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海外ドラマ最新レポート Vol.678  「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」のデビッド・クラムホルツ、マーベル映画出演を熱望していた!

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NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」主演のデビッド・クラムホルツは、アカデミー賞作品賞を受賞した映画『オッペンハイマー』の好演も記憶に新しい実力派俳優。TVシリーシリーズ「ER 緊急救命室」や「グッド・ワイフ」などでクセのある演技を覚えている海外ドラマファンも多いだろう。
 
46歳となった現在も出演作には事欠かない売れっ子のデビッドが、実は出演を熱望している作品があるという、マーベル映画だ。
デビッドは幼い頃からマーベル・コミックを読んで育った。アメコミ店でお手伝いをして、お駄賃としてコミックを読ませてもらったこともあったほど。
「マーベルが映画を作り始めたと知った時には、心が躍りました。子供の頃にマーベル・コミックを読んで、これが映画になったら、さぞ凄いものになるだろうと考えていましたから」
デビッドの少年時代には、それは夢物語に過ぎなかった。映像技術が間に合わなかったからだ。
「今やそれが可能になりました。コスチュームから細部に至るまですべてが本物みたいです」
俳優として実力も人気も申し分ないデビッドだが、なぜかマーベル映画出演のチャンスはなかった。
 
最近になって、デビッドはマット・シャックマン監督がマーベルの『ファンタスティック・フォー』シリーズ最新作『The Fantastic Four: First Steps(原題)』を手掛けると知った。
普段からSNSを頻繁に活用しているデビッドは、『ファンタスティック・フォー』のキャラクターの一人、“ザ・シング”の写真と共に「話だけでもできないかなあ」とのコメントを添えて投稿した。
下心みえみえ。さすがに恥ずかしくなり、「2時間後に投稿を削除した」(デビッド)という。
 
しかし、なぜか下心はシャックマン監督に伝わり、直接会う機会を得たのだとか。
「シャックマン監督との面談で、僕はこれほどまで一生懸命に自分を売り込んだことはありませんでした。とにかく役が欲しかった、何でもやりますと監督に訴えました。結局は無駄に終わりましたけれどね」
デビッドが必死になって自分を売り込んだ“ザ・シング”は、怪力の持ち主で岩男のようなキャラクター。近年、恰幅の良くなったデビッドに適役かと思いきや、シャックマン監督が選んだのは細身で長身のエボン・モス=バックラックだった。
「エボン・モス=バックラックを選んだことは良かったと思います。いろんな意味で間違いがありません」と、デビッドも白旗。「一流シェフのファミリーレストラン」で、2023年、24年と2度エミー賞を受賞した旬の俳優に異議は唱えない。
 
“ザ・シング”役は逃したが、まだ夢はあきらめていない。とにかくマーベル映画に出たい。もう役にこだわってはいられない。
「僕がやるとしたらスーパーヒーローたちの悩みを聞くセラピスト役がせいぜいかもしれません。マーベル映画は僕みたいな体型の俳優にとっちゃ狭き門です。残念だけど、僕は歳を取ってるし、どの役を演じるにしても失格の体型ですから」
それでも「マーベルがやれというなら、なんでもやります」と粘りに粘るデビッド。いつか、SNSでマッチョな体型作りを宣言するその時、夢が叶うのかもしれない。
 
 
<「ew.com」 2024年2月20日>