「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」主演のマリスカ・ハージティが、米の情報番組に出演、同シリーズで長年コンビを組んだ、クリストファー・メローニとの相性を語っている。
二人が最初に顔を合わせたのは、「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」オーディションでのこと。
「オーディションの部屋にクリストファーが入ってきました。私は一瞬で見極めて、『彼ね』と言いました」
「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」は、大ヒットシリーズ「LAW & ORDER」のスピンオフ。ヒットは保証されたも同然、それだから失敗は許されなかった。何度も行われたオーディション、その中で二人は出会った。
「きっと彼が私の相棒に違いない、それくらい完璧でした。彼も同様の気持ちだったと思います」
「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」は、米で26シーズン目に突入した超ロングランシリーズ。主演のマリスカとクリストファーは、シーズン1から12まで相棒関係を組んでいる。その相性があまりにも良かったために、シーズン12で二人の相棒関係が解消された際には、世界中のファンがロスに苦しんだほど。
相性の良さを現場で直感したのは、マリスカとクリストファーだけではなかった。
「LAW & ORDER」シリーズの天才プロデューサー、ディック・ウルフも同じ。オーディション会場での二人を見て「決まりだ」と口にしていたのだとか。
彼らの判断が正しかったのは、同シリーズのロングランからして明らか。マリスカとクリストファーはTVドラマ史上、最も視聴者から愛された相棒の一組だろう。とはいえ、二人とも仕事に対しては妥協の無いプロフェッショナル。長年の間にはいろいろあった。
「時にはケンカもしたし、意見の相違はありました。二人の間に緊張が走っていたことも覚えています。それでもクリストファーとはいい関係でした。だから本当に相性が良かったと思うのです」
「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」はシリアスなミステリードラマだが、役を離れれば、お互いジョークを飛ばし合うこともしばしば。笑いの感覚が似ていることは、長時間、顔を突き合わせる間柄に必要なファクターだったかもしれない。
マリスカは、クリストファーとの出会いを「運命だった」と考えている。夫や親友とも違う相棒。仕事上の相棒関係はシーズン12で終了したが、その縁が切れることはない。運命の二人は、これからもお互いの仕事に、人生に、かかわってゆくことだろう。
<「people.com」 1月12日>