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海外ドラマ最新レポート Vol.676  LA山火事 米TV界にも多大な影響 自宅全焼のTVスターら 授賞式も延期 TVシリーズの撮影は一部再開

LA近郊のパシフィック・パリセーズで1月7日に発生した山火事は、一週間経った現在(13日)も、範囲を広げて被害が続いている。
 
近郊4箇所で火災が発生しているうち、パシフィック・パリセーズはハリウッドスターやショービズ関係者も多く住むセレブエリア。数千の建築物が焼失したとされ、「アフェア 情事の行方[R15+相当]」のジョシュア・ジャクソンの自宅もその一つだという。
ジョシュアの代理人によれば、同地区トパンガ・キャニオンにて2001年に購入した自宅が、近隣の住宅とともに全焼。被害を受け、ジョシュアは「何より大切なのは、火災により被害を被った僕の家族や仲間たちは皆無事だったということです。僕の家族、娘、そして近所の方々も避難していました。けれど、残念なことに僕たちの美しい自宅は火に飲まれてしまいました。今ただ、愛する人たちに囲まれて幸運を噛みしめています」と声明文を発表した。
 
他にもアダム・ブロディ(「The O.C.」「こんなのみんなイヤ!」)、レイトン・ミースター(「ゴシップガール」)夫妻、マイロ・ヴィンティミリア(「HEROES/ヒーローズ」「THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから」)らの自宅が焼失したと判明している。
また、TVシリーズの撮影に使われた同地区の大邸宅も火災に遭った。「メディア王 ~華麗なる一族~」に登場したジェレミー・ストロング、キーラン・カルキンらが演じる主人公たちの邸宅は、18の寝室やインフィニティプール、セレブ御用達レストラン「NOBU」の松久信幸さん監修のキッチンなど同地区でも最も豪華と言われていた。しかし、火の勢いには勝てずほぼ全焼した。
 
LA近郊北東部に位置する高級住宅街アルタデナも山火事が発生した地区の一つ。こちらでは、「Hacks(原題)」にてジーン・スマート演じる主人公の別宅として登場していた邸宅が焼失した。1915年に建設されたスパニッシュ・コロニアル・リバイバル建築の邸宅は建物の一部を残し大部分が失われた。
ハリウッドで予定されていた数々のイベントも大きな影響を受けている。1月12日に開催が予定されていた第30回クリティクス・チョイス・アワード授賞式は、一度は同26日に延期が決まったが、その後、再延長が発表された。2月の開催とされているが、日程は現時点で未定となっている。
 
停止されていたLA地域でのTVシリーズの撮影は限定的に再開されている。「NCIS ネイビー犯罪捜査班」「S.W.A.T.」はサウンドステージ(スタジオ)にてすでに撮影をスタート。「グレイズアナトミー」「9-1-1: LA救命最前線」も近日中に室内限定で撮影を再開するという。
 
 
<「deadline.com」 1月12日>