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海外ドラマおすすめコラム vol.85 ついにシーズン9の"日本語吹替版"が見られる「NCIS: LA 極秘潜入捜査班 シーズン9」

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10月のスーパー!ドラマTVの目玉は「NCIS: LA 極秘潜入捜査班 シーズン9」の“二カ国語版独占日本初放送”の開始。
なんといってもシーズン9の“日本語吹替版”が初めて見られるのは快挙だ。このドラマ、あるチャンネルでの放送時、シーズン7からは“字幕版”のみになった。しかしスーパー!ドラマTVはシーズン7・8を放送する際、“日本語吹替版”を日本初オンエア。しかもシーズン7~9はシーズン6の声優陣がしっかりと続投しており、最高のファンサービスだ。
ちなみにDVDのリリースはシーズン6までで惜しくもストップ。スーパー!ドラマTVのオンエアは非常に価値が高い。
 
さて言うまでもなく、「NCIS: LA~」の“日本語吹替版”は声優陣も充実している。G・カレンの声は森川智之。全作品ではないが、トム・クルーズ、キアヌ・リーヴス、ユアン・マクレガーなどトップスターの声優としても有名で(アニメの仕事も多数)、G・カレン役のクリス・オドネルの声も本作より前、何度か吹き替えた。
サム・ハンナの声は小原雅人(シーズン5途中までは大川透)。かつては三谷幸喜が主宰する東京サンシャインボーイズに所属。最近ではベン・アフレックの声を演じることが多い。
ヘンリエッタ・“ヘティ”・ラング役の一城みゆ希はベテラン。「ビバリーヒルズ高校白書」のシンディ・ウォルシュ役、アニメ「ザ・シンプソンズ」のマージ・シンプソン(初代)役で知られるが、アニメ「名探偵コナン」シリーズではジョディ・スターリング役を演じ続けている。
 
他にも実力派声優が集まっており、安心して楽しめる“日本語吹替版”に仕上がっている。またこのシーズン9から登場する、グレンジャー(演じたミゲル・フェラーは惜しくも2017年に他界)の後任、シェイ・モーズリー役のニア・ロングは「サード・ウォッチ」のサーシャ役などで活躍。素晴らしいオリジナルキャスト陣と声優陣のコラボレーションにも注目したい。
 
 
【海外ドラマ評論家 池田敏 2023/9/29】
 
池田敏:海外ドラマ評論家。映画誌「スクリーン」などに寄稿し、TV・ラジオで出演や監修をすることも。著書は「『今』こそ見るべき海外ドラマ」(星海社新書)など。