るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

神谷活心流の師範代を務める神谷薫は、活心流の名をかたる辻斬りを追っていた。だが、辻斬りを見つけ出して闘いを挑むも歯が立たない。そこへ、自身を「流浪人」と名乗る剣客・緋村剣心が現れる。

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剣心と薫が町で出会ったスリの少年・明神弥彦。彼が関東集英組からスリを強いられていることを知った薫は、関東集英組に単身乗り込む。しかし博打でだまされ、弥彦と共に窮地に立たされてしまう。

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弥彦は町の人々に乱暴を働く剣客警官隊と出くわし、立ち向かったものの捕らえられてしまう。その場に居合わせた剣心が彼らを押さえ込むと、そこへ、剣心と幕末維新を闘ったかつての同志・山県有朋が現れた。

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剣心たちは喧嘩屋を営む左之助と知りあいになる。左之助は剣心が「人斬り抜刀斎」だと知り、仕事の依頼で神谷道場を訪れた。彼は、維新志士の裏切りで偽官軍にさせられた赤報隊の生き残りだったのだ。

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剣心と左之助の闘いが始まった。剣心相手に苦戦する左之助の脳裏をよぎるのは、赤報隊一番隊隊長・相楽総三の姿。総三と同じ理想を目指して今も闘い続ける剣心を前に、左之助は心を揺さぶられる。

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政府要人を狙う暗殺事件が続発し、剣心たちは陸軍省幹部の護衛を依頼される。暗殺者の正体は、「黒笠」の異名を取る鵜堂刃衛だった。刃衛は剣心の正体が「人斬り抜刀斎」だと知り、新たな標的に選ぶ。

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刃衛は剣心の怒りを誘う目的で薫を連れ去り、剣心の「人斬り」の本性を呼び戻すべく、卑劣な手段で薫を苦しめた。薫を救うために「人斬り」の姿に戻った剣心は、刃衛にとどめを刺そうとするが…。

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剣心と左之助は、青年実業家・武田観柳の私兵に追われていた高荷恵という女性を助ける。その夜、隠密御庭番衆の火男とベシ見が恵を奪還すべく神谷道場に現れ、そこで弥彦は恵をかばって負傷してしまう。

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恵の迅速な処置により命を取り留めた弥彦。恵は会津藩の名医・高荷家の娘で、その知識を観柳に狙われていたのだった。恵は自分のせいで剣心たちに迷惑がかかると判断し、自ら観柳のもとへ戻ってしまう。

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恵を救出するため、剣心たちは観柳邸に乗り込んだ。悪戦苦闘を強いられながらも剣心は、御庭番衆の1人、般若を打ち破る。剣心と左之助は恵のもとへ急行するが、御庭番衆御頭・四乃森蒼紫が2人を待ち構えていた。

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蒼紫の小太刀から繰り出される必殺技「回転剣舞」が剣心に襲いかかった。激しい闘いの末、勝ったのは蒼紫の一瞬の動きを見切った剣心だった。そこへ、最新式の回転式機関砲を持ち出した観柳が突然現れる。

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弥彦は三条燕という少女と知りあう。彼女は、江戸時代から主従関係にある長岡幹雄に盗みの手引きを強要されていた。そのことを知った弥彦は、燕を救うため幹雄一派に1人で立ち向かおうと決意する。

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兄弟子である千両山にいじめられ自信を失った力士・虎丸と出会った剣心たち。見かねた薫が虎丸を稽古することになり、そこへ妨害しに現れた千両山の仲間を一蹴した剣心は、虎丸と千両山のサシの勝負を提案する。

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雷光という男のわなにはまり、やぶ医者だと吹聴された恵。雷光は、祈祷師と偽って人々から大金を巻き上げていた。祈祷を受けるために絶対安静の娘を連れ出した夫婦を追い、恵たちは雷光邸へと向かう。

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暗殺集団「神風隊」を束ねる榊東馬は、兄弟子の佐々木平八郎を脅し、政府要人の暗殺を強要する。佐々木と同じ長屋に住む左之助はそれを知って暗殺を阻止し、続いて現れた剣心も東馬と剣を交える。

