
英のコメディアンで俳優のヒュー・ローリーといえば、「Dr. HOUSE」のグレゴリー・ハウス医師役。そこにもう一つの大役が加わった。「ハリー・ポッター」シリーズのアルバス・ダンブルドア役だ。
英作家J・K・ローリングの世界的ベストセラー・シリーズは、これまでに全8作の映画が製作され、さらにTVシリーズも年内の放送開始が予定されている。
今回、ヒューがダンブルドア役に挑んだのは、映像ではなく、オーディオブック。新しく発表されたオーディオブック作品にて、声でダンブルドアを演じたのだ。
ダンブルドアはハリーが通う魔法学校の校長であり、恩師的な存在。映画版では、リチャード・ハリスやマイケル・ガンボンら、TV版ではジョン・リスゴーが演じている。
「リチャード・ハリスや、マイケル・ガンボンなど歴代の俳優たちの流れを強く意識しています」と、米誌のインタビューに答えたヒュー。ダンブルドア役を演じてきた名優リストへ名を連ねることに襟を正す気持ちだ。
「この賢くかつ心優しいキャラクターは、彼らのような優れた人々によって演じられてきました。その一人に加わることは、光栄以外の何ものでもありません。私にとって、第一の目標は『おかしなことはするなよ、皆をがっかりさせるんじゃないぞ』という思いだけでした」
ダンブルドアはいわば英国を代表するような賢人キャラクター。これまで偉大な先達俳優が築き上げたイメージを壊す真似だけはしたくないのだ。
とはいえ、ヒューを声のダンブルドアを演じるにふさわしいとみなした製作陣は、かなり惚れ込んでいたに違いない。実はヒュー、オーディションを受けないまま、この役をオファーされていた。
「この業界に長く身を置いている最大の利点の一つは、僕に何ができるか既に知ってもらっているということです。おかげでプロデューサーや監督に、哀れにも自分を売り込むという作業に時間を割かなくてよいですからね。僕はあのオーディションてのが苦手なんです。なんせ、僕は40年のキャリアのうち、オーディションで役を取れたのは2つだけでした!」
そのうちの一つが「Dr. HOUSE」であることはよく知られている。確かに当たる確率は低かったかもしれないが、一等くじを引きあてた。
ヒューが声のダンブルドア役を務める「ハリー・ポッター」シリーズは、音声書籍サービスのオーディブルで有料公開中。ヒューの他に、リズ・アーメッド、キット・ハリントン、キーラ・ナイトレイなどスター俳優たちが豪華声の出演だ。
あいにくキラ星のような共演者たちと顔を合わせることはなかったという。
「俳優たちは個別に録音を行ったのです。だから、悔しいと思うのは、他の俳優たちと息を合わせながら演じるといった作業がなかったことですね。素晴らしい出演者が揃っていますから、本当に残念に思いました」
映画版以上の豪華キャストを集めたオーディオブック版「ハリー・ポッター」シリーズ。ストーリーを知っていれば、スターたちの英語も耳に入ってきやすいかも。「ハリー・ポッター」ファンなら一度は聞いてみる価値がありそうだ。
<「variety.com」 2025年9月1日>