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海外ドラマ最新レポート Vol.719  「BONES ―骨は語る―」にゲスト出演 個性的すぎる超大物ミュージシャンとは?

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2005年から12シーズン継続した「BONES ―骨は語る―」には、今では滅多にTVに登場しない大物スターも数多くゲスト出演している。
『ブラックパンサー』など、今や映画スターのマイケル・B・ジョーダン、「ブレイキング・バッド」のアーロン・ポール、主演のエミリー・デシャネルの妹、ズーイー・デシャネルら、もう一度見返したいスターのうち、とりわけ個性派だったのがシンディ・ローパーだ。
シンディ・ローパーといえば、1980年代に「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」「トゥルー・カラーズ」など大ヒット曲を連発した米の女性ミュージシャン。奇抜でカラフルなファッションとスタイルが、MTV世代にマッチ、日本でも一世を風靡した。


そのシンディが「BONES ―骨は語る―」に初登場したのは、シーズン5の第1話「楽園の果て」。霊能者として捜査に協力するアバロン・ハーモニア役だ。
ド派手なルックスがトレードマークのシンディだが、「BONES ―骨は語る―」ではちょっぴり抑えめにしたのだとか。
「70年代のローダみたいって思われたくなかったの」とシンディ。"ローダ"とは、1970年代の米のシットコム「The Mary Tyler Moore Show(原題)」に登場したファンキーな有名キャラクター。誰かの真似にはならない、シンディ流の役作りだ。
探偵小説が大好きで、「BONES ―骨は語る―」出演を大いに楽しんだという。演じたアバロンの台詞には自分らしさも意識した。
「歌にはリズムがあるように、台詞にもリズムがある。もっと言えば、人にはそれぞれ独自のリズムがあるの。私もその役独自のリズムを見つけることにしたのよ」


俳優なら、それを間というのか、ミュージシャンのシンディはリズムと呼ぶ。
リズムを変えての演技に抵抗はないものの、満足しているわけではない。
「どんなにキャラクターになりきろうと努力しても、(画面を見ると)自分がいるの」
どれほど衣装を地味にして、リズムを変えたとて、やはり"シンディ・ローパー"は消せないのだとか。
当人はいささか不満でも、ファンにはそれが良い。スーパースターの輝きは決して消せるものじゃないし、実際のところ製作陣だってシンディはシンディでいて欲しかったのかもしれない。なりよりシンディはそのゲスト出演が好評で、シーズン12までの間、合計5度にわたり「BONES ―骨は語る―」に登場しているのだ。


「BONES ―骨は語る―」以降も、TVや配信シリーズで幾度となく演技を披露している。ファンならば、シンディのこだわる役のリズムに注目したいものだ。



<「masslive.com」 2009年9月16日>