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東馬が「神風隊」の黒幕から政府陸軍卿・山県有朋暗殺の命を受けた。それを察知した剣心は、愚行をいさめようと東馬を待ち構えていた。東馬は、必殺技「紫電連牙の太刀」で再び剣心に襲いかかる。

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見世物小屋の恵比寿砲術団を見物した剣心たち。そこで弥彦は、チンピラに襲われていた看板娘のマリモと父親を助けた。父親が重傷を負い、1人になってしまったマリモのため、弥彦は興行の手伝いを自ら引き受ける。

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比留間伍兵衛に挑発され、真剣での勝負を受けてしまった弥彦は剣心の逆刃刀を持ち出し、伍兵衛に捕らえられてしまう。やがて、丸腰のまま伍兵衛に呼び出された剣心に逆刃刀を渡すべく、弥彦は必死で走る。

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伊豆を訪れた剣心たちは、塚山由太郎という少年に出会う。由太郎は剣客を夢見ており、盗賊から助けてくれた石動雷十太に心酔して自宅に住まわせている。雷十太の目的は、「伊豆で独立国を建てること」だった。

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由太郎は海に落ちたところを剣心に救われた。そして薫から稽古を受けることになり、剣術の素晴らしさを実感する。一方、雷十太の不穏な動きを察知した陸軍の特殊部隊は、塚山邸を包囲し始めていた。

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塚山邸で雷十太と相対した剣心は、1対1の勝負を申し出た。激闘が展開するなか、闘いを止めようとした由太郎の右手に雷十太の秘剣「飯綱」が直撃。雷十太の卑劣な行為を前に、剣心の怒りが頂点に達した。

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剣心たちは気晴らしのため陸蒸気に乗り込んだ。その車内には、積み荷を狙う強盗団が潜んでいた。これを知って阻止しようとする剣心たちだったが、待ち伏せていた強盗団一味の襲撃を受けてしまう。

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赤報隊の相楽総三の錦絵を描く月岡津南を訪ねた左之助。彼の正体は赤報隊の同志・月岡克浩だった。赤報隊に汚名を着せた明治政府転覆を画策する津南の気持ちを汲み取り、左之助は協力を決意する。

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左之助は、これが最後とばかりに剣心たちを呼び出して宴会を開く。その晩、内務省に侵入した左之助と津南の前に、2人の凶行を察知していた剣心が立ちはだかる。そして、剣心の逆刃刀と左之助の拳が激突する。

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海賊「海龍」から積み荷を守る用心棒として、剣心たちは千本屋の輸送船に乗り込んだ。襲撃を受けた剣心は海賊の頭・朱羅と闘うが、そこで危険にさらされる薫に代わり、剣心は自らの身を差し出す。

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捕虜となった剣心との再戦を望む朱羅だったが、剣心の覚悟を感じて決着を諦める。その頃、頭の座を狙う銀丈が銃器弾薬を手に入れていた。朱羅に向けて銃弾が放たれた瞬間、剣心は朱羅を抱えて滝壷に飛び込む。

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仲間に裏切られた朱羅は深く絶望して自害しようとするが、剣心に諭されて誇りを取り戻す。頭の責任を果たすべく、朱羅は1人で銀丈たちのもとへ乗り込み、苦戦する彼女のもとに剣心が駆けつけた。

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神谷道場に突然やってきた謎の男・藤田。左之助は彼の目的が剣心だと察知するや闘いを挑むが、なす術もなく倒されてしまった。この藤田の正体は、何と元・新撰組三番隊組長・斎藤一だったのだ。

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道場へ戻った剣心に、斎藤一から決闘の申し入れが届いた。しかし、決闘の場に出向いた剣心を待っていたのは、暗殺者・赤末有人だった。剣心が赤末を一蹴して道場へ帰ると、そこに不敵な面構えの斎藤がいた。

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かつて宿敵だった斎藤一と繰り広げられる壮絶な闘いのなか、剣心は少しずつ「人斬り抜刀斎」として覚醒していく。ついに2人が決着をつけようとしたその時、明治政府内務卿・大久保利通が道場に現れた。

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大久保から志々雄暗殺を依頼された剣心は、答えを出すため大久保のもとへ向かった。だが大久保は、志々雄の刺客によって暗殺されてしまう。剣心は志々雄の謀略を断つべく、京都へ旅立つ決心をする。

