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スパドラ!最新USレポート Vol.566:「スタートレック」シリーズ、米紙が選ぶベスト・キャプテン・ランキング

October 26, 2017

米ワシントンポスト紙が「スタートレック」のTVシリーズ及び映画に登場した主役のキャプテン(船長・艦長)7人のランキングを発表した。
 
対象となった「スタートレック」シリーズのうち、TVの5シリーズは放送年が古い順に「宇宙大作戦/スタートレック」(1966~69年)、「新スタートレック」(1987~94年)、「スタートレック/ディープスペース・ナイン」(1993~99年)、「スタートレック/ヴォイジャー」(1995~2001年)、そして設定的にはプリクエル(前史)となる「スタートレック エンタープライズ」(2001~05年)。最新シリーズで現在、オンライン有料配信サービスでスタートした「スタートレック:ディスカバリー」はランキングには含まれていない。
 
ランキングの基準は、キャプテン役を演じる俳優やそのシリーズの内容ではなく、キャプテン自身の業績、才能、犯した失敗や直面した難題などから判断しているという。
 
 
【「スタートレック」シリーズ ベスト・キャプテン・ランキング】
 
第7位 ジョナサン・アーチャー船長 「スタートレック エンタープライズ」
プリクエルであるため、設定は第1作「宇宙大作戦/スタートレック」の100年前。つまり、人類初のワープ5が可能な宇宙船エンタープライズ号を任されたアーチャー船長には、頼りになる先輩も参考になる事例もないまま奮闘したことは一考すべき。しかし評価は“部下を鼓舞・引率する時間よりも、不平不満たらたらの時間の方が長かった”と、残念な順位に。
 
第6位 クリストファー・パイク船長 パイロット版、映画
「宇宙大作戦/スタートレック」のパイロット版「歪んだ楽園」でのエンタープライズ号船長。設定は変更されているが、映画版『スタートレック』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』にも登場した。パイロット版で演じた俳優ジェフリー・ハンターがTVシリーズへの出演を拒んだため、以降のキャプテンはジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー)に交替している。
 
第5位 ジェームズ・T・カーク船長 映画
映画版『スタートレック』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、そして最新作『スター・トレック BEYOND』でのカーク船長。クルーへの厚い忠誠心、秒速の判断力と優れたリーダーシップを持つが、登場がまだ3作のみと判断材料に乏しいことが、上位入りしなかった理由の一つ。
 
第4位 ジャン・リュック・ピカード艦長 「新スタートレック
この順位を意外に思うファンもいるかもしれない。知的で勇気があり、引率力に優れる。しかし致命的な欠点があった。それは、自分たち人間の能力への過信だ。最も顕著に表れたのが、“Q”への対応。ピカードが“Q”を怒らせたことから、シリーズ最悪の敵ボーグとのファーストコンタクトへつながった。
 
第3位 キャスリン・ジェインウェイ艦長 「スタートレック/ヴォイジャー」
シリーズ主役キャラクターのうち、唯一の女性キャプテン。彼女が率いるヴォイジャー号は、謎の生命体により地球から7万光年離れた場所に飛ばされるという、とんでもなく困難な状況からスタート。地球への帰還の途中にも先々で強敵との闘いを強いられた。最も難題に直面させられたキャプテンといえるかもしれない。
 
第2位 ベンジャミン・シスコ司令官 「スタートレック/ディープスペース・ナイン」
他のシリーズのキャプテンは、宇宙船を引率する船長だが、シスコは宇宙ステーションのディープスペース・ナインに派遣された司令官。当初は、相棒であるはずのベイジョー人司令官から憎まれ、ステーション内では一風変わった異星人たちの相手をさせられるという損な役回り。しかし、異星人たちの敵対心がやがて強い信頼へと変わってゆくのは、シスコの人徳だ。シリーズ中盤から登場した戦艦ディファイアント号の艦長も兼任、宇宙戦争を戦った。
 
第1位 ジェームズ・T・カーク船長 「宇宙大作戦/スタートレック」、映画
不動の一位。知恵に長け、活力あふれる熱血漢。抜群のリーダーシップでエンタープライズ号のクルーを率いた。しかし規定違反は当たり前、異星人を子ども扱いすることもしばしば、豪快すぎる人物だった。それでもヴァルカン人スポックへの信頼は厚く、シリーズ史上類を見ない名コンビとなった。以降「スタートレック」の長い歴史は彼らの存在無しには存在しなかっただろう。
 
 
<「washingtonpost.com」 9月22日付け>