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海外ドラマ最新レポート Vol.753  「CSI: ベガス」に続け! 次のスピンオフの可能性は?

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犯罪捜査ドラマの金字塔シリーズ「CSI: 科学捜査班」からは数々のスピンオフが生まれている。誕生順に「CSI:マイアミ」「CSI:ニューヨーク」「CSI:サイバー」、そして最新シリーズの「CSI: ベガス」だ。
米国では人々の犯罪捜査の意識を変えたとも言われる「CSI」シリーズから、次なるスピンオフを期待することはできるのだろうか? 同シリーズの生みの親、アンソニー・E・ズイカーが米紙のインタビューに答えている。
「個人的な意見として、どこかの大都市を舞台にして、次の『CSI』スピンオフを製作しようとは思っていません。レストランのフランチャイズとはワケが違うのです」
理論的にはアジアのどこかで「CSI」スピンオフを作ることも可能だろう。物珍しさで話題を呼ぶかもしれない。しかし、それだけでは成功しないと、ズイカーは考えている。
「斬新でフレッシュなアイデアじゃないと意味がないのです。100年前のCSIを舞台にするのはどうでしょうか。未来でも面白い。視聴者がこれまでの『CSI』で得た知識を、全く新しいスタイルで再検証できると良いですね」


舞台を2075年に置いてみよう。
「未来の犯罪はどう変わっているでしょう。宇宙が絡んでくるかもしれないし、人の頭の中をハッキングなんて犯罪もあるかもしれません。現代の私たちが見たことも聞いたこともないような犯罪を、未来のCSIチームがどう捜査するのか、視聴者にも新しい知の領域となることでしょう」
もちろん、その逆もしかり。
「1897年の米国に戻ってみても良いかもしれません。当時の犯罪を捜査員たちはどのように解決したのでしょうか」
興味深い昔話があるという。
「1900年代、鉄道労働者がシャベルで同僚を殴り殺したという事件がありました。そこで捜査員は疑いのある労働者たちを整列させ、自分のシャベルを前に置くように指示しました。やがて、あるシャベルにハエがたたかり始めます。そのシャベルの持ち主こそが犯人というわけです」


単純かつ原始的。「CSI:科学捜査班」がスタートしたのは2000年だから、わずか100年の間に科学捜査はそれほどまでに進歩したということだ。
「CSI」の未来も昔も、ズイカーの手にかかれば、なんともスリリングに聞こえてくる。口にはしない、アイデアもきっと抱えていることだろう。「CSI」スピンオフ、次なる一手が楽しみだ。



<「deadline.com」 10月6日>