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薫は剣心に別れを告げられてふさぎ込んでしまう。ただ悲しむばかりの薫を、恵は一喝する。叱咤により恵の切ない心中に気がついた薫は、自分の心と向きあった結果、弥彦と共に剣心を追う意志を固めた。

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志々雄の側近・瀬田宗次郎は、四乃森蒼紫の力量を知りたいため、蒼紫のもとへ阿武隈四入道を行かせた。そして四入道を一蹴した蒼紫に宗次郎は、気が向いたら京都を訪れるよう言い残して立ち去った。

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剣心が箱根の山中で出会ったのは、追いはぎをしていた少女・巻町操。剣心は操が四乃森蒼紫の居場所を捜していることを知る。そして彼女は、蒼紫の情報を聞き出そうと剣心につきまとうのだが…。

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森の中で、三島栄一郎から弟・栄次を託された剣心と操。2人は栄次の両親を救うため新月村へと向かう。だが、村に着いて剣心たちが目にしたのは、志々雄の部下・尖角に惨殺された栄次の両親の姿だった。

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新月村で斎藤と合流した剣心は瀬田宗次郎の出迎えを受け、ついに志々雄真実と向かいあう。謀略を止めるため志々雄に剣を抜いた剣心だが、そこへ栄次の両親と栄一郎を殺害した尖角が現れて襲いかかってきた。

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剣心の｢龍翔閃｣を見た志々雄は、宗次郎にその場を預け、｢京都で待つ｣と言い残して立ち去った。剣心は残った宗次郎と対峙し、2人の刃が激しく交錯したその時、何と剣心の逆刃刀が折れてしまった。

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剣心を追って京都へ向かう道中、森の中で迷った左之助は悠久山安慈という僧に出会う。岩をも砕く｢二重の極み｣という極意を使う安慈に対し、左之助は強くなりたい一心から伝授を願い出るのだが…。

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操を連れて無事に京都に到着した剣心は、新たな逆刃刀を求め、折れた逆刃刀の作り主である新井赤空の息子・青空のもとを訪ねた。だが青空は、｢人をあやめる刀はもう作らない｣と剣心に言い放つのだった。

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新井赤空が最後に作ったという刀を狙う十本刀の一員・刀狩の張は、青空の息子・伊織を人質に取った。伊織を救うため張の前に現れた剣心だが、刀がないため張の殺人奇剣に苦戦を強いられてしまう。

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志々雄に対抗すべく、飛天御剣流の奥義修得を決意した剣心は、かつての師匠・比古清十郎の庵を訪ねて伝授を乞う。しかし比古に奥義の伝授を拒否され、そこへ剣心を追ってきた薫と弥彦が現れる。

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蒼紫が志々雄と同盟を組んだことを知った翁こと柏崎念至は、御庭番衆・御頭としての誇りを失った蒼紫を、自らの手で葬ろうと決意。そして忍装束と鋼の鉤棍を手に、蒼紫に1対1の勝負を挑むのだが…。

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飛天御剣流・奥義の伝授を受ける剣心。そこで師匠・比古清十郎は、剣心が｢欠けているもの｣に気がつかないかぎり、奥義を会得できないだけでなく比古の｢九頭龍閃｣で命を落とすことになると告げる。

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斎藤一と会うため京都の獄中にいた左之助は、斎藤と再会。同じく捕らえられていた十本刀の一員である張から志々雄の陰謀を聞く。そんななか、志々雄のもとへ全国から精鋭部隊・十本刀が集結する。

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張から聞いた志々雄の陰謀｢京都大火｣。その計画に疑問を抱いた剣心と斎藤は、｢京都大火｣の裏に志々雄の真の狙いである｢東京への砲撃｣が隠されていると見抜き、阻止するため左之助と共に大阪へと急ぐ。

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大阪湾に到着した剣心たちは、志々雄有する大型甲鉄艦｢煉獄｣の出航を命懸けで阻止した。怒りに燃える志々雄は、「比叡山六連ねにあるアジトで闘いの決着をつけよう」と剣心に告げ、その場を去っていく。

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志々雄のアジトに乗り込んだ剣心、左之助、斎藤の3人。最初に彼らを待ち受けていたのは、左之助に｢二重の極み｣を伝授した悠久山安慈だった。安慈の信念を確認するため、左之助は決闘を買って出る。

