LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班シーズン9

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イントロダクション

犯罪捜査ドラマの最高峰「LAW & ORDER」のスピンオフ第2弾!
逮捕と自白に焦点を当て、巧みな心理戦によって難事件を次々と解決する頭脳派ドラマ!
人気シリーズのシーズン9をチャンネル初放送!!

作品解説

米NBCネットワークで、1990年から全20シーズンにわたって放送されたクライム・サスペンスの金字塔「LAW & ORDER」。米国内だけで4つのスピンオフ番組を生んだ気鋭のクリエーター、ディック・ウルフが手がけるフランチャイズにおいて、「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」に続き、2001年に誕生した2つ目のスピンオフが「LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班」だ。ニューヨーク市警(NYPD)本部の重要事件捜査班(MCS)に配属となった天才刑事ロバート・ゴーレンを中心に、相棒アレクサンドラ・エイムズ刑事らの活躍を描いた本格派の犯罪捜査ドラマである。

本作が本家「LAW & ORDER」やその他のスピンオフ・シリーズと大きく異なるのは、類まれなる知性と鋭い洞察力、巧みな話術を駆使して、容疑者の逮捕から動機の解明にも重きを置く心理戦に優れたゴーレン刑事の捜査にフォーカスしている点だ。極めて個性的ながら地に足のついた“リアルな天才刑事”を体現するのは、映画『メン・イン・ブラック』ほか映画や舞台、TVと幅広く活躍する演技派ヴィンセント・ドノフリオ。アメリカでは放送開始直後から、ドノフリオの出色の役作りが高く評価され、視聴者は瞬く間にゴーレンに夢中になると同時に、舞台で確固たるキャリアを誇るキャスリン・アーブ演じる相棒の女性刑事エイムズとのコンビネーションも魅力的で、すぐに本家をしのぐほどの視聴者数を誇る人気シリーズへと成長。番組はメインキャストを追加、交代しながら2011年のシーズン10まで放送されるロングランを記録した(シーズン7からはUSAネットワークで放送)。シーズン5からは、本家「LAW & ORDER」でクリス・ノースが演じたマイク・ローガン刑事が本格的に登場するほか、シーズン8からは映画『ジュラシック・パーク』のジェフ・ゴールドブラムがメインキャストとなるなど、ビッグネームのレギュラー&ゲスト出演も見逃せない。

他のシリーズとは一味違う「犯罪心理捜査班」の特徴
「ニューヨークには、凶悪犯罪と心理戦で闘う刑事たちがいる」というナレーションから始まる「LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班」は、本家「LAW & ORDER」とテーマ曲など共通点は多く他のシリーズと世界観を共有しているが、シリーズの中では異なる点が目立つ。例えば、ニューヨーク市警察(NYPD)の27分署を舞台にしている本家「LAW & ORDER」は、刑事たちが聞き込みや地道な捜査の積み重ねで犯人にたどり着くという王道の刑事ドラマであるのに対し、本作はNYPD本部に凶悪な事件を担当するべく組織された重要事件捜査班(Major Case Squad=通称MCS)の物語。つまり、ゴーレンやニコルズたちは選ばれたエリート刑事なのだ。

「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」もスペシャルチームの活躍を描いているが、こちらは扱う事件の性質上、同じ刑事仲間から異質な目で見られるなど差別されている部分があるのに対して、ゴーレンやニコルズはスマートな印象。扱う事件も本家のようにストリートに根付いた地域密着型というよりは、マンハッタンの権力者や富裕層など特権階級が絡んだものが多く、そうした人々のエゴや虚栄心、またはその周囲にむらがる人々が抱く劣等意識や逆恨みなど、動機や真相は往々にして人間の複雑な深層心理が絡んでくる。そのため、事件解決のためには関係者の心理を読み、外堀からじわじわと固めていって、最終的には容疑者から自白を引き出すというのが本作の基本的なフォーマットで、ゴーレンが持つ犯罪プロファイリングの卓越した能力が発揮される展開となっている。しばしばエピソードの最初の方で犯人の目星はつくが、自白または真犯人に至るまでの過程と、犯人の真の動機を解明するところまできっちりと描かれるため、ラストまで視聴者を引きつける本格ミステリーの要素は他のシリーズより強いとも言える。

