
「レバレッジ 詐欺師たちの償い」で詐欺師軍団に新加入した弁護士ハリー・ウィルソン役のノア・ワイリーが米エンタメサイトのインタビューに答え、同シリーズ撮影中の仰天エピソードを明かしている。
前シリーズ「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」の撮影地はLA及びオレゴン州ポートランド。続編「レバレッジ 詐欺師たちの償い」では、撮影地がルイジアナ州ニューオーリンズに変更されている。ノア演じるハリーも、同じくニューオーリンズ出身の設定だという。
「とてもリラックスできる街なんだ。僕の演技を見てもそれは分かってもらえるんじゃないかな」
米南東部に位置するニューオーリンズ。LA出身でショービズ慣れしたノアにとっては別世界のように感じるらしい。
「ニューオーリンズの人たちは僕が今まで会ったどの地域の人たちよりも温かくてユニークだ。おそらく(毎年のように)つらい自然災害を経験していることも大きいと思う」
そのつらい自然災害とは、ハリケーン。特に2005年に発生したハリケーン・カトリーナはルイジアナ州に甚大な被害を及ぼした。1500人以上の死亡者を出し、市内の8割が水没したと言われる。カトリーナ以外にも、トルネード、いわゆる竜巻が年平均27個も発生し、直撃すれば人命、家屋などにも大きな被害を与える。現代の文明をもってしても、自然の脅威にはかなわない。
だからこそ、ニューオーリンズの人々は住民の連帯がなければ、その脅威に飲み込まれてしまうと知っているのだ。住民の優しさ、他人への思いやりはそこに端を発しているとノアは考えている。
ノア自身、「レバレッジ 詐欺師たちの償い」の撮影期間にハリケーンを経験した。1つや2つではない。
「9つです。9つのハリケーンが僕らのすぐそばまでやってきたのです」
南部では慣れっこかもしれないが、ハリケーンなど経験したことのないLAっ子にとっては一大事に思えたはずだ。
実際にハリケーンがニューオーリンズを直撃したのは最後の一回だけだったが、警報は9度。そのたび撮影を停止せねばならなかったことは言うまでもない。
9度目の正直となった最後のハリケーンに、「テキサスかフロリダあたりに逸れるだろうと思っていましたが、僕らの真上を通過しました。あれには興奮しました」とノア。
ハリケーン直撃を「興奮した」と言ってしまうあたり、まるで他人事。ノアは、まだまだニューオーリンズっ子にはほど遠い。
それでも本人は「ニューオーリンズ訛りが馴染んできた」とハリー役としての成長に胸を張る。いつかその訛りをマスターするころ、ノアのハリケーン観も変わっていることだろう。
<「assignmentx.com」 2021年7月8日>