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左之助の放った渾身の｢二重の極み｣が安慈を直撃。しかし、安慈が懐に入れてあった位牌でその威力が削がれてしまう。位牌によって難を逃れた安慈は、悲痛な面持ちで破戒僧となった過去を明かし始める。

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安慈を下した剣心たちを次に待っていたのは、十本刀の中でも一、二の実力の持ち主・魚沼宇水。闘うことになった斎藤は、剣心たちを先へ進ませ、｢心眼｣の使い手である宇水と激しくぶつかりあう。

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先を急ぐ剣心が、鋭い剣気を察知。その部屋には四乃森蒼紫がたたずんでいた。最強とうたわれた「人斬り」の剣心と闘うため、全てを捨ててきた蒼紫に対し、剣心は「緋村剣心」として闘うことを告げる。

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互いの剣技を駆使してぶつかりあう剣心と蒼紫。蒼紫は闘いの最中、投げかけられる言葉の数々を耳にし、かつての自分を取り戻していく。そして自身が前へ進むため、全力を尽くして最後の勝負に挑む。

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志々雄の十本刀たちの襲撃を受けた京都・葵屋では、激しい攻防が繰り広げられていた。「葵屋を守る」と剣心と約束を交わした弥彦は、空中からの爆撃を得意とする飛翔の蝙也に1人で立ち向かっていく。

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轟音と共に突如として現れた、破軍の才槌老人と不二。不二の桁外れの巨体と力を目のあたりにした葵屋の面々は、ただ圧倒されるばかり。そんな葵屋の窮地に現れたのは、剣心の師匠・比古清十郎だった。

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新月村での決着をつけるべく、剣心の前に立ちはだかるのは十本刀の最後の1人・天剣の宗次郎。天賦の剣の才能に加え、神速をさらに超えた神速｢縮地｣を使う宗次郎に、剣心は背後を取られてしまった。

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｢強ければ生き、弱ければ死ぬ｣と言う志々雄に教えられた弱肉強食の理念で闘う宗次郎だったが、剣心の｢不殺｣の信念に触れて動揺を覚えた。そして、心の奥底に封じ込めていた幼い頃の惨劇を思い出す。

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幼い頃、生き残るために人をあやめてしまった宗次郎だが、その心は今も後悔の念に震えていた。貫いてきた理念と自分の心との矛盾に気づいた宗次郎は、自らを肯定するためにも剣心を倒そうと決意する。

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志々雄が待つ「大灼熱乃間」にたどり着いた剣心。ついに、日本の命運を懸けた剣心と志々雄の最終決戦の幕が切って落とされた。満身創痍ながらも果敢に攻める剣心に、志々雄の壱の秘剣「焔霊」が襲いかかる。

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志々雄が唱える「自然の摂理」に対して剣心は憤りを覚え、全身全霊を懸けて立ち向かう。しかし、志々雄の弐の秘剣「紅蓮腕」を受け、剣心はついに倒れてしまう。だがその時、突如として斎藤が姿を現す。

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斎藤に続いて左之助も倒れされ、蒼紫は志々雄の圧倒的な力の差を痛感して悪戦苦闘する。その時、蒼紫の背後で剣心が強烈な剣気をまとって立ち上がった。極限状態を超えた剣心は、神速の五連撃を志々雄に放つ。

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2人の剣客が雌雄を決する闘いは最終局面を迎える。剣心の「天翔龍閃」を受けて悶え苦しむ志々雄。そんな彼をかばおうと由美が間に割って入った一瞬の隙を突き、志々雄は由美もろとも剣心の身体を貫いた。

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志々雄のアジトから無事に脱出を果たした左之助と蒼紫は、傷ついた剣心を抱えて仲間が待つ葵屋に戻ってきた。それから1カ月が過ぎた頃、刀狩の張が残された十本刀の処遇を伝えるためにやってきた。

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東京へ帰る日がいよいよ明日に迫った剣心たち一行。京都で自分の中の「人斬り」に決着をつけることができた剣心は、10年ぶりに墓参りに訪れていた。翌日、剣心たちは操に見送られて東京への帰路に就いた。

