LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班: インタビュー

犯罪サスペンスドラマの最高峰「LAW & ORDER」のスピンオフ第2弾!
巧みな心理戦で難事件に立ち向かう刑事たちの活躍を描いた本格派の犯罪捜査ドラマ

インタビュー

ヴィンセント・ドノフリオ(ロバート・ゴーレン) インタビュー

「LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班」について教えてください。

この作品はすごく良質な物語だと、僕は捉えてる。脚本家のルネ・バルサーは本当に面白いストーリーを描くし、特にこういった構成の犯罪シリーズの脚本では群を抜いているからね。このドラマの魅力は、刑事が知らない事実を視聴者が知っている状態でストーリーが進むところ。刑事がその真実を追いかけていくんだ。そして終盤になって、刑事が視聴者に追いつく。刑事と視聴者が同じ位置に立った時、事件は予想外の展開をして、解決する。だいたいの場合、心理戦が繰り広げられ、確信に近づいていく。犯罪者にも、事件を起訴する人たちもその事を意識させるように物語が進む。だから、犯罪者たちは事件を起こして刑務所に入るというよりも、正体が明らかになって刑務所に入るっていう感じなんだ。

ドラマの人気の秘訣は何だと思いますか?

皆で面白い作品を作ろうと頑張ってるからね。技術的な面では、脚本のルネ・バルサーの力が大きい。彼がいるからこそ、僕たちは面白い作品を作れる。それに、自分がやりたいように演じる自由も与えてもらってる。ゴーレンというキャラクターは、どんどんクセが強くなってきてるし、刑事としての事件への取り組み方も、今放送されてるどの作品とも違ってる。だからこそこのドラマは生き残ってるし、人気があるんだと思う。脚本の力や、ゴーレンというキャラクターの持つ可能性の力だね。

ご自身の役を演じる上で難しかったことはありますか?

これまで何度も刑事を演じてきた。だから、役作りよりは、テレビというジャンルで物語を伝えることに対する難しさはあったかな。映画とは全然違うからね。テレビって、映画より詳細に描写されている部分もあるし、簡潔に描かれている部分もあるから不思議だった。キャラクターの役作りに関しては、長く続くだろう作品においての1つのプロセスにすぎないと思ってる。これからも長く続く作品だと思って仕事をしているからね。それに僕はどっちかというと自分に厳しい人間じゃないんだ。だから、台本とストーリーに忠実に演じることで、徐々にキャラクターを進化させていってる。はっきりしたビジョンを持って演技はしてない。撮影が始まる前に、キャラクターの全てを把握することはしなかったんだ。映画の時みたいにね。映画の時は、撮影が始まるまでに役作りをするようにしてる。

これまで悪いキャラクターを演じることが多かったですが、今回はいかがですか?

良い人か悪い人か、って聞かれれば、まあ確かにこれまで悪い奴を沢山演じてきた。だから、最近ちょっと罪悪感を覚えるようになってきたんだ。だから、しばらくはいい人を演じるつもり。

ゴーレンはどんなキャラクターですか?

ゴーレンは、思い切りがいいキャラクターだと思う。何か感じるところがあれば、僕からすると突拍子もないようなダークなことをしたりする。そこがこのキャラクターのちょっとクレイジーな部分。そういう意味では人と衝突することもあるけど、それだけが彼の描かれ方ではなくて、時には楽しい一面も覗かせてくれるよ。

ゴーレンはどんな刑事ですか?

汚い手を使うし、関わり合いたくない刑事だね。頭が切れるから、犯人を確実に捕まえる。

このドラマの魅力を教えてください。

このドラマはすごくユニークな刑事ドラマだと思う。登場人物もユニークで、刑事としての彼らの仕事ぶりは、これまでとは一風変わってる。ゴーレンは、僕と外見は似ているけど、おかしな男だよ。普通じゃないね。視聴者がこれまで慣れ親しんだものとは違う何かがこのドラマにはあると思う。