注)初回放送当時の情報となります

シーズン9 見どころ

天才刑事ゴーレン、そしてエイムズが下す苦渋の決断

型破りで変わり者の面もありながら、非常に優秀かつ地に足のついた捜査と天才的なひらめきで仮説を真相へと導くゴーレン刑事のキャラクターは、本シリーズの色付けと魅力の要となっている。容疑者をイライラとさせたり、カマをかける、ふいをつくなどの話術は巧みで、「犯人は誰か」ではなく「どう攻略するか」といった過程の面白さは、「刑事コロンボ」をほうふつさせるものがある。また、相手の心理を読み、そこから他の刑事にはない発想のユニークさで推理を展開するあたりは「メンタリスト」の主人公パトリック・ジェーンに通じるかもしれない。そうしたクラシカルな探偵ドラマの要素を踏まえつつ、現役の刑事から「最もリアルに感じるキャラクター」と評されたことからもわかるように、ゴーレンはいわゆる“変人キャラ”ではなく、リアリティと名探偵ぶりのバランスが絶妙な刑事像と言えるだろう。
そのゴーレンが厚く信頼するのは、彼と長年コンビを組んできたエイムズだ。時に感情に流されそうになったり暴走しそうになるゴーレンを止めたりと、たくましくサポートしてきたエイムズは、その手腕を買われて昇進の話も。だが上司であるダニー・ロス警部とFBIが関わる事件が発生、事件の真相を知ったゴーレンとエイムズは、それぞれ苦渋の決断を迫られる。この事件は彼らの刑事生命を大きく左右することになるのだ。

シーズン9でも豪華ゲストが続々登場!

シーズン9では海外ドラマ・ファンにはおなじみの俳優が続々登場。「ブラックリスト」デンベ役ヒシャム・タウフィーク、「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」バンチー役ダッシュ・マイホック、「リゾーリ&アイルズ」や「ザ・ソプラノズ」で知られるロレイン・ブラッコ、「デクスター ~警察官は殺人鬼」のデヴィッド・ザヤス、さらに、「HOMELAND」や『アマデウス』で知られる名優F・マーレイ・エイブラハムがニコルズ刑事の父親役で登場。そのほか、『アウトサイダー』『ベスト・キッド』で一世を風靡したラルフ・マッチオらも出演している。

ストーリー

「ニューヨークには、凶悪犯罪者と心理戦で闘う刑事たちがいる。犯罪心理捜査班だ」――オープニングナレーションより

ニューヨーク市警(NYPD)本部の重要事件捜査班(Major Case Squad=通称MCS)、そこに所属する天才刑事ロバート・ゴーレンを中心に、相棒アレクサンドラ・“アレックス”・エイムズ刑事、洞察力が鋭く非常に優秀な捜査官であるザック・ニコルズ刑事らの活躍を描いた本格派の犯罪捜査ドラマが、「LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班」である。

インド洋をクルーズ中の客船が一艘の〝海賊船″を発見し銃を乱射、海賊船は大破してしまう。だが、そこに乗っていたのはソマリア北東部の指導者とその新妻だった。それから2週間後、ニューヨークで男女2人の射殺体が発見される。身元はタラス・ブロイディとマリア・オネーギンと判明、さらにブロイディは武器の売人でFBIが捜査している人物だった。ブロイディに関する捜査資料をFBIから受け取っているはずのロスだったが、ゴーレンたちにそのことを伝えもせず、また時を同じくして、ロスが女性と密会しているところをエイムズが目撃していた。ロスに何か裏があるのでは、と疑うゴーレンとエイムズだったが……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

ロバート・ゴーレン/Robert Goren

陸軍犯罪捜査局を除隊後、ニューヨーク市警察(NYPD)の麻薬課に4年間勤務。その後、NYPD本部の重要事件捜査班(MCS)に配属となる。相棒エイムズとの信頼関係は厚い。類稀なる知性と経験、鋭い洞察力を持つ天才肌で、犯罪者の心理を読み解く犯罪プロファイリングの能力に長けている。容疑者を確保した後、そこからどう自白させるか、真犯人にたどり着くか、本当の動機を導き出すかといった心理戦、巧みな話術で真相を引き出していく。淡々とした態度で捜査を行うが、犯人に同情することもあれば、身勝手な犯人の言い分に怒りの感情をあらわにすることも。

