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海外ドラマ最新レポート Vol.806  「オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」のシモーヌ・ミシック、スター女優の励ましで奮起

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オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」主演のシモーヌ・ミシックは、「Marvel ルーク・ケイジ」でTVシリーズ初の黒人女性スーパーヒーローを演じ、コメディ・シリーズ「ガバメント・チーズ」ではデヴィッド・オイェロウォと共主演など、現在、最も勢いのある女優の一人だ。


今売れっ子のシモーヌにも、かつて役に恵まれない時代があった。米エンタメサイトのインタビューに答えている。
「女優になったばかりの頃、他の人から求められる私になろうとしていました。どんなに見栄えを頑張っても、どんなに演技を努力してもうまく行くことはありません。仕事面でも、精神面でもさっぱりな毎日でした」
もがいていたシモーヌが光を見出すきっかけとなったのが、「スキャンダル 託された秘密」のケリー・ワシントンの言葉。同シリーズですでにスターとなっていたケリー、主演するTV映画「アニタ ~世紀のセクハラ事件~」の脇役オーディションが行われ、シモーヌも参加していた。
「オーディションを受けて、次の脚本の読み合わせにも呼ばれたので、まだ役のチャンスはあると思っていました。ところが、その日、私の向こう側で脚本を読んでいる別の女優が目に入りました。その瞬間、彼女が役を取るんだと分かりました」
悲しさと悔しさで涙があふれそうになった。会場を去ろうとした際、ケリーの姿を見かけた。シモーヌは作り笑顔で、同映画の成功を祈る言葉を贈った。
「そんな私にケリーはこう言いました。『シモーヌ、最高のオーディションだったわね。私たちが役を取れなかった理由なんて、100万個だって挙げられるけれど、これだけは言いたいの。今日のあなたが素晴らしくなかったから、役を取れなかったわけじゃないのよ』と」
当時のケリーとシモーヌの間には女優として大きな格差があったはず。そのケリーからの優しい励ましの言葉にシモーヌは奮起したという。
「普段なら家に帰って、なぜ私は役を取れなかったのだろうとウジウジするところでした。だけど、ケリーの言葉で私は十分やっていけると自信がついたのです」


それから数か月後、運命の日がやってきた。「Marvel ルーク・ケイジ」のオーディションだ。
「私にとって、これまでで一番大きな役でした。自信を持ってオーディションを受けたかったので、小細工はせずに普段のままの髪型で会場に入りました」
今までなら役に合わせた髪型を考えていたことだろう。しかし、この日は違った。いつもの自分と違う自分になりたくなかったのだ。
「ささいなことだったかもしれません。だけど、本当の自分を貫くことで輝きが増したと思っています」
結果は誰もが知る通り。ミスティ・ナイト役を手中に収め、シモーヌはスターの階段を駆け上がった。
「それから私はごまかしを止めました。自分の気持ちを犠牲にしてまで、他の人に迎合したり、機嫌を取ったりするのではなく、常にベストを尽くすことに決めたのです」
自分を通す。危険な賭けかもしれなかった。しかし、あの日ケリーにかけられた励ましが自信になっていた。"実力十分な私には、乞うて役を得るのではなく、合う役がついてくるはずだ"と。


「オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル」の判事役は、そんなシモーヌにうってつけ。主演女優は、同シーズン3で製作総指揮の一人にも名を連ねている。



<「oprahdaily.com」 2022年8月8日>