「NCIS：LA 極秘潜入捜査班」で息のあったタッグを見せる主演の二人、クリス・オドネルとLL・クール・Jが、米CBSの新番組でも共同プロデューサーとして名を連ねていることが分かった。

 

クリスとLLがプロデュースするのは、一般参加型のダンス番組「Come Dance With Me」。米ネットワークでは、すでにNBC「World of Dance」、FOX「So You Think You Can Dance」などのダンス番組が放送されているが、二人の新番組は切り口が斬新だ。

 

これまでの一般参加型ダンス番組といえば、全米もしくは全世界から集まったダンス自慢が、並みいるツワモノたちとトップの座を競い合うというコンセプトがほとんど。

 

ところが新番組は、「私と一緒に踊りましょう」のタイトル通り、一人もしくは複数のダンス自慢が他の誰か一人と一緒にダンスを踊るというコンセプト。しかもその“誰か一人”は、全くのダンス素人でなければならないのだ。

 

たとえば、ダンスに青春をかけてきた少女が、彼女の夢を陰ながら支えてきた母親や父親と踊る。その相手は、おばあちゃん、おじいちゃんでも良いわけだ。もちろん、ダンス自慢と素人のペア（グループ）だからその差は極端。その不格好なまでに差のあるペアが、励まし合ったり、時にはケンカしたりしながら特訓を重ね、他組と競うという。

 

新番組制作にあたり、プロデューサーのクリス・オドネルとLL・クール・Jは共同で声明文を発表した。「僕らはこの番組コンセプトが家族全員にとって楽しいものであると信じています。僕らにも子供がいますが、とりわけ彼らにとっては最高でしょう」と、ファミリーで楽しめる番組であるとアピール。

 

さらに「僕らの子供たちがダンスレッスンに通っていた時のことを思い出しました。彼らはまるで親も一緒に踊らなくちゃいけないと思っているかのごとく、僕ら親にも教えようとするのです。下手っぴなのは仕方ないとして、僕らも頑張りましたよ、子供たちをガッカリさせたくないですから」と、番組コンセプトが、子供に習い事をさせたことのある親なら誰しも経験したことのありそうな経験に基づくものだと明かした。

 

クリス、LLと共にプロデューサーを務めるレイナウト・ウールマンスは「大人と子供たちがダンスを通してポジティブな関係を構築する、見ていて元気になれる番組です」とコメント。

 

“個”が強調される時代にあえて家族の価値を再確認する番組となりそうだ。

 

 

＜「variety.com」    9月1日＞