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海外ドラマ最新レポート Vol.572  「スーパーナチュラル」「WALKER/ウォーカー」のジャレッド・パダレッキ夫妻、オースティンでの生活を語る

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新型コロナウィルスのパンデミック期、米国では、カリフォルニア州からコロナ規制が比較的緩く税率も低いテキサス州に引っ越しする企業や個人が急増した。その流れはハリウッドスターも同じ。ジェイミー・リン・シグラー(「ザ・ソプラノズ」)、ヘイリー・ダフ(ヒラリー・ダフの姉)、ベッカ・トビン(『Glee/グリー』)らがテキサス州への移住を決めている。
しかし、パンデミック以前にハリウッドからテキサス州オースティンへと移住、その生活を満喫しているスター夫妻がいる。「スーパーナチュラル」「WALKER/ウォーカー」のジャレッド・パダレッキと妻のジュヌヴィエーヴ・コルテーゼだ。
 
ジャレッドとジュヌヴィエーヴは「スーパーナチュラル」共演をきっかけに交際を開始、2010年に結婚すると、テキサス州で新生活をスタートさせた。2012年には同州の州都オースティンで古い農家を購入。10年以上をかけて邸宅に加え、菜園、鶏小屋、4つのミツバチのコロニーが共生する居心地の良い農園に改造した。
夫妻はハリウッドからの移住を決めた理由を「(同州の)のんびりとしたスピード」が気に入ったからと明かす。
 
ジャレッド自身はもともと同州サン・アントニオの生まれ。生まれ故郷で新しいファミリーをスタートさせたかった気持ちは理解できる。しかしジュヌヴィエーヴに少しの躊躇もなかったわけではないらしい。
「まだジャレッドと付き合っていた頃にオースティンに来たことがありました。当時から勢いを感じる街でした。私が妊娠した後、オースティンに暮らすことになったのですが、迷いはありました。だけど、最終的に断る理由が見つからなかったんです」(ジュヌヴィエーヴ)
女優を目指してアイダホ州からハリウッドにやってきたジュヌヴィエーヴ。家族は今もアイダホ州の田舎に住んでいるという。愛するジャレッドの故郷とはいえ、縁もゆかりも友達もいないテキサス州に移り住むのには勇気がいったのだろう。
しかし、今となってはオースティンの暮らしを愛してやまない。その様子はジュヌヴィエーヴのSNSを見れば一目瞭然。家族でのスローライフ、そして自然に囲まれた豊かな生活を投稿している。
 
3人の子供たちに囲まれ充実した日々を送るのはジャレッドも同じ。オースティンで家族をスタートさせたことに少しの後悔もないが、近年の移住ブームには警鐘を鳴らす。誰もがオースティンに適応するわけではないという。
「オースティンに住むなら、オースティンのスピードに慣れないとね。もしそれでイライラするようなら合わないんだと思う」(ジャレッド)
生活のリズムしかり、車のスピード制限しかり。オースティンは都会だが、それでもパダレッキ夫妻の住む農園の近くではトラクターが公道を走ることもある。そのてくてくとしたスピードにクラクションを鳴らすなら、違う場所を探すべきなのだ。
 
「ここは特別な街なんだ」とジャレッド。悠々としたリズムがパダレッキ一家の性に合う。若いファミリーの歴史はオースティンの地で日々刻まれている。
 
 
<「southernliving.com」 2023年1月20日>