もう少し教えてください。

心ある作品が好きなんだ。それに心あるストーリーがね。それが、エイムズを演じるケイト(キャスリン)・アーブにとっても僕にとっても、役者としてキャラクターを表現する上で「もっといい演技がしたい」と思わせてくれる部分だから気に入ってる。ストーリーに心があれば、子供が巻き込まれるようなひどい事件や、貧しさが引き起こす事件、人が傷つくような事件が描かれていても救いがある。他にも、悪徳企業が登場するようなストーリーなんかも面白いね。それがキャラクターたちをさらに突き動かすし、演じる役者にも力を与える。視聴者にも、どんな展開をしていくのかより興味を持ってもらえる。
このドラマの中には、新聞のヘッドライン(見出し)記事を基にしているストーリーがある。新聞を読むと、(脚本の)ルネ(・バルサー)が実際の事件をフィクション化しているのが分かるんだ。でも事件の細かな部分は、このドラマで描かれている内容とは違いがあることが分かる。登場人物も違うしね。最終的に犯人を刑務所送りにするのは同じだけど、ドラマには物語があるからより面白いんだと思う。

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キャスリン・アーブ(アレクサンドラ・エイムズ) インタビュー

どんな雰囲気で撮影は進んでいますか?

皆すごく楽しんで仕事をしてるわ。これ以上笑えないってくらい笑ってる。素晴らしい人たちが集まった、楽しい現場よ。役者も撮影クルーもすごく仲が良くて、皆すごく積極的な姿勢で仕事をしてるから、とても楽しいの。でも時々笑いすぎて、困っちゃうことがあるわ。

皆すごく楽しんで撮影してる。それに、ヴィンセントの物事に対する考え方や、彼が思いつくアイディアをそばで見るのはすごく楽しいの。退屈させられることが全くない。彼はとにかく常に作品を良くすることだけを考えているような人。いつも役に立つアイディアを考えてくるし、他の人たちの仕事に対して、ポジティブな批評をしてくれる。それがドラマ全体のレベルを上げてると思うわ。

このドラマの魅力について教えてください。

このドラマの最初の台本を読んで私が一番魅力を感じたのは、犯罪者に焦点を当てる時間の長さね。第1話では、実際に彼らが犯罪に手を染めるのが見られた。それに、想像できないような動機がそこにはあるの。表面上では分からない動機がね。彼らが犯罪者になる過程の、心理や動機がすごく面白いなと思った。それにヴィンセントの演じるキャラクターが本当に頭が良くて、犯罪者の頭の中に上手く入り込んでいくから、観ていてすごく興味深いわ。

アレクサンドラ・エイムズというキャラクターについて教えてください。

アレックス(アレクサンドラ)・エイムズを演じるのはすごく楽しい。彼女には少し、生意気なところもあるわよね。私は彼女の度胸があるところが好き。アレックスが悪い刑事で、ヴィンセント演じるゴーレンが良い刑事って感じかしら。ゴーレンの方が優しくて親切なの。

エイムズを演じることについて教えてください。

彼女の自信がある部分を表現するのは、すごく面白い。彼女は、自分自身を疑う事がない人。彼女のそういう一面を演じるのは、私にとってすごく“セラピー効果”があるみたい。ただ、演技が身について、家に帰っても役が抜けないの。だから夫には、「そうか…僕は刑事と結婚したんだな」って言われちゃった。でも、何ていうか、彼女は本当に素晴らしいキャラクターだと思う。快活なところも、ユーモアのセンスも好き。彼女とはお互いに影響し合ってると思うわ。

刑事を演じる上で、特別な準備などはしましたか?

コンサルタントのオールダム刑事に時間を割いてもらったわ。重大事件を担当する市の刑事さんなんだけど、彼に錠のかけ方のレッスンをしてもらったり、今思い出すとバカみたいな質問をしたりした。撮影がスタートする前にね。

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ジェイミー・シェリダン(ジェームス・ディーキンス)インタビュー

「LAW & ORDER」シリーズに出演されて、周囲の反応はいかがですか?

家族でピクニックに行ったりすると、話しかけられるよ。『私が絶対に見逃さない番組は、「LAW & ORDER」なんだよ』って(笑)。愛されてるドラマだよね。

このドラマの魅力について教えてください。

たくさん魅力はあるけど、やっぱり犯罪者の心理が垣間見られるからだろうな。それに、犯罪者たちがどうやって追い込まれていくかも描かれる。その過程で、彼らがどうしてその犯罪に手を染めたのか、理由が分かる。動機の詳細がね。だから、より楽しく、刑事が犯人を追い詰め、理由を探っていくのを観られる。

ディーキンス警部はどんな人物ですか?

