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海外ドラマ最新レポート Vol.714  「アフェア 情事の行方」のモーラ・ティアニー、「LAW & ORDER」はとにかく暗い?

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「アフェア 情事の行方」「ER 緊急救命室」など、数々の人気TVシリーズに出演しているモーラ・ティアニー。現在はシーズン25の更新が決まったばかりの「LAW & ORDER」に出演中だ。
ベテランぞろいの「LAW & ORDER」とはいえ、モーラもキャリア十分、すっかり画面になじんでいる。それでも当初は「LAW & ORDER」の撮影スタイルに戸惑うこともあったらしい。
「(これまでの犯罪ミステリーとは)全然違うと思ってるの。だってこの作品は半分が"LAW"で、もう半分が"ORDER"なんだから」とモーラ。



「LAW & ORDER」ファンの方ならご存じだろう、同シリーズのエピソードは、前半が刑事たち、後半は検察たちをそれぞれ主役に正義を追及するというスタイルだ。
モーラが演じているのはNY市警ジェシカ・ブラディ警部補。つまり主にエピソードの前半に登場する。
「撮影はとてもスピーディに進むわ。1日、2日で警察署のシーンを詰め込んで撮影してしまうの。そんな日は忙しくて大変だけど、逆に一週間のうち、2、3日は私の撮影がないこともある。だから、『ER 緊急救命室』の時より自由な時間は増えたわね」
尋問シーンを3回分立て続けに撮影したことがあったという。「もしかして、4つだったかも? くたくたになったけれど、楽しいものよ」とモーラは笑うが、これはベテランだから成せる技。
実在の事件をテーマにすることも多々、「LAW & ORDER」の世界観はダークだ。撮影現場のムードはどうなのだろう?
「暗いのよ。現場はとにかく暗い」
もちろん、出演者やスタッフの雰囲気が悪くて「暗い」というわけではない。扱うテーマがテーマだけに皆、真剣なのだ。
「若い人が亡くなるエピソードの時はより暗くなるわ。事件そのものより、捜査の時間の方が長いことは長いけれど、(被害者もしくは犯人役の)ゲスト出演者たちは精神的につらいと思う。大変な仕事よ」



まだ加入して1シーズン、「LAW & ORDER」独特のムードにはまだ慣れてない。それでも「LAW & ORDER」のスピンオフ「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」とのクロスオーバーエピソードでは、同主演のマリスカ・ハージティと共演シーンを楽しんだ。
「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」で、もはやカリスマ的な存在となったマリスカのごとく、シーズンを重ねる度にモーラへの視聴者の信頼も厚くなることだろう。




<「deadline.com」 4月17日>