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海外ドラマおすすめコラム vol.100 奇跡の復活をとげた大人気アクションドラマ! その舞台裏も面白い「S.W.A.T. シーズン7」

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2025年1月のスーパー!ドラマTVの目玉は全米大ヒットアクションドラマ「S.W.A.T.」シーズン7の独占日本初放送開始だ。
 
実はシーズン6で終わるはずだった本作、主人公ホンドー役のシェマー・ムーアがSNSで番組を終わらせたくないと熱烈にアピールし、ファンがそれに反応して製作が決まったのがなんともドラマティックな続編。しかも全米放送は2024年10月からシーズン8に突入している。
タイを舞台にした壮大な第1・2話に始まり、終盤ではS.W.A.T.とメキシコの麻薬カルテル(ボスのサンチョ・ザモーラ役を「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」「ベター・コール・ソウル」のスティーヴン・バウアーが演じた)の激闘を描いたシーズン6に続く本シーズン。なんとシーズン5の冒頭と同様、メキシコで物語は始まる。
TVドラマだが豪華海外ロケを売りにした点、「S.W.A.T.」は引き続いて快調だ。第3話は日本のヤクザがからむ物語だが、シーズン3、東京でロケしたことが思い出され、相変わらずの日本びいき感もうれしい。
 
一方、ストリート役のアレックス・ラッセルとルカ役のケニー・ジョンソンがレギュラーの座から去ったのが残念だが、2人はゲストキャラとして再登場。これらは2人にとって本作の最終出演エピソードとなり、ファンはぜひ必見だ。
そして、そうして開いた穴をゲストキャラだった女性隊員パウエル(長年別れていた息子との再会はなるのか?)役のアンナ・エンガー・リッチをレギュラーに昇格させて埋めるのもお楽しみ。
 
さて本作のシーズン6ではホンドーと恋人ニシェル(かつてシェマー・ムーアも出演した「クリミナル・マインド」にも出演していたロシェル・エイツ)の間に娘が生まれたが、シーズン6が全米放送中だった2023年1月、ムーア自身と恋人ジェシリー・ディゾンの間にも娘が生まれた。
人気者ホンドーとそれを演じるムーア、両者がシンクロしたこの感覚はロングランドラマならではの味わいといえそうだ。
 
 
【海外ドラマ評論家 池田敏 2024/12/27】
 
池田敏:海外ドラマ評論家。映画誌「スクリーン」などに寄稿し、TV・ラジオで出演や監修をすることも。著書は「『今』こそ見るべき海外ドラマ」(星海社新書)など。