彼は、きっと高校生くらいから目標を持って努力してきた人間だと思う。下からのし上がってきた刑事なんだ。警官の仕事や、おとり捜査や、警察のあらゆる仕事を経て今の地位まで上り詰めた。彼は権力のある地位にいることが好きなんだと思う。自分の身を守るためにもね。

今後楽しみにしていることはありますか?

LAW & ORDER」はスピンオフ作品含めて複数ある。だから、クロスオーバーがいつでも可能なのが楽しみだよ。3つの署のどの警部がどのエピソードに登場したっていいんだからね。合同ミーティングや、刑事たちのミーティングでもいい。それができたら最高だよ。

本家の「LAW& ORDER」と比べてみて、いかがですか?

本家の「LAW & ORDER」とはだいぶ違うなと思ってる。「シャーロックホームズ」に近いかな。エキセントリックな天才刑事が、たまたまNYPDで働いてたんだ。だから、本家の「LAW & ORDER」とは違う。

ヴィンセント・ドノフリオとの共演は、いかがですか?

ヴィンセントは素晴らしいよ。彼のおかげでみんなの意識が高くなるし、惜しみなく努力をするから周りの人間の視野も広がる。それに、問題が起きるといつでも耳を貸してくれるんだ。まさにエキセントリックな天才だよ。

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コートニー・B・ヴァンス(ロン・カーバー)インタビュー

このドラマのどんなところに魅力を感じましたか?

このドラマは、脚本あってのドラマなんだ。ブレのない脚本には毎週、感心させられるよ。人間の心理を描いているドラマだから、そこから付随して様々なストーリーが結びつき展開していくのも魅力だね。「LAW & ORDER」の歴史には常々すごいなと思っていたけど、ストーリーを読んでさらにその気持ちが強くなったよ。

このドラマの他のドラマとの違いについて教えてください。

警察の仕事と法体制が中心に描かれているんだが、あくまでも人間の心理に焦点を当てているんだ。そこがこのドラマが他の多くのドラマと比べてかなり違っているところだと思う。それに、犯罪者の心理を読み解くことで、ヴィンセントとケイティ(キャスリン・アーブ)演じる2人のキャラクターが面倒を巻き起こすことも多い。彼らは心理分析をして結論を出し、警部も2人に同意するが、私が一緒になって賛同する訳にはいかないからね。「それじゃ足りないからもっと裏付けを」となる。でも「あいつはこう動くはずだ。信用してくれ」と言われてしまう。そこが面白さなんだ。それに、事件そのものも面白くする。視聴者も想像力を働かせて、謎を解きたくなるんじゃないかな。

カーバー検事補の仕事について教えてください。

私の仕事は逮捕状を取ること。刑事たちが、起訴する可能性のある人物を連れて来きて事情聴取ができるようにね。でも仕事の半分ぐらいは、裁判長を説得することに時間を使ってる。「この逮捕状がどうしても必要なんです。難しいのは分かっていますが、お願いします裁判長…」ってね。時には、脅迫まがいのことをしなきゃいけないこともある。それに刑事たちはよく直観で動くから、私の仕事が余計に難しくなることも多い。

登場人物たちは犯罪者の弱さを感じ、彼らがなぜ犯罪に手を染めたのかを理解しようとする。このドラマでは、犯罪者の思考が描かれてる。私たちにも、心のどこかに犯罪者と同じ心理は存在すると思うんだ。時に、犯罪者と同じような考え方をすることがね。このドラマは、犯罪者の視点から心理を分析し、事件を解決するという点で特殊なドラマだと思う。私の役目は、犯罪者の行動を理解しようとする刑事たちをサポートすること。最終的に刑事たちは私の所に「真相を解明したよ。こういうことだった。だから逮捕状を取ってくれ」って来るからね。そこで「は?証拠は?」と返すのが役目。時々法廷で、法廷ドラマが見られることもあるよ。際どい問題を扱うこともあって、すごく興味深い。

今後もますます面白くなりますか?

エピソードを追うごとに面白くなってきてる。ルネ・バルサーと脚本家たちは、常に面白いアイディアを思いつくんだ。面白いネタをどう扱うか分かっているだけでなく、先が読めないストーリー展開を用意できる。本当に想定外なんだ。ストーリー自体にかなり重点が置かれていて、精巧に練られている。それが可能だと、本来は難しいはずの自分たちの役割が、ずいぶんと楽になるんだ。

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