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海外ドラマ最新レポート Vol.354  「サバイバー: 宿命の大統領」のカル・ペン、長年交際の同性パートナーと婚約

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サバイバー: 宿命の大統領」でホワイトハウス報道官のセス・ライトを演じているインド系米国人俳優のカル・ペンが、長年交際している同性パートナーとの婚約をTV番組で公表した。 「ジョシュと僕は付き合って11年になる」 性的志向のカミングアウトは、LGBTが市民権を得た現在でもセンシティブなテーマだ。それでもカルの気持ちに迷いはなかったようだ。自叙伝「You Can't Be Serious」で、ハリウッドやホワイトハウスでの経験に加え、同性パートナーであり婚約者のジョシュさんとの関係について初めて明かしている。
 
「この10月で僕らは11年目のアニバーサリーを迎えたばかりさ。だから書くのにちょうどいい機会だと思った。僕らの生活を率直に書いているよ」 海外ドラマファンには、「サバイバー: 宿命の大統領」や「Dr. HOUSE」でおなじみだろう。シリアスな演技からコントのような笑いの演技まで得意とする多才。オバマ元米大統領に心酔し、政権時には俳優を休業してまでホワイトハウスで職員を務めたことでも話題となった。その大胆なキャリアチェンジが運命の人を引き寄せた。ジョシュさんとの出会いはワシントンD.C.だった。
 
「You Can't Be Serious」には、ジョシュさんとの最初のデートについてもユーモラスに描かれている。それはハリウッド流のロマンチックでもエンターテイメントでもなく、ある意味カルにとって衝撃的だったとか。なんとジョシュさんは、カルのアパートにビール缶を持って現れ、到着するやいなやTVでNASCAR(米でもっとも有名なカーレース)を見始めたのだという。「こりゃダメだと思ったね。やっともらえた休みの日なのに、デートの相手はTVで車が走り回るのを見てるんだ。これで何が起こるっていうんだい?」 それでもこの日から数か月、毎週日曜、二人はTVでNASCAR観戦を重ねた。どう発展したのかは、本を買ってのお楽しみ。
 
「You Can't Be Serious」でカミングアウトしたことについて、カルは「僕はこれまで出会った誰とも隠し事なくやってきた。だから、この本で読者に僕らの関係を知ってもらえたなら本当に嬉しい。だけどジョシュや僕の家族はとても穏やかな人たちだ。どうか彼らのことはひっそりと見守るだけにしてほしい」と言う。この自叙伝で全てを明かしたのは、愛する人たちを守るため。そしてもう一つ、カル・ペンとして生きてきた人生を読者と分かち合うため。「一緒にビールを飲みながら話を聞いてもらう感覚かな。僕の話に読者を引きずり込んで、自分の経験で得た楽しみや喜びを一緒に分かち合いたいんだ。そうやって僕は、家族やジョシュを自分の友だちに紹介してきたからね」
 
“You Can't Be Serious”は訳すれば、「冗談だろ? まさか!」。マイノリティとしてエネルギッシュにハリウッドを、ホワイトハウスを生き抜いてきた。カミングアウトだけではない、カルの人生は「冗談だろ? まさか!」に満ちている。
 
 
<「people.com」    10月31日>