CHUCK/チャック: インタビュー

「ゴシップガール」のジョシュ・シュワルツと『ターミネーター4』のマックGが手を組んだ、コミカルな魅力あふれる最新スパイアクション!

インタビュー

ザッカリー・リーヴァイ&ジョシュア・ゴメス

Q. 「CHUCK/チャック」の成功であなたの生活は変わりましたか?

【リーヴァイ】 疲れることが多くなったよ。かなりキツいスケジュールだからね。別に水路なんかを掘る工事をしているわけじゃなくって、仕事って言ったって、メイクをしてコスプレごっこしているようなものなんだけどね。

Q. 俳優として役を演じるにあたり、難しいことは何ですか?

【リーヴァイ】 たぶん、スケジュールが一番たいへんなことなんじゃないかと思う。とにかく長時間労働になるからね。1日14時間働くというスケジュールが、9ヶ月間続くわけだから。初日なんか、そのシーズンのスケジュールを見て、「ワオ、僕は、今後9ヶ月間、毎日ここに来て仕事をするんだ」って思っちゃうんだよね。
【ゴメス】 学校の新学期の初日みたいなもんだ。
【リーヴァイ】 まあ、そうだね。
【ゴメス】 「なんだよ、もうー...」って感じだよな。
【リーヴァイ】 でもさ、少なくとも学校だったら3時までに終わるし、週末だって休めるだろう?
【ゴメス】 確かに。
【リーヴァイ】: ただね、わからないけど、そういう大変だと思うこととか、ネガティブな考えは持たないようにしているんだ。だって、結局、一歩下がってよく考えてみると、「僕は夢のような人生をおくっているんだ。僕がやっているようなことをやりたくてしょうがない人は、何百万人も居るじゃないか」って思えるんだよね。だから、常にそういう視点で物事を見続けていくようにしないと、簡単に気持ちが急降下しちゃう気がして。

Q.主役を演じていることにプレッシャーを感じたりしますか?

【リーヴァイ】 まあね。うーん、どうかな。番組の主役を演じるのって...「スパイダーマン」の中でうまいこと言っていたな。「大いなる...」、何だっけ...?
【ゴメス】 力だよ。
【リーヴァイ】 そうだった。「大いなる力には大きな責任が伴う。」そういうことなんだろうなと思うんだ。

Q.アクション・シーンについてはどのように準備を整えたのですか?

【リーヴァイ】 僕らには素晴らしいスタント・コーディネーターがついたんだ。残念ながら、あまり準備時間は無かったんだけどね。なにしろ、休み無しの仕事だからね。アクションは、前日に習ったり、時には撮影当日に習うこともあるよ。僕は、子供の時に演劇やミュージカルにたくさん出演したんだけど、アクション・シーンをダンスのように考えれば、確かにアクションはダンスの振り付けのように思えるね。ただ、アクションでは人を殴るといった、ダンスでは決して出て来ない動きがあるけれど。

Q.チャックの人物像には、あなた自身がどれぐらい反映されているのでしょうか?

【リーヴァイ】 よくわからないけど、少しは反映されているんじゃないかな。基本的には、脚本家が脚本を書いて僕たちはそれを演じるだけなんだけど、たまに自分の考えを脚本家たちに売り込んだりすることはあるよ。

Q.それでは、あなた自身はバイ・モアの店員チャックに近いですか?それとも、スパイに近いですか?

【リーヴァイ】 ああ、もうそれはバイ・モアの店員チャックだよ。それは間違いない。保証付きだ。僕はただ、店頭でi Phoneを賞賛の目で眺めているだけだったりするんだから。「この音声録音機能ってサイコーだよねえ。素晴らしいと思わない?」なんて言いながらね。チャックがスパイの仕事に巻き込まれていろいろな事をするのを観るのは好きだけど、僕自身は戦いに巻き込まれようとするタイプじゃないんだよ。僕はテクノロジーも大好きだし。もちろん、チャックみたいにテクノロジーに強くて、コンピューターとかを直すなんてレベルではないけれど。それでも、基本ソフトの問題を順番に処理していったり、トラブル・シューティングのようなことは出来るよ。たとえば、撮影現場で皆が持っているiPhoneに問題が出た時とかに手助けをしてあげられる。ここはLAだからiPhoneを持っている人が多いんだよね。
【ゴメス】 あと、Xboxね。僕たち、Xboxにはまっているんだよ。
【リーヴァイ】 そうそう、Xbox。僕たちあれにはまっているよね。でも、「おーい、僕のハードドライブがクラッシュしたっちゃよ」なんて時は、「本物の専門家に頼まないと駄目だよ。僕は力になれない」って言うけどね。

Q.スパイ映画は好きですか?お気に入りの作品、あるいはインスピレーションを受けた作品は?

