
「スーパーナチュラル」でディーン・ウィンチェスターを演じたジェンセン・アクレスが、米誌の取材に答え、共演のサム・ウィンチェスター役ジャレッド・パダレッキとの関係について語っている。
「スーパーナチュラル」は2020年まで15シーズン続いたロングランシリーズ。「スーパーナチュラル」以前、ジェンセンは「ダークエンジェル」や「ヤング・スーパーマン」、一方のジャレッドは「ギルモア・ガールズ」といった人気TVシリーズにそれぞれ出演、共にハリウッド期待の若手俳優だった。
その二人が「スーパーナチュラル」で初共演、お互い初めてのTVシリーズ主演だった。
「若い二人が突然一緒になり、自宅から遠く離れたカナダのバンクーバーに送り込まれたのです」
「スーパーナチュラル」の撮影地はバンクーバー。ジェンセンもジャレッドもテキサス出身だ。憧れてハリウッドにやって来たものの、撮影のため、縁もゆかりもないカナダ・バンクーバーに住むことになったのだ。
似たような境遇と分かり、仲間意識は早くに芽生えた。
「早い段階から友情が生まれていました。そして年月を経て、実生活の人生経験を積んでいくうちにどんどん関係は深まっていったと思います」
若い頃は少々のやんちゃもあった。なんたって、二人はまだ20代、遊び盛りだったのだ。
「ちょっとしたトラブルもあったし、ふざけすぎたこともありました。けれど、今や僕らはお互いに父親であり、合わせて6人の子持ちです。立派な大人になりました。妻もいるし、住宅ローンもある。もう時間通りに職場にやってくるだけが僕らの責任じゃないんです。僕ら二人は、そうやって大人への階段を上がってゆきました」
ジェンセンは妻のダニール・ハリスとの間に3人の子供、ジャレッドも妻のジュヌビエーブ・コーティズとの間に3人の子供がいる。40代に突入したジェンセンとジャレッドは、それぞれ作品に出演するだけでなく、プロデューサーとして製作活動も行っている。もはや、やんちゃなど許されない。
「スーパーナチュラル」終了以来、ジャレッドと顔を合わすことは少なくなった。しかし、ジェンセンがジャレッドの主演シリーズ「WALKER/ウォーカー」の1エピソード(シーズン2第14話「行き着いた答え」)を監督したり、ジェンセンが出演する配信シリーズ「ザ・ボーイズ」にジャレッドのゲスト出演が予定されていたりと、ちょくちょく仕事はクロスオーバー。私生活もしかりだ。
「僕らの友情は今も続いています。よく連絡を取り合っているし、顔を合わすこともしばしばです。ジャレッドは僕に何かあった時に連絡を取る数少ない友人の一人だし、彼も僕に連絡してくるはずです。こんな関係を築ける友人は滅多にできるものじゃありません、彼がいてくれて本当に感謝しています」
ディ-ンとサムの物語が再び綴られるかどうかは分からない。けれど、画面の外側で二人の関係はこれからも続く。彼らの友情はあたかも「スーパーナチュラル」外伝のごとくファンを楽しませてくれる。
<「justjared.com」 2025年7月23日>