サバイバー: 宿命の大統領シーズン3

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無党派として大統領選挙に挑むトム・カークマンに果たして勝算はあるのか?
アメリカが抱えるあらゆる問題に鋭く切り込み、リアリティを追求したポリティカル・ドラマ。
新たなキーパーソンを迎えて贈る最終シーズン!!

シーズン3 見どころ

アメリカ社会の抱える様々な社会問題に切り込む!

アメリカが実際に直面している、さまざまな社会問題や外交問題をそれぞれのエピソードのテーマとして取り上げている今回のシーズン。各エピソードを担当した脚本家たちは、このシーズン提案時に、実際にワシントン・ポスト紙、ニューヨークタイムズ紙、CNN、地方紙といったニュースソースの見出しをテーマに掲げエピソードを提案し、実際の映像化に至ったようだ。それらは、アイダホ州で否決された児童婚廃止法案を始めとするする児童婚問題、カリフォルニア州やオクラホマ州などで学校教員によって行われたストライキ、核軍艦の危機、移民問題や麻薬性の強い鎮痛薬オピオイド問題など、まさにアメリカ政府が直面するあらゆる問題を取り上げてスポットを当てているところは、非常に興味深い。
また、カークマン大統領が劇中でスクロールして眺めているソーシャルメディア上に登場する市民の動画や、テレビ画面に映される街頭インタビューの映像は、実際の政治問題に対して意見を述べている市民の声そのものになっている。これは、プロデューサーが制作スタッフをロケに連れて行き、一般市民に自由に意見を述べてもらった姿を収めた映像なのだそう。つまり、仕込まれたセリフを話しているわけでなく、本物の市民のリアルな声を番組内に反映させているのだ。その点においては、フィクションとドキュメンタリーを融合させたとも言える興味深い試みが行われた。今回は、アメリカが突きつけられている社会問題への理解を深めながら、エンターテインメントとしても同時に楽しむことができる刺激的なシーズンになっている。

新たなショーランナーと豪華な新メンバーが加わりシーズンを一新!

2016年の放送開始から2シーズンに渡って米ABCネットワークで放送された「サバイバー: 宿命の大統領」。シーズン1では、「指定生存者」として選ばれていた住宅都市開発長官のトム・カークマンが、突如アメリカ合衆国大統領に就任する姿を追った。そしてシーズン2では、就任1年を迎えた彼が、連邦議会議事堂で起きた襲撃事件の黒幕探しに奔走しながら政府を再建させるという任務を果たそうとした。そして最新シーズン3では、いよいよ政治家としての現実--選挙運動に直面することになる。リーダーになるためには何が必要なのか? 彼はそのためにどんな代償を払う必要があるのか? など、これまでカークマンが体験したことのなかった新しい局面を描くシーズンとなっている。政治の表舞台からだけでは見えてこない選挙運動の裏側、ネガティブ・キャンペーン、討論会、選挙資金やフェイクニュースなど、まさに今日の政治の世界をなぞるような内容だ。そしてそのリアリティ溢れるシーズン3の指揮を執ったのは、1994年から2000年までの「ER 緊急救命室」や、シーズン1から12までの「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」のような長寿番組、「アンダー・ザ・ドーム」といった人気番組を手がけたニール・ベアー。今回、彼が新たなショーランナーとしてプロジェクトに参加し、前シーズンとは異なるアプローチで、トム・カークマンの新たな苦悩を描いている。今回における最も重要な変化は、キャラクター主導型のストーリーに移行することだったとベアーは述べており、「キーファー(サザーランド)がヒーローであることはすでに皆が承知しているので、津波の襲来や中東の架空の国で何かが起こる、といった大問題ばかりを起こす必要はなかった」と、前回までとは異なった局面が描かれることについてコメントしている。
今シーズンは、トム・カークマン大統領役のキーファー・サザーランドをはじめ、補佐官に扮するエイダン・カント、報道官を演じるカル・ペン、大統領の腹心エミリーを演じるイタリア・リッチ、そしてFBIエージェントのマギー・Qといったお馴染みのメンツの存在感で安定を保ちつつ、新たなキーパーソンとなるメンバーを追加して雰囲気を一新させている。まず、「ER/緊急救命室」マーク・グリーン役アンソニー・エドワーズが、カークマン大統領の首席補佐官となって登場する。さらに「トランスフォーマー」シリーズや「アルファ・ハウス」のジュリー・ホワイトが選挙キャンペーンマネージャーを演じ、「センス8」のジェイミー・クレイトンが、カークマンのトランスジェンダーの義妹に扮する。その他にも「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」、「シカゴホープ」のローレン・ホリー、「ダイナスティー」のエレナ・トバル、「ザ・スプリット 離婚弁護士」のチュクーディ・イウジ、テレビシリーズ「スノーピアサー」のベンジャミン・チャールズ・ワトソンなど、実力を備えた演技派俳優たちが加わって、リアリティ溢れる新シーズンに深みを持たせている。

