うしおととら

中学生の蒼月潮は寺の住職である父・紫暮とふたり暮らし。ある日、自宅の蔵を整理していた潮は、地下室で500年もの間封じ込められていた大妖怪と、その腕に突き立てられた“獣の槍”と呼ばれる霊槍を見つける。

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潮はバケモノに「とら」という名をつけ共に行動していた。また、とらも隙を見て潮を食らうべく憑いていた。そんななか潮の通う中学校で、旧校舎に運ばれた石の鎧が生徒を襲うという怪奇事件が起こる。

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自殺未遂を繰り返し、校内では「死にたがり」で有名な羽生礼子。ある日、麻子らと展覧会に出かけた潮は数々の絵が並ぶなか、礼子像の絵に目を留める。潮はその礼子像が「死にたがり」の礼子と同一人物だと知り…。

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工事現場で起きた大量惨殺事件をニュースで知った潮は、遺体に鋭い歯型があったことからとらへ疑いの目を向ける。やってないと身の潔白を証明するとらだったが、妖化して責める潮に逆上して街へ飛び去ってしまう。

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闇の世界に生きる符術師・?。かつて最愛の妻と子供を失い、自らも大きな爪跡を負った彼は、敵であるという妖怪を探し続けていた。そんな時、香港でとらが映ったニュースを目にした?は日本へ飛ぶことを決める。

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夏休みに海にやってきた潮たちはイタズラ坊主のタツヤに出会う。度の過ぎたイタズラに潮は怒り、手が出てしまう。一方、暇を持て余すとらは、海座頭という妖から、海に巣食う化け物を倒してほしいと相談を受ける。

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母が妖怪たちの憎しみを買いながら今も生きているという事実を海座頭から聞かされた潮は、父・紫暮を問い詰めるが鼻であしらわれてしまう。そして紫暮は総本山に赴き、獣の槍が潮に引き抜かれたことを報告する。

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母探しの旅に出た潮ととら。空路で北海道を目指す最中、パイロットの父を失って悲しむ少女・檜山勇に出会う。その死は自衛隊員・厚沢の操縦ミスのせいだと責める勇に対し、厚沢は化け物の仕業だと弁明する。

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とらの決死の活躍で仙台市内へ到着した潮たち。しかし、紫暮から受け取った旅費を全て失くしてしまったのに気付いて途方に暮れてしまう。そんな潮の前に現れた鎌鼬の兄弟・雷信とかがりに、あるお願いをされ…。

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遠野の里で潮ととらが出会った病弱な少女・鷹取小夜。彼女は代々鷹取家の繁栄を支え続けているオマモリサマを慰めることを強要されてきた白き髪の一族。やがて彼女はオマモリサマについて語り始める。

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鎌鼬の隠れ家で旅支度を整えていた潮。その時、庭先の水鏡で何かを叫び続ける麻子の姿を予見してしまう。鎌鼬兄弟が知る「雲外鏡」に助けを求めるが…。一方、真由子は元気のない麻子の様子を見かねて…。

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遠野を離れ、北海道へと再び歩み始めた潮ととら。その道中、妖たちが潮の母の名を口にしながら次々と襲い掛かる。わけも分からず応戦せざるを得なくなった潮はとらと離れ離れになり、森の中へと逃げ込むが…。

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妖怪による執拗な追跡に防戦一方の潮は、河童から聞いた母の話も途中に森の中を逃げ続けていた。そして、潮の目の前に現れた巨大な屋敷の中へ導かれるままに入ると、そこには意外な妖怪の姿があった。

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旅の終着点である北海道にたどり着いた潮ととらは、関守日輪という少女と出会う。そこに突如として現れ、潮たちに襲い掛かった敵。それを一蹴した日輪は自分こそが獣の槍を持つのにふさわしいと主張する。

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旭川へ向かうバスが婢妖に乗っ取られてしまい、操縦不能の暴走バスと化した。そのバスに乗っていた潮も婢妖に憑かれ、身動きが取れない状態に。そんな中、とらと共に獣の槍の伝承者候補の1人、秋葉流が現れる。

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婢妖に体を蝕まれ苦しむ杜綱悟を救いたいと願う妹の純。雲外鏡を通じて東の長・山ン本に彼を救う方法を尋ねる潮だが、杜綱悟の体内に入り込み、直接婢妖を倒すしかないというとんでもない策を告げられる。

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杜綱悟を婢妖から救い出した潮ととら。しかし、その代償はあまりにも大きく、自我を失ってしまった潮自身が獣と化してしまう事態が起こってしまう。そして、自我を失ったまま潮は神が眠る地・カムイコタンを目指す。

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霊体・ジエメイに導かれてカムイコタンに集結した麻子たちと潮の父・紫暮をはじめとする光覇明宗の面々。獣化した潮を元に戻すために策を練る一同だったが、獣の槍の破壊のため、白面の刺客も集まりつつあった。

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自我を取り戻した潮は獣の槍の導きでカムイコタンの洞の中へ。しかし、酷使し続けたその体はすでにボロボロになっていた。そんな潮を見かねてとらも共に洞の中へ行くことを決意し、その闇の奥を2人は目指すが…。

