を取り合う仲。俳優として成長期の30代、40代を共に乗り切った二人は、演技コーチを交え、研鑽し合った週末の日々をいつまでも忘れずにいることだろう。
<「variety.com」 2024年10月6日>