
3月のスーパー!ドラマTVの目玉は「S.W.A.T. ファイナル・シーズン」最終回(第22話)「戻るべき場所」だ。8シーズンものロングランを達成した「S.W.A.T.」だがその足跡を展望すると、あらためてキャスト&スタッフ、ファンが熱かったと感じる。
まず本作の原作となったオリジナル版ドラマ「特別狙撃隊S.W.A.T.」のリブートを企画したのは、やはり武装したチームが題材である「ザ・ユニット 米軍極秘部隊」のショーン・ライアンと「CSI:ニューヨーク」などの脚本家アーロン・ラサーン・トーマス。
当初はオリジナル版を映画化した2003年の「S.W.A.T.」のドラマ化を意図したらしく、ホンドー役を演じたのが映画版のサミュエル・L・ジャクソンと本作のシェマー・ムーア、いずれもアフリカ系俳優なのはその名残か。
以来、全米CBSネットワークでヒットした上、スーパー!ドラマTVの放送開始時にはシェマー・ムーアが、翌年のシーズン2開始時にはジェイ・ハリントンとアレックス・ラッセルが来日。さらにシーズン3第13話「液体らしく」は東京でロケ(ムーアとハリントンに加えてデヴィッド・リムとパトリック・セント・エスプリトが来日)と、日本のファンをヒートアップさせた。
さて本作、なんとシーズン6の終わりでCBSは継続をキャンセル。だがムーアがSNSで継続を熱望したのを機に全米のファンが奮起し、シーズン7への継続が決定(その後シーズン8にも継続)。
ちなみに名物の銃器は米国のあるファンによれば、シーズン8だけで40種類以上も登場したとか。
そしてこの最終回は昨年5月に全米放送されたが、以前も本連載のvol.109で伝えた通り、スピンオフ「S.W.A.T. Exiles(原題)」の製作が決まり(どこで世界初公開されるかは引き続いて未定だが)、どうやら昨秋にロサンゼルスで収録が始まったようだ。
まさに、S.W.A.T.は死なず! ぜひファンはファイナル・シーズンの最終回、心置きなく楽しんでほしい。
【海外ドラマ評論家 池田敏 2026/2/27】
池田敏:海外ドラマ評論家。映画誌「スクリーン」などに寄稿し、TV・ラジオで出演や監修をすることも。著書は「『今』こそ見るべき海外ドラマ」(星海社新書)など。