【リーヴァイ】 スパイ映画は大好きだよ。お気に入りは...そうだな、やっぱりボンド映画は素晴らしいと思うな。シリーズ全作がすべて素晴らしいとは思えないけど、「007/ゴールデンアイ」は良かったね。「ゴールデンアイ」のピアース・ブロスナンは最高に素晴らしかった。「007/カジノ・ロワイヤル」も良かったね。ダニエル・クレイグはボンドに適役だと思うよ。

Q.オフの時には何をするのが好きですか?

【リーヴァイ】 仕事をしていないときは、ビデオゲームで遊んだり友達と出かけたりしているな。(ゴメスを指して)僕は、こいつがすごく羨ましいんだ。彼は、数日間、仕事に空きができることがしょっちゅうあるから。そうすると、彼は「新しい『Mass Effect』やってみた?すごくいいぜ」なんて言うから、僕は「まだやってないよ。僕、ずっとここで仕事してたんだからさ」って。
【ゴメス】 でも、僕がちゃんと「Mass Effect」の話をしてやるよ。
【リーヴァイ】 「話をしてやる」だってさ。まあとにかく、オフの日には友達とピンポンしたりして、フツーの人たちがオフの日にするようなことをしているよ。

【2010年3月】

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ジョシュ・シュワルツ&ライアン・マクパートリン

Q. 「CHUCK/チャック」の魅力の1つは、水から上がった魚のように場違いな状況に巻き込まれるチャックの戸惑いぶりにあるのだと思うのですが、チャックはだんだん有能なスパイになっていきますよね。そういうところで、番組のトーンのバランスをどう取っているのでしょうか?

【シュワルツ】 そうだね・・・でも、彼は依然としてチャックなんだよ。サラとうまくいかなくなったりすると、感情的に"故障"を起こしてしまう。彼は彼女を失ってしまうのではないかと思うんだね。ロマンチックな話になったりすると、肝心な時に突然、必要な情報が頭に浮かばなくなってしまうんだ。だから、彼の"チャックらしさ"がいまだに障害になったりする。そうすると、重要な情報が頭に浮かんでいる時のチャックと、そうではない時のチャックの食い違いが、さらに増大する。ということで、水から上がった魚的な要素をより意識することになるんだと思う。

Q.番組のファンたちからはどのような反応が返ってきていますか?

【マクパートリン】 ファンたちは熱狂的だよ。彼らは、サブウェイのキャンペーンとかのおかげで、自分たちも番組作りに参加しているような気持ちを感じてるんだと思う。「あのね、僕たちは2人ともNBCに陳情する手紙を書いているところなんだよ」と僕のところに言いにきた父娘に会ったことがある。あれは、シーズン2の終わりだったけど「僕たちは本当に君の番組を応援しているんだからね。家族全員で楽しんでいるよ」と言ってくれたんだ。

【シュワルツ】 ファーストフード・チェーンのサブウェイとは、シーズン2の間中、プロダクト・プレイスメントの契約をしていた。僕たちが番組の中でサブウェイのサンドイッチを食べていくらかの報酬を得て、それによって番組の中でもっと爆発のシーンを増やせることになる。つまり僕たちは共生関係にあったというわけだ。去年、「CHUCK/チャック」の将来が危うくなった時があって、番組のファンたちが「『CHUCK』を救え」キャンペーンを展開したんだけど、放映局NBCのお偉方に手紙を送ったり脅しつけたりする代わりに、番組のパワーを実証しようとしたんだ。そこで、ファンたちは、シーズン最後のエピソードが放映される日にサブウェイに行って、番組の中で話題になった5ドルのサンドイッチを食べようと呼びかけた。もし、充分な人数の客が来店したら、サブウェイがファンを代表してNBCに電話をかけて「これは価値ある番組だから、喜んで番組の宣伝をしたい」と言うことになっていた。「『CHUCK』を救え」キャンペーンはそうやってスタートしたんだけど、その情報はツィッターとかフェイスブックでもウイルスのようにどんどん広まっていったんだ。そして、シーズン最後のエピソードの夜、サブウェイに客が押しかけて、売り上げに顕著な急上昇が見られた。NBCの電話は鳴りっぱなしだったそうだよ。売り上げの額とか何人の客が来たかといった数字は明らかにされていないんだけど、サブウェイの販売担当の最高責任者と宣伝部の最高責任者が、番組に代わってNBCに電話するぐらいのインパクトはあったみたいだね。ザックはロンドンでのコミック・コンベンションに出席中だったんだけど、パネル・ディスカッションの参加者全員をロンドンのサブウェイに連れて行って、カウンターの向こう側に回って自ら皆にサンドイッチを作ったんだそうだよ。そんなことがあって、CNNやニューヨークタイムズのような大手メディアが、この「番組を救え」キャンペーンを報道し始め、特定のファンにだけでなくもっと広く知られる番組になっていったんだ。「CHUCK」は、最初からすごく熱狂的なファンが付いているカルト的な番組だったし、コミコン・インターナショナルに行けば、キャストの皆に会おうとして大興奮状態になってしまうファンが5000人も詰めかけたりした。でも、主要メディアに大々的に取り上げられるなんてことは、それまで無かったんだよ。あんなにまで情熱的になったファンたちの様子が報じられることによって、この番組の注目度ががぜん上がったということだね。

