「レバレッジ 詐欺師たちの償い」にチームの一員、弁護士のハリー・ウィルソンとして加入したノア・ワイリー。「ER 緊急救命室」「フォーリング スカイズ」など海外ドラマファンにはお馴染みすぎるTVスターだ。
そのノアが「レバレッジ 詐欺師たちの償い」で実の娘と初共演を果たしている。シーズン1第15話「The Muddy Waters Job(原題)」に登場したのが、ノアの長女で女優のオーデン・ワイル。ノアと前妻の間に生まれたオーデンは、出演当時15歳、以前から女優業に興味を持っていたのだとか。
ノアは、娘オーデンとの初共演であり、彼女にとってメジャーデビューとなった同エピソードについて、米エンタメサイトのインタビューで語っている。
「このキャラクターの存在を知った時、どれくらい重要な人物になるのか、役としてうまく機能するのか興味を持ちました」
そのキャラクター、ベッキーはハリーの娘。まさにオーデンにうってつけの役だ。ノアだって我が娘が適役と思ったに違いない。
「僕は(オーデンに)『オーディションを受けてみたら?』と言ったんだ。僕には彼女を選べないから。役は自分で勝ち取らないと」
もし役を勝ち取ったなら、これほど幸せなことはない。逆に役を勝ち取れなかったとしても、最高のアドバイスを受けたと思うべきだろう。主演スターの実娘が、そのキャラクターの娘役オーディションを受けて落選するならば、女優としての将来について真剣に考え直さなければならないからだ。
幸いにもオーデンはベッキー役を手に入れた。父として目を見張るほど我が娘は頑張っていたという。
「オーデンはやる気満々でした。自分でオーデション用の動画を撮り、送信しました。それで役を手に入れたんです。けれど、そこまでは誰にだって出来るんですよ、ある意味ね。実際に現場に入って演技となると、全く別問題なんです」
しかし、嬉しいことにオーデンはそこでも父を驚かせた。
「彼女は現場でも落ち着いて、遅刻もなく、プロフェッショナルな態度を見せてくれました。15歳の新人女優は役を演じきったのです。あの日、役に入り込めず、ソワソワしてたのは僕の方でした」
テレ笑いのノア。父だって、よく頑張った! きっと嬉し涙をこらえたのだろうから。
現在19歳になったオーデンは、ハリウッド注目の新進女優の一人に挙げられている。4年前、我が娘を推したのは、父のひいき目だけではない。これからの活躍でオーデンはそれを証明してゆくことだろう。
<「tvinsider.com」 2021年9月13日>