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海外ドラマ最新レポート Vol.460  「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」シーズン2はまるで映画? ルー・ダイアモンド・フィリップスが仰天

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プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」で、NY市警の警部補ギル・アローヨを演じるルー・ダイアモンド・フィリップスが、シーズン2のエピソード監督を務めている。海外ドラマファンならルーが俳優として長い長いキャリアの持ち主であることはご存じだろう。主演タイプの俳優ではないものの、「24 -TWENTY FOUR-」「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」「スターゲイト ユニバース」など数々の人気ドラマシリーズで脇役として手堅い演技をみせてくれる実力派だ。
 
そして俳優業の傍ら、力を入れているのが監督業。すでに「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」や「エージェント・オブ・シールド」などのエピソードを手がけたほか、インディペンデント映画も数本監督している。そんなルーだけに「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」のエピソード監督に手を挙げたのも意外ではない。主演の英俳優マイケル・シーンとも馴染んできたシーズン2、勝手知ったる現場で恐らくはこれまで以上に精神的な余裕を持って準備を進めていたに違いない。
 
ところが、そんなルーの余裕を吹き飛ばすニュースが飛び込んできた。なんとアカデミー賞受賞(『シカゴ』)女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズが、シーズン2準レギュラーとしてルーの監督エピソードから出演するというのだ。 そしてもう一つ、ルーが監督するシーズン2第7話はミッドシーズン・フィナーレになると知らされた。シーズン中盤での小休止。後半戦につなげるため、絶対視聴者の興味を引かなければならない責任重大のエピソードだ。
 
「一度に知らされるよりは良かったかな。もし、一度に聞いていたら大変だったと思う。いろんな感情が合わさって無になっていたかもね」とインタビューに答えたルー。「物凄いプレッシャー。(プロデューサーらは)どこまで僕に重荷を背負わせるんだろうね」と苦笑いだ。それでもアカデミー賞女優を監督することは喜びでもある。 「最初に聞いた時は驚いたね。ウソだろって。何が起こったのかと思ったくらいだ。だけどキャサリン・ゼタ=ジョーンズとマイケルが共演するシーンを監督できるのだから、これ以上望むことはないよ」
 
そんなルーにとどめの一発。「ゲストにアラン・カミング(『インスティンクト -異常犯罪捜査-』)も来ると聞いた。僕は『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜 “ザ・ムービー”』でも作るつもりかい?って仰天してしまったよ」  課せられた3つの重荷、全てはベテラン、ルーへの信頼から。ルーがそのプレッシャーに打ち勝ったかは、シーズン2第7話「美しい顔のたくらみ」を見てのお楽しみ。
 
 
<「wtmx.com」  2021年3月3日>