
J・J・エイブラムスといえば、ハリウッド有数の大物監督であり、大物プロデューサー。映画『心の旅』などの脚本で実績を積み、「フェリシティの青春」でTV製作初進出、以降「エイリアス」や「LOST」などヒットTVシリーズを連発した。トム・クルーズに請われて、『ミッション:インポッシブル』シリーズで映画初監督を成功させてからは、『スタートレック』、『スターウォーズ』など話題の映画シリーズにも加わり、過去の大作をアレンジする手腕が認められている。
その天才エイブラムスの親友として知られるのが、俳優のグレッグ・グランバーグ。「フェリシティの青春」では突飛なアイデアを思いつく変人キャラのショーンを演じている。グレッグにとって、「フェリシティの青春」がメインキャストとしての初出演作だ。
「ショーンのモデルは僕自身なんです」と米誌の取材に答えたグレッグ。かつてエイブラムスとアパートをシェアした経験があるのだとか。
「僕は当時からいろいろなアイデアを口にしていました。次から次へと止まらないくらい、アイデアにあふれていましたね」
アイデアマンは父親譲り。ビジネスのアイデアを考えるのが大好きなのだという。同じくアイデアマンのエイブラムスとは気が合うのも当然だったろう。グレッグの個性は「フェリシティの青春」でちょっぴり笑える、息抜き担当として生かされている。
「(エイブラムスは)僕の一番古い友人であり、兄弟のような関係です。彼を敬愛していますよ。彼自身が大きなケーキだとしたら、僕はその上に載せたお飾りのようなものです」
謙遜しながら古い友人に感謝の言葉。エイブラムス初期の頃は、グレッグの名前がクレジットされることも多かった。しかしそこに上下関係はない、いつだって、いつまでも二人は親友なのだ。
現在も俳優としての活動をメインにしているが、アイデアマンはビジネスを軌道に乗せることに成功した。
「スマホ用のアプリを開発しました。デジタルクーポンを提供するYowzaというアプリです」
現代ではスマホのデジタルクーポンは珍しくないが、グレッグとその仲間たちが発表したのは、2009年のこと。当時そのアプリは大いにもてはやされ、4年後にEコマースの企業に売却したのだという。
J・J・エイブラムス、ケリー・ラッセル、スコット・スピードマン、そしてグレッグ。活躍し続ける彼らのおかげで、「フェリシティの青春」は30年近く経つ今もみずみずしく、新しい視聴者を開拓している。
<「pagesix.com」 2018年6月13日>