
「新スタートレック」「スタートレック:ピカード」でジャン=リュック・ピカードを演じている、パトリック・スチュワート。1966年から16年間、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属していた英国出身の名優だ。
「宇宙大作戦/スタートレック」のジェームズ・T・カーク艦長に続く、「スタートレック」シリーズでは二人目の艦長、ピカードは、宇宙艦隊の中でもナンバーワンの頭脳と実行力で、幾度となく宇宙の危機を救ってきた。読書やお茶の時間をこよなく愛すインテリなところも魅力の一つで、数々の米エンタメサイトから"最高の艦長"と称賛される名艦長でもある。
そんなシリーズ屈指の名艦長、ピカードを演じるに当たり、ロードモデルとなった人物をパトリックが米誌のインタビューで明かしている。
自慢の父はピカード艦長と同じ、軍人だった。
「私の父は軍人でした。第二次世界大戦が終わった1945年、空挺連隊の連隊曹長として父は軍を退きました。誰が見ても紳士と見なされる人物でありましたが、家族の私から見ても"スーパースター"のような父でありました」
しかし、俳優となったパトリックがその父の息子と胸を張るのは容易ではなかった。
「私の人格、そして後にピカード役を演じるにあたり、父がどれほど影響を与えたか。私自身、それを認めるのに長い時間が必要でした。残念なことに『新スタートレック』が始まる前に父は亡くなってしまいました。父が身を持って示してくれた自己規律と勤勉の精神を、私が引き継いだことを知らずに逝ってしまったのです。私の人生における大きな無念の一つであります」
父が示した自己規律と勤勉、まさにピカード艦長そのものだ。
「ピカードを演じるに当たり、最高のロールモデルを私は得ていたのです」
当初は無意識だったというが、父こそが、パトリックの考える理想の艦長像だったのだ。
「ピカードを演じるずっと前から(艦長役の)トレーニングを受けてきました」とパトリック。幼い頃から家庭で接してきた父の姿を思い出すと、85歳となった今もまばゆく誇らしい。ロールモデルとしてリーダーのあるべき姿を教えてくれた亡き父へ、敬愛は増すばかりだ。
<「mensjournal.com」 2020年9月20日>