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海外ドラマ最新レポート Vol.201 退屈なキャラなんてまっぴらごめん 「MANIFEST/マニフェスト」のアシーナ・カーカニスは才媛女優

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搭乗者191名を乗せた旅客機がたどり着いた先は、5年半後の未来。奇跡の生還に喜ぶ家族、一方で新しい生活に踏み出していた者の中には戸惑いもー。ミステリー&ヒューマンドラマの「MANIFEST/マニフェスト」は米NBCでシーズン2の大詰めを迎えている。グレース・ストーン役を演じるアシーナ・カーカニスが米オンラインメディアのインタビューに答えた。

 
現在38歳のアシーナはカナダ生まれ。名門マギル大学で学び、7ケ国語を操る才媛女優だ。ロースクールに進学予定だったものの、大学卒業後に女優転向。頭脳明晰がなせるワザなのか、出演作に恵まれる売れっ子脇役だ。「スーパーナチュラル」「ハウス・オブ・カード 野望の階段」など人気作にも出演している。
 
アシーナの、ベテランであるが故に役への審美眼は厳しい。
 
「MANIFEST/マニフェスト」でオファーされた役は主人公ベン・ストーンの妻。主人公がヒーローとして活躍すればするほど、妻は夫を支える、癒しのようなキャラクターになりがちだ。もちろん、そういったポジションも時には必要。だからアシーナは「MANIFEST/マニフェスト」クリエーターのジェフ・レークと話し合いの場を持ったという。グレースはどんな妻なのか、何を期待されているのか。
 
「私たちは長い時間話し合ったわ。ジェフは私に彼女がどんなキャラクターであるのか、彼女はどんな経験をするのかを教えてくれた。それで納得したの」
 
グレースが夫の出番に合わせて現れる都合の良い妻なら、アシーナは引き受けてなかったかもしれない。売れっ子であるなら、自身のストーリーを持たない退屈なキャラクターを演じるなど、まっぴらごめんのはずだ。しかし、レークはアシーナを見事に口説き落とした。
 
「脚本を読んでミステリー部分が素晴らしいと感じた。それにヒューマンドラマも描かれているのがいいと思ったの」と、今ではアシーナも作品に惚れ込んでいる。
 
シーズン2を終え、もはやレークはグレースがどうなるか、ほとんど口にしてくれなくなったとか。「今、自分たちがどの段階にいるのかも分からないわ。たくさんの謎が散らばっているもの。だけど彼(レーク)の頭の中にはハッキリとしたビジョンが見えているのだと信じている」
 
数々の作品を経験した才媛女優もストーリーの先読みは不可能らしい。もどかしさも魅力の一つ。それが「MANIFEST/マニフェスト」だと、視聴者と同じ目線で楽しんでいる。
 
 
<「detroitnews.com」 4月1日>