Q.「CHUCK/チャック」の成功であなたの生活は変わりましたか?

【マクパートリン】 おかしなことに、僕はこの役を演じるようになってからだいぶ経つんだけど、街中で「お見事キャプテン」だと気がつかれるようになったのはごく最近のことなんだ。この間も、コーヒーショップに居たら、そういうことがあって、どうにも居心地が悪くて...
【シュワルツ】 良い気分だったんだろう?そう認めちゃえよ。
【マクパートリン】 いや、実際に居心地が悪かったんだよ。僕は、自分の住んでいる小さな郊外の街の世界の方が・・・
【シュワルツ】 ああ、そこでシャツを脱いで上半身裸で居るんだろ?(笑)
【マクパートリン】 そうそう。僕は、上半身裸になって自分の家の中庭でウロウロしていたら、どういうわけか通りがかりの人が僕のことに気づいたんだ。なんてわけ、ないだろうがっ。(笑)とにかく、そのコーヒーショップに居たら、サクラメントからパームスプリングスまで行くという男性数人が入ってきて、「ちょっと待って。君、お見事キャプテン?」なんて言うから、「うん、そうだよ」って言った後で、「でも、声を低くしてくれよ」なんて頼んだりして。(笑)彼らはいったん出て行ったんだけど、自分たちの家族を連れて戻って来て、全員に一緒に写真を撮ってくれと頼まれたんだ。その騒ぎで、それまでは僕が誰かということを全く知らなかったコーヒーショップの人たちが「君、映画に出ているの?」なんて言い出しちゃったものだから、僕は「写真、外で撮れないかな?」なんて逃げ出す羽目になった。そういうのって、なんか変な気持ちになるんだよ。良い悪いじゃなくて、とにかく変な感じがするんだ。

【2010年3月】

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アダム・ボールドウィン&クリス・フェダック

Q. 「CHUCK/チャック」の企画はどのようにして生まれたのでしょうか?

【フェダック】 ジョシュと僕は、3~4年前、一緒にお茶を飲んでいた時に「CHUCK/チャック」の最初の数分間のストーリーを思いついた。或る男が機密情報を盗み出し、自分のブラックベリーにダウンロードして、逃走中に間違った相手、チャック・バトウスキーにその情報を送ってしまう。チャックはごくフツーの一般人なんだけどね。このアイディアは、どちらかというと映画向きだったんだけど、ジョシュと話しているうちにTV用のストーリーになっていった。僕たちは、それから、バイ・モアがどんな役割を果たすのか、チャックの家庭生活はどういうものなのかなどを考え出したんだ。この経験は、僕にとってすごく勉強になった。ただアイディアを持っているだけのところから、TV番組を作り出すまでのプロセスが学べたからね。というのは、映画だと基本的には1つのストーリーを語っていくことになるから、話を進めていくにしたがって、ストーリー展開の可能性のドアを1つずつ閉めていくことになる。でも、テレビ番組の場合は、そのドアを開けていくことになるんだ。ストーリー展開のいろいろな可能性を見つけていかなくてはならないからね。第一話を作った後、事はもっと大きくなっていった。この番組に常連のキャストとスタッフが出来たわけだから。その後も「CHUCK/チャック」は常に進化し続けていった。脚本家、そしてプロデューサーの立場からすると、ザックやイヴォンヌ、アダムが演技しているところを観るのはいつだってワクワクする。また、彼らが何に胸を躍らせているのかということを知ることで、ストーリーのヒントを得ることもできる。ということで、第一話の最初の10分ぐらいは、僕たちが考え出したアイディアだったんだけれど、その後は、共同作業的なプロセスになっていったんだ。

Q.アダム、あなたはとても息が長く成功したキャリアを歩んできていますが、「CHUCK/チャック」の出演経験は、他のTV番組に比べるとどのように違っているのでしょうか?