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京都から戻って間もないある日、剣心は夕食のおかずを調達するため川へ魚を釣りにやってきた。そこである老人と会った剣心は、この地に古くから伝わるという「願い蛍」の伝説を語り聞かされる。

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芝居見物の帰り道、剣心と薫は悪漢に襲われていたジャガラタ国のシン王子とその忠臣・マルケス村上を助けた。そして翌日の晩餐会に、シン王子とうり二つの弥彦が代わりに出席することになったのだが…。

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ある日、左之助は神社の境内で行き倒れていた犬を発見。連れ帰り、ノ太郎と名づけて面倒を見ることになった。そんな時、拳法使いのごろつき集団「拳和団」が、ノ太郎を狙って左之助といる所へ襲いかかる。

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七夕の日の前日、薫は牛鍋屋「赤べこ」の妙さんから、西洋に伝わる婚約指輪の風習を教えてもらう。「七夕の日に大好きな男性から指輪を贈られると幸せになれる」と聞いた薫は、ひとり妄想に浸り始める。

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自らを「神の子」と名乗る暗殺者が京都に現れる。そして謎の予告状のとおり、旧幕府の要人が殺される事件が発生した。正体を見定めようとする操だったが、暗殺者の術を受けて昏睡状態に陥ってしまう。

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飛天御剣流の使い手・天草翔伍が暗殺者の正体だった。京都に到着した剣心たちは、翔伍と一戦を交えて負傷した張から彼の強さを聞く。一方、左之助は、山奥で奇妙な集会を開いていた小夜と庄三に出会う。

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島原に「神の国」を建国しようと目論む翔伍の野望を砕くため、剣心たちは長崎にやってきた。島原の地下洞窟に潜入した剣心と左之助は、翔伍の部下である宣教師・傀王が放った刺客に強襲されてしまう。

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翔伍の部下・源右衛門の案内で、岬で待つ剣心の前に姿を現した翔伍。ついに、「飛天御剣流」を極めた者同士の、壮絶な闘いの幕が上がる。翔伍の「天上の剣」は圧倒的な力を見せ、たちまち剣心は追い詰められる。

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負傷した左之助と再会した小夜。左之助の手当てをした小夜は、兄・翔伍の理想を否定する左之助に反発していたが、それでも彼に惹かれていく自分に戸惑う。一方、翔伍との決戦で、剣心は視力を失ってしまう。

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操が調べた情報により、剣心たちは翔伍と小夜の兄妹の過去を知った。その頃、小夜はなくした「メダリオ」を捜すため「傀王の間」を訪れ、そこで翔伍暗殺を目論む傀王の真の野望を目の当たりにする。

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小夜を助けた左之助と庄三は、爆破による落盤からかろうじて逃れた。庄三は翔伍のもとへ傀王の思惑を伝えるために急ぎ、左之助は剣心たちに再会。そして剣心たちは、翔伍を止めるため「聖霊の丘」へと向かう。

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「聖霊の丘」で祈りを捧げる翔伍と88人の村人たちを軍隊が包囲していた。そこで翔伍は村人たちと共に殉教する覚悟を決める。一方、左之助は苦しむ小夜を抱え、エルステン領事のもとへ急いでいた。

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エルステン領事の申し入れにより、「聖霊の丘」の攻撃が一時中断される。翔伍と再び対峙した剣心は降伏を勧めるが、翔伍にその声は届かない。「飛天御剣流」の理を懸けた2人の最後の闘いがここに始まる。

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「神の子」から1人の人間に戻った翔伍は、エルステン領事の尽力により88人の村人たちと一緒にオランダに移住することになった。一方、小夜の墓前で悔やみ続けている左之助の前に、庄三が姿を現す。

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島原からの帰り道、赤間関に立ち寄ってふぐ料理を堪能していた剣心たちは、店内で町のごろつき集団「天狗党」と小競り合いを起こす。その騒ぎのなか、突然「人斬り抜刀斎」を名乗る大男が現れた。

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箱根の温泉旅館に立ち寄った剣心一行だったが、剣心が大切な路銀を落としたため旅館で働く羽目になってしまった。そこで剣心たちは真の芸術を追い求める画学生・龍三郎と出会い、龍三郎が薫に一目惚れしてしまう。

