ニュース

海外ドラマ最新レポート Vol.780  「スーパーナチュラル」のジャレッド・パダレッキ、あの出世作の思い出語る

supernatural_yr15_#321(15-14)_source-159094569c85bd70a8c244a38cdc1e2e5a4ce801master.jpg
ジャレッド・パダレッキは、「スーパーナチュラル」の当たり役サム・ウィンチェスター役で人気者となったTVスター。続く「WALKER/ウォーカー」では、主演に加え、製作総指揮にも挑戦している。
そのジャレッドの出世作といえば、「ギルモア・ガールズ」。アレクシス・ブレデル演じるローリー・ギルモアのボーイフレンド、ディーン役でシーズン1からシーズン5まで計63話に出演していた。
出演が決まった時、ジャレッドはテキサス大学オースティン校に入学したばかりの18歳。端役での俳優経験はいくつかあったが、メジャーな作品は初めてだ。素人に毛が生えたような当時の思い出話を米誌にて語っている。
「撮影のセットというものを分かってなかったんだ。高校生の時、少しは経験があったけれど、セットに入ったことは一度もなかった」
立ち位置を決めるためのマーキングや照明、音声、なにもかもが未知。開き直って演じるしかなかったという。
「僕は柱にもたれかかって、物憂げで色気のあるムードを出そうとしました。革のジャケットを着たりしてね」


精一杯の役作り。今となってはつたなさに苦笑いの記憶だろう。幸いだったのは、共演者に恵まれたこと。
「僕はテキサスのサンアントニオ出身なんですが、アレクシスは同じテキサスのヒューストン出身なんです。たしか僕はまだ17歳、彼女が18歳だったと思います。僕らはテキサスから大海に放り込まれた小魚同士でした」
カントリーボーイ、カントリーガールがハリウッドで初の大役。同郷と知って、どれほど心強かっただろうか。
「アレクシスは優しくて頭の良い女の子でした。物静かなタイプではなかったと思いますが、仕事は真面目でした。(主演の)ローレン・グレアムはとても良い人で僕らを快く迎え入れてくれました。彼女は僕にとってメンターのような人です。彼女の仕事を見て学びましたから」


そして忘れられない共演者がエド・ハーマン。TVに映画に活躍した名優から話しかけられた思い出があるという。
「『ロード・オブ・ザ・リング』が劇場公開される頃、僕は原作本を読んでいたんです。そしたら、エドが『どのあたりを読んでいるの?』と聞いてきました。僕が答えると、彼はすらすらと暗唱し始めたのです。びっくりしてページをめくると、まさにその通りでした」
駆け出しの若手俳優に気まぐれに声をかけてくれただけかもしれない。しかし、ジャレッドにとっては嬉しい驚きだった。
「僕はサンアントニオからやってきた何者でもない無名のジャレッド・パダレッキでした。仕事が終わったら大学に戻ろうと考えていたくらいです。だけどエドは僕を共演者の一人として、皆と同じように扱ってくれました。おかげで俳優を続けてみようと思えたのです」
ジャレッドを大スターに押し上げたのが「スーパーナチュラル」ならば、「ギルモア・ガールズ」は俳優となる勇気を与えたシリーズと言えるだろう。


恵まれた若手時代を送ったジャレッド。主演俳優として、そしてプロデューサーとして活動する今は、その経験を若い俳優たちへと受け継いでゆくことだろう。



<「people.com」 2025年11月6日>