ストーリー

無党派として大統領選挙に立候補することを表明したトム・カークマン。一般教書演説中に、非合法な大統領だという野次を議会から受けた彼は、共和党、民主党共に政治ゲームばかりをして国民のための政策を掲げず、政治システムを壊したと感情的になって痛烈に議会を批判した。結果、その様子は大々的に報道され、彼の大統領としての資質を問う論調を引き起こしてしまう。そんな中、民主党票を持つダービー副大統領が政策の違いからカークマンの元を辞任し、彼の対抗馬として出馬することに。さらには、カークマンから辣腕ぶりを見込まれていたロレイン・ジマーが、共和党候補モスの選挙キャンペーンに参加することが判明。カークマンの大統領選挙キャンペーンは、いきなり窮地に立たされることになるのだった。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

トム・カークマン/Tom Kirkman (声:小山力也)

アメリカ合衆国住宅都市開発長官だったが、一般教書演説の際に指定生存者に選ばれたため、議会議事堂爆破テロで大統領後継者が全員死亡した結果、急遽大統領に就任する。最初は慣れない大統領職に戸惑いを見せるものの、愛する家族や優秀な部下たちに支えられ、次第に国家のリーダーとしての自覚を強めていく。波乱万丈だった任期の終盤が迫る中、壊れた政治システムを修復することを掲げ無党派として次期大統領選挙に挑戦することを決意する。

キーファー・サザーランド Kiefer Sutherland

1966年12月21日、英ロンドン生まれ。両親はカナダ出身の俳優ドナルド・サザーランドとシャーリー・ダグラス。双子の妹が居る。1968年に一家でカリフォルニアに移住するが、両親の離婚後1975年からはカナダのトロントで暮らす。1983年、父親の出演作『ニール・サイモンのキャッシュマン』で俳優デビュー。以来、『スタンド・バイ・ミー』、『ヤングガン』など数々の映画に出演。2001年から8シーズンに渡って主演したドラマシリーズ「24 TWENTY FOUR」は世界中で大ヒットし、ジャック・バウアー役でエミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞をそれぞれ受賞している。2020年「The Fugitive(原題)」で主演を務める。最新作のParamount+スパイドラマシリーズ作(タイトル未定)では、製作総指揮と主演として参加することが決まっている。

アーロン・ショア/Aaron Shore (声:福田賢二)
リッチモンド大統領の補佐官代理を務めていた。少々過激なところもあるが、大統領となったトムを成功に導きたいと思っており、そのために最善を尽くす。その有能さと経験を評価され首席補佐官に指名される。プエルトリコ系の活動家でもあるガールフレンドができ、メキシコ系アメリカ人という自分のアイデンティティや人種の概念と向き合うことに。

エイダン・カント Adan Canto

1981年12月5日、メキシコ生まれ。2009年、メキシコのメロドラマにゲスト出演し俳優デビューを果たす。2013年、「ザ・フォロイング」でアメリカのテレビドラマに初出演。他に「セカンド・チャンス」や映画『X-MEN:フューチャー&パスト』などの出演作がある。最新作は、俳優ハル・ベリーの監督デビュー作「Bruised(原題)」やランス・フール監督の「2 Hearts(原題)」など。クリエーターとしても活躍しており、短編映画「Before Tomorrow(原題)」では脚本、監督、主演を務めている。