ヴィンセント・ドノフリオ Vincent D'Onofrio

1959年6月30日、米ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。NYのアクターズ・スタジオ出身の演技力抜群の個性派俳優で、「ザ・シークレット・ハンター」にゲスト出演、『ベビーシッター・アドベンチャー』などに出演。その後、スタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』に出演し注目を浴びる。その後、『大脱出』『スティーラーズ』『ジャッジ 裁かれる判事』『ジュラシック・ワールド』のほか、Netflixでドラマ化されたマーベルコミックス「デアデビル」では、悪役キングピン役で出演している。2017年全米公開予定のリメイク版『荒野の七人』にも出演。

アレクサンドラ・“アレックス”・エイムズ/Alexandra Eames

ゴーレンの良き理解者であり、頼れる相棒。ニューヨーク市警察(NYPD)の風紀取締特別班に4年間勤務した後、NYPD本部の重要事件捜査班に配属された。非常に優秀で芯が強い女性。しばしば常人離れしたひらめきや捜査法をとるゴーレンに驚くこともあるが、お互いに強い信頼関係にある。とりわけ実務能力に長け効率的に捜査を進める役割を果たすと同時に、ゴーレンの推理を実証するべく一芝居打つことも。 捜査には冷静な態度で臨み、情に流されそうになるゴーレンに歯止めをかけることも。

キャスリン・アーブ Kathryn Erbe

1965年7月5日、米マサチューセッツ州ニュートン生まれ。ニューヨーク大学在学中に「Chicken Soup(原題)」にレギュラー出演後は、「OZ/オズ」でシャーリー・ベリンジャーを演じたり、『エコーズ』でケヴィン・ベーコンと共演したりとキャリアを積む。「LAW &anp; ORDER: 性犯罪特捜班 シーズン14」では、同作のアレクサンドラ・エイムズ刑事役としてゲスト出演している。2児の母。

ザック・ニコルズ/Zach Nichols

洞察力が鋭く非常に優秀な刑事。ロス警部の元相棒だったが、アメリカ同時多発テロ事件をきっかけに2001年より休職。7年間の休職を経て刑事に復帰。ともに精神科医である両親からの強い希望に反抗して医大を中退、警官の道に進んだという。

ジェフ・ゴールドブラム Jeff Goldblum

1952年10月22日、米ペンシルヴェニア州生まれ。17歳でニューヨークへ移り、舞台役者としてキャリアをスタート。『狼よさらば』でスクリーンデビューを果たし、その後、『ザ・フライ』、『ジュラシック・パーク』、『インデペンデンス・デイ』、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』などの映画に多数出演。ジャズバンド“The Mildred Snitzer Orchestra”を結成し、ピーター・ウェラーと共に演奏活動をしている。

セリーナ・スティーブンス/Serena Stevens

ニコルズ刑事の新しい相棒。ロス警部に任命され、シカゴ警察から赴任してくる。幅広い人生経験を持つシングルマザーであり、細部にまで注意を払い、高学歴の経歴を活かして捜査に取り組む。ユーモアのセンスに長けるムードーメイカーで、メジャーリーグのシカゴ・ホワイトソックスのファン。パートナーは戦死しており、8歳の一人娘・キラを育てている。

サフロン・バロウズ Saffron Burrows

1972年10月22日、イギリス生まれ。1993年にジム・シェリダンの『父の祈りを』で映画デビュー。代表作に『バンク・ジョブ』、『エニグマ』、『ディープ・ブルー』、『トロイ』など。近年では「BONES」「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」に出演。2009年に米合衆国の市民権を取得している。

ゾーイ・カラス/Zoe Callas

内務調査局から重要事件捜査班へ異動してくる。非の打ち所のない手際の良さ、捜査への冷静な対応、上司にも部下にも歩み寄れる才能を持ち合わせており、刑事たちから尊敬されている。チームの新たなトップとして、的確な指示と知性を武器に、その重責を担う。

メアリー・エリザベス・マストラントニオ Mary Elizabeth Mastrantonio

1958年11月17日、米イリノイ州ロンバード生まれ。1983年『スカーフェイス』で映画デビューを果たす。『ハスラー2』ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。その他出演作には『アビス』、『ロビン・フッド』、『パーフェクト ストーム』など。2005年、「WITHOUT A TRACE」にゲスト出演し、以降テレビ界でも活躍。「GRIMM/グリム」では主役ニックの母親ケリー役、「リミットレス」ではFBI捜査チームのボス、ナズリーン・“ナズ”・ポーラン役を好演。