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時を遡って古代中国にやって来た潮ととらは、白面の者と対峙する。圧倒的なその力は潮どころかとらすらもその歯牙に掛けず、ジエメイらの両親を葬り去る。さらに平和な都を地獄絵図へと変貌させてしまう。

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長い旅を終えて、東京に戻って来た潮に訪れた日常。そんなある日の下校途中、引狭霧雄という少年を助けた潮だが、少年は潮に不可解な一言を残す。それと同じ頃、光覇明宗総本山が白面の者の使いに襲撃されていた。

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日崎御角が亡くなり、光覇明宗に広がる波紋。潮は自室で無力さを噛みしめて自分を責めていた。そんな潮をとらが激励して持ち直させるが、今が機と見た霧雄は光覇明宗の僧たちを扇動し、獣の槍を奪おうとやってくる。

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霧雄の出生の秘密が隠された「囁く者達の家」にやって来た潮たち。西洋魔術による奇怪な生物を倒しながらたどり着いた炉の間には、今まさに獣の槍を無き物にしようとする霧雄と光覇明宗の僧たちが待ち構えていた。

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お腹を壊して寝込んでしまった潮。そんな潮に呆れたとらは思い立って真由子の下へ向かう。その頃、彼女は行きつけのブティックからディナーパーティの招待状が届いて喜んでいた。しかし、それは妖怪の罠だった。

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いつもと同じはずだった日常をHAMMR機関と呼ばれる謎の組織が破壊する。容赦のない彼らに襲撃された潮は手足の自由を奪われて、対妖怪用兵器・キルリアン振動機によってとらが捕獲されてしまい…。

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白面の胎動が妖の災害を引き起こし、HAMMR機関の人間らにも大きな影響を及ぼしていた。そんな中で目覚めた潮は、白面の体組織の猛攻で大ピンチに。そこへ駆けつけたのは、捕獲されていたはずのとらだった。

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白面の者との最終決戦が近づいていることに焦りと不安を抱く潮。それでもいつもと同じように日常を過ごす潮だったが、不可解な出来事が潮の周囲で起こり始め、その日常が唐突に終わりを告げる。

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獣の槍が砕け散るという未来を知った東西の妖の長たちは、ジエメイの血を引く真由子を生贄に、獣の槍をもう一度作るという結論に至る。一方、潮は小夜と時逆から今回の一連の騒動が白面の者の陰謀だと聞かされ…。

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獣の槍製造を阻止した潮は符呪師・ヒョウと出会う。ヒョウは浄眼の力により、潮ととらの記憶を奪われていなかった。一方、とらの前には突如とらにそっくりな妖・字伏と強妖・紅煉が現れるが…。

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白面の者の陰謀が暗躍し始めた。潮ととらの下には彼らとの面会を望む者がいるということで自衛隊員が迎えに訪れていた。しかし、面会に向かう道中、その行く手を阻むかのように秋葉流が立ちはだかる。

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白面の者の策略通り、潮の母がいる海底の石柱を破壊するため動き出す自衛隊。それを阻止するために潮ととらは対白面用移動橋頭堡・仙獄に乗り込む。しかし、彼らの前に白面側に寝返った流が立ちはだかる。

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白面の者の策略から母・須磨子を救い出すため、海底の大きな岩柱に向かう潮。たどり着いた洞の中で潮と須磨子は再開を果たし、温かい家族の時間が流れるのも束の間、突然辺りを引き裂くかのような轟音が響き渡る。

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白面の者が復活し、戦慄する人々。その頃、命を捨てて白面の者と戦わなければならないと、潮は母の口から聞かされていた。皆を奪い去っていった白面の者を強く憎む潮は、その憎しみだけで戦いを挑むが…。

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火の兄、須磨子、真由子、紫暮たちの力を合わせても白面の者を抑え込むことができず、沖縄から本島へ逃がしてしまう。一方、潮は深海に沈みながら薄れていく意識の中、ある1人の男の物語を知ることになる。

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槍の破片を見せられて全ての過去を知った潮は、皆を死なせたくないという思いを胸に再び立ち上がる。一方、各都市を破壊しながら日本列島を縦断していく白面の者の前には金色の妖が立ちはだかっていた。

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人間も妖怪も力を合わせて白面の者に立ち向かい、その力が白面の者の動きを縛り付けていく。皆が持つ希望の中心には潮の姿があった。復活した獣の槍を手にした潮は、再び白面の者に戦いを挑む。

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人間と妖怪が一丸となって白面の者を結界域へ押し込むが、あと一歩のところで結界が消えてしまった。絶望感に打ちひしがれる潮の前に現れたのはとらだった。2人は再び力を合わせ、白面の者へ挑む。

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結界域に閉じ込められた白面の者は、身体から毒気を放って結界域から妖怪たちを追い出す策に出る。しかし、潮ととらは鎧の力によって守られていた。毒気で溢れた結界域の中で、潮ととらVS白面の者の死闘が始まる。

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潮ととらによって次第に押されていく白面の者は、槍への恐怖を拭い去るために自らの目を潰して再び襲い掛かる。勢いを取り戻した白面の者を倒すため、とらは自分の体を犠牲にする秘策を潮に伝え…。

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