SNSの普及は憧れのセレブとファンをオンライン上でつなぐ、一昔前では考えられなかったような便利なツールだ。しかし、その身近さ故、セレブになりすました詐欺も多発している。
イスラエルのセキュリティ企業によれば、2025年だけでセレブになりすました詐欺の被害額は53億米ドル(約8100億円)。詐欺師やハッカーは主にセレブ当人かその関係者になりすまし、偽のライブチケット、ファングッズなどの提供を持ちかけるのだとか。同年最もなりすまし詐欺の対象となったアーティストトップ3はテイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンター、ビリー・アイリッシュだという。
しかし、なりすまし詐欺のターゲットは音楽ファンだけではない。オハイオ州に住む女性は、シェマー・ムーア(「S.W.A.T.」)になりすました人物によるロマンス詐欺の被害にあったのだという。地元メディアが報じている。
シェマーになりすました詐欺師は言葉巧みに誘導し、その女性から現金やギフトカード計7000ドル(約100万円)を騙し取った。
「私はシェマー・ムーアだと思い込んでいた人物に恋に落ちてしまったんです。シェマーじゃなかったなんて......、でも彼のことが大好きでした」(女性)
女性は、実際には自分の銀行口座にお金がないにもかかわらず、詐欺師の甘い懇願から、小切手を発行し現金化した。もちろん口座にお金がないのだから、小切手は不渡り。逮捕された女性は、刑事裁判では無罪となったものの、銀行への返金義務はいまだ残っているという。
女性はシェマーとのロマンスを信じるべきではなかったことを認めながらも、その哀しい胸の内を打ち明けた。
「結婚しようと言ってくれたのです。私は54歳で独りぼっち。だから愛を探していました。それだけだったのに、騙されてしまいました」
女性は詐欺師がシェマーの個人情報を持っていたとも話している。オンライン上には明かされるべきではない個人情報があふれている。なりすまし詐欺同様、自身の個人情報の取り扱いにも細心の注意を払いたいものだ。
<「wlwt.com」 2025年11月20日>