【ボールドウィン】
言うまでもなく、3年間続いて、これから4年目に入るこの仕事は、これまで僕がしてきた中で一番長く続いているものになっている。「CHUCK/チャック」の素晴らしいところは、ケイシー役を演じるにあたっては、常にコメディとドラマ、つまり愛情のこもったユーモアと危機一髪的なシチュエーションとが紙一重の差で隣り合っているという難しいがやりがいのある演技に挑戦する機会を与えてくれているということなんだ。この2つの要素の均衡をとるのはなかなか難しいんだよ。僕はコメディを演じるのは大好きだし、ドライなセンスのユーモアも大好きだ。僕自身の素顔も、外見はぶっきらぼうを装っているんだけど中身は違う、みたいな人間なので、毎週、そうやって仕事をする機会があるのはすごく嬉しいんだ。僕には子供が居るんだけど、子供たちには規則を押し付けておきながらも、ウィンクして「いや、その宿題はやらなくてもいいよ」なんて言ったりする。僕自身、なまけものな父親だからね。とにかく、これは長い期間続いてきた仕事で、役のキャラの成長も観ていて非常に興味深いものがあった。だから、僕はいつも次の脚本を楽しみにしているんだ。「さあて、彼は今週は何をやらかすのかな?誰かを撃ったりすることができるのかな?それとも、ただ、モーガンと馬鹿やるだけなのかな?」ってね。
【フェダック】 でも、銃の撃ち合いシーンはいつも不足気味だよね。
【ボールドウィン】 そうだね。でも、これは夜の8時に放映される番組だから、銃の撃ち合いシーンとか流血シーンはあまり入れられないんじゃないの?

Q.登場人物の成長と言えば、主役のチャックもシーズンが進むにつれ、スパイとしての能力が上がっていっていますよね。

【フェダック】 まあね。でも、チャックについて一番大切なことは、彼は絶対に非情なスパイになったりはしないということだと思う。彼には常に人間味が必要なんだ。彼は感情に流されやすい人間だしね。僕たちは、チャックのそういうところを利用して、彼が強くなり過ぎないでドラマとしての均衡が保たれるようにした。そうすることによって、「CHUCK/チャック」は依然として、可笑しいのと同時にアクション・シーンも楽しめるような番組でいられるんだ。チャックは(「24」の)ジャック・バウアーじゃないからね。チャック・バトウスキーは、ジャック・バウアーどころか、ジェームズ・ボンドにすらなれない。彼は、普通の人間である必要があるし、それがこの番組の核心なんだ。チャックは普通の人間が悩むような問題を抱え、彼の姉は「もうちょっとマシな仕事に就けばいいのに」と思い、自分を尊敬してくれる親友が居る。サラだってそういうチャックに恋するんだしね。チャックとサラの恋愛関係も、この番組の重要なポイントになっている。アダムも僕も、爆発シーンとかが大好きだけど、ロマコメ的な要素もこの番組では欠かせないものなんだ。

Q.CG技術の進歩でTV番組も新たな可能性に挑戦できるようになりましたが、そのような変化を感じますか?

【フェダック】 僕たちには、特殊効果担当の社内スタッフが居るんだ。彼らのおかげでチャックは世界中どこでも行けるようになった。それって素敵だよね。そんなことを実現させることができるようになるまでは、もしチャックがどこか外国に行くとしたら、僕たちはスパイ番組がやらないようなことをするつもりでいたんだ。スパイ番組では、すぐにパリやらプラハやらに居るシーンになるだろう?でも、僕たちは、飛行機の中のシーンを入れて、「うーん、脚が痛いなあ」なんて言わせたりするつもりだった。そういうのが僕たちにとっては楽しいんだ。だって、外国に行く時って、本当は、目的地に着くまでで勝負が半分決まるようなものだろう。これはスーパー・スパイ・ドラマではなくて、あくまでチャック・バトウスキー・ドラマなんだからね。

【2010年3月】

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