エミリー・ローズ/Emily Rhodes (声:竹内夕己美)

住宅都市開発長官時代のカークマンの首席補佐官を務める。カークマンとの付き合いが誰よりも長いため、彼からは全幅の信頼を寄せられている。カークマンが大統領に就任した後も顧問という肩書きでサポートを続けた。その後退職してフロリダ州で病気の母親の面倒を見ることになったが…。

イタリア・リッチ Italia Ricci

1986年10月29日、カナダ生まれ。オリジナルビデオ『アメリカン・パイ in ハレンチ課外授業』で女優デビュー。主な出演作には「マイ・ライフ~ 私をステキに生きた方法~」や「SUPERGIRL/スーパーガール」などがある。最新作は、ネットフリックスのSFファンタジーシリーズ「The Imperfects(原題)」。

セス・ライト/Seth Wright (声:山本善寿)

リッチモンド大統領政権のスピーチライター。カークマンが大統領に就任した直後は、彼の能力に懐疑的で、うっかり漏らしたカークマンの悪口を本人に聞かれてしまうが、それをきっかけにカークマンの演説を執筆。その後、ホワイトハウス報道官に指名される。遺伝子検査で自分の意外なルーツを知ることに。

カル・ペン Kal Penn

1977年4月23日、米ニュージャージー州でインド人移民の両親の間に生まれる。本名はカルペン・スレシュ・モディ。映画学と社会学を専攻したUCLAに在学中の1999年、低予算映画『Freshmen(原題)』で俳優デビュー。同年、「バフィ~恋する十字架~」でテレビドラマに初出演を果たす。主な出演作には「Dr. HOUSE」や「ママと恋に落ちるまで」などがある。選挙キャンペーンに参加した実績によりオバマ前大統領に請われて、2009年から2011年にかけて俳優を休業してホワイトハウスに務めた経験がある。最新作は、映画『羊たちの沈黙』の続編テレビシリーズ「Clarice(原題)」。

ハンナ・ウェルズ/Hannah Wells (声:松浦裕美子)

有能でタフなFBIエージェント。愛人の上院議員を議事堂爆破テロで失くしたことで、テロ事件の捜査に参加する。現場の状況から犯人はジハード狂信者ではないと確信し真犯人を突き止めようとする。イギリスでダミアン捜査官の娘の命を狙ったロシアのスパイを殺害したため、帰国後は責任を問われることに。

マギー・Q Maggie Q

1979年5月22日、米ハワイ生まれ。アメリカ人の父とベトナム人の母を両親に持つ。17歳の時に日本でモデルの仕事をした後、香港に渡り、2000年、ホラー映画『鬼名模(原題)/(Model from Hell(英題)』で女優デビュー。『ラッシュアワー2』でハリウッド映画出演を果たし、『M:I:Ⅲ』では主要キャストの一人に抜擢される。主演したドラマシリーズ「NIKITA/ニキータ」ではタイトルロールの女殺し屋をクールに演じた。2020年「The Argument(原題)」、「デス・オブ・ミー」で主演を務める。最新映画はサミュエル・L・ジャクソンとの共演アクションスリラー「The Protege(原題)」。

作品基本情報

原題:DESIGNATED SURVIVOR Season 3
データ:シーズン3・2019年/アメリカ/二カ国語&字幕/60分/今回シーズン3全10話/HD作品
製作総指揮:アディッティア・スード、スーザン・バイメル、デヴィッド・グッゲンハイム、サイモン・キンバーグ
出演:キーファー・サザーランド、 エイダン・カント、イタリア・リッチ 、カル・ペン、 マギー・Q
日本語吹き替え:小山力也、福田賢二、竹内夕己美、山本善寿、松浦裕美子