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剣心たちは、暴漢に襲われていた勝海舟と弟子の大五郎を助けた。海舟に破門を言い渡された大五郎は、剣術を体得するため、神谷道場に居候することになってしまう。そこへ海舟の娘・勝逸子がやってきた。

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勝邸からの帰り道、剣心は「紅葵」と名乗る賊に取り囲まれた。不審に思った剣心は大五郎から事情を聞く。実は海舟は、「西南戦争で西郷隆盛に資金を援助した」として明治政府より嫌疑をかけられていた。

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行方不明になった逸子を捜す薫たち。事の真偽を確かめるため、剣心は海舟のもとへ向かう。逸子は紅葵に拘束されており、紅葵は彼女の身柄と引き換えに、徳川慶喜が海舟に託した隠し金を要求しているのだった。

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逸子を助けるため飛び出した大五郎だが、懐に入れていた本が刀の切っ先を阻んだおかげで事なきを得た。一方、紅葵の首領格・柴田を倒した剣心は、黒幕・鉄馬の存在に気づく。海舟は鉄馬をいさめようとするが…。

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神谷道場を懐かしい客人が訪れた。それは伊豆で起こった「雷十太事件」の時に知りあった塚山由太郎だった。そして、由太郎の腕を治してくれたハンス博士がドイツの秘密結社「黒騎士団」に襲われてしまう。

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負傷したハンス博士から「聖なる霊薬を守ってほしい」と頼まれた由太郎は、手帳を手掛かりに剣心たちと諏訪へ向かう。その道中、剣心一行は黒騎士団と密約を交わした「真田忍群」偵察部隊の襲撃を受ける。

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旅の途中に偶然出会った猟師からの情報をもとに、剣心たちは竜神湖の畔へ向かった。だがこれは、猟師の姿に化けた御沙薙の策略だった。剣心たちは、湖底を走る回廊の先に隠し扉を見つけて潜入するが…。

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御沙薙のわなで奈落の底へ落とされた剣心たちは、何とか危機を脱した先で、深手を負った真田忍群の戒太に出会う。由太郎の治療で一命を取り留めた戒太と共に、剣心たちは再び霊薬の場所を目指す。

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御沙薙は黒騎士団を「霊薬」の在りかに導くが、メルダースは御沙薙との約束を守るつもりはなかった。シュナイダーはそんな卑劣なメルダースに反旗を翻す。そこに剣心が現れ、メルダースとの闘いが始まった。

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聖なる「霊薬」を悪用し、暴利をむさぼろうとするメルダース中尉の野望を剣心が打ち砕いた。持ち帰った「霊薬」によりハンス博士の命も救われ、事件はようやく解決。由太郎と博士はドイツへ帰国する。

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神谷道場に長期滞在を続ける操を、憧れの蒼紫が迎えにきた。帰郷する前に東京見物や土産物の購入をしようと、操は薫や恵たちと一緒に繁華街・浅草を訪れ、女性同士で楽しい時間を過ごすのだった。

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府内各地で天変地異が頻発し、佐伯優之進と名乗る怪しい実業家が石碑を建て、異変を鎮静化していた。赤べこも異変に見舞われるが、石碑の建立を断った途端、剣心たちは謎の式神の襲撃を受ける。

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剣心たちは、風水師「風一族」の陣風の味方によって危機を救われた。また佐伯の正体が「水一族」の幽水であることも判明する。そんななか、水一族が神谷道場にやってきて、死に至る呪法を薫にかけてしまった。

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薫の命を救うことができるという「龍の泉」の水を求め、剣心と陣風は武蔵野へと出発。鉄道敷設現場に潜入し、トンネルの最奥部を目指すが、東京を壊滅させてしまうほどの巨大なエネルギー「龍脈」が流れ始める。

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水一族の目的は、龍脈をぶつけることにより元老院に集まる政府の高官を葬ることにあった。幽水はすでに戦場ヶ原に風水の陣を敷き、府内に向けて龍脈を発動させようとしており、剣心は戦場ヶ原へと急ぐ。

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風と水という、相容れぬ立場にある風水師同士が、命を懸けて究極の技をぶつけあう。剣心の活躍もあって、陣風は龍脈を粉砕する強大なエネルギーを放つことに成功。かろうじて東京府は壊滅の危機を免れた。

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