ピュア･ラブ2

骨髄移植が成功し、白血病から回復した木里子は、ドナーとなった陽春が黙って僧堂へ帰ったのを知る。1カ月、自宅療養を終えた木里子は小学校に職場復帰し、裕太やルナたちに笑顔で迎えられる。

引用元：U-NEXT

僧堂に向かった木里子だが、山門に「面会謝絶」の立て札が掲げられていたため、陽春には会えなかった。失意の木里子が忍の店に立ち寄ると、そこに佐竹亨と4歳の息子・基生が明石焼きを食べにやって来た。

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佐竹の「ドナーに特別な感情を持たれるでしょうね」という言葉を受けて、木里子は陽春への熱い思いが込み上げる。一方、周作は佐竹に、気管支喘息の検査のために病院に来た龍雲寺の宗達を紹介する。

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陽春に代わり、龍雲寺で修行する伸隆が忍の店に日供米をもらいに来た。そこで忍は伸隆から天寧僧堂の托鉢日を聞き出す。木里子が陽春と会えるのは、その時しかない。忍がそのことを話していると…。

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忍の甥・裕太とルナは新しい修行僧の伸隆に興味を抱き、龍雲寺を訪ねる。一方、木里子は陽春の托鉢の日と重なる日曜日を探し、陽春に会いに行こうとする。周作が佐竹父子を家に呼ぼうとするが、彼女は断った。

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托鉢から戻ってきた陽春と天寧寺の山門で再会する木里子。だが、修行中の陽春は寺の中へ去る。失意の木里子が帰ろうとすると、陽春が追い掛けてきて「来年の3月の龍雲寺の法要で会いましょう」と告げて走り去った。

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陽春は、「雲水の生命取り」とまで言われる、1週間続けて坐禅を続ける過酷な修行に入った。その頃、木里子は定期的な血液検査を受けるために病院に行き、周作が翌月に学会のためにボストンに行くことを知る。

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生後5カ月の赤ん坊・麻友を連れて、ちづると真が忍のところにやって来た。「2人で熱海の旅館に住み込みをするので、1カ月経ったら引き取りに来る」と、ちづるたちは麻友を強引に置いていくが…。

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麻友の世話の手伝いをしようと思った木里子は、乳児用の食べ物などを忍のところに持って行く。すると、そこで佐竹と出くわす。店を出ると、木里子は佐竹から「今度の日曜に、龍雲寺へ行きませんか」と誘われる。

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木里子の面影を消そうとする陽春は、苦しい修行の日々を送っていた。一方、「かたつむり」では忍や戸ノ山が麻友の世話に四苦八苦。日曜日を迎えると、木里子は佐竹と一緒に、龍雲寺の宗達の元を訪れる。

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木里子は佐竹と共に、宗達の元を訪れる。そこへ陽春からの電話がかかってきたため、木里子は胸をときめかす。一方、佐竹は宗達に「好きな女性がいる」と打ち明ける。その頃、忍たちは麻友の世話に明け暮れていた。

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看護婦のひろみから陽春が木里子のドナーだったことを聞いた佐竹は、ショックを受ける。一方、周作はアメリカ滞在中、親戚のマリアンから、木里子が化学療法の影響で子供を産めなくなったことを知っていると聞く。

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佐竹の子・基生が木里子の家に遊びに来た。菊乃は、母を失って父と2人で暮らす基生の境遇を、木里子と重ね合わせ、感慨にふける。数日後、周作は佐竹や牧子と一緒に「かたつむり」に立ち寄る。

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戸ノ山は、周作への思いを断ち切るために、お手伝いを辞めると、忍に伝える。忍からこのことを聞いた菊乃と木里子が、周作に詰め寄り、話を理解した周作が、お詫びとして戸ノ山をフランス料理店に誘う。

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当面、龍雲寺で暮らすことになった陽春。木里子はこのことを知ると、忍に連絡役を頼む。一方、戸ノ山をレストランに連れて行く約束をした周作は、木里子と菊乃の分まで予約していた。木里子はあきれてしまう。

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木里子は授業で子供たちを引率して民族館を見学しに行った。その帰り、明石焼き屋「かたつむり」の前で、宗達と陽春に出くわす。後日、陽春のことが気になる木里子は、学校を抜け出して「かたつむり」に向かう。

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陽春が寺に帰ってきたことを聞いた佐竹は陽春に会いたいと思った。また、木里子の元に陽春からの手紙が届く。そこには「3月24日の行事が終わり後片付けが済んだら、会いたい」と書かれていたが…。

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忍が麻友を病院に連れて行き、大事には至らなかったが、忍は子育てに自信を失ってしまい、それを見かねた戸ノ山が手伝いに来る。一方、クラスの子供の見舞いに病院を訪れた木里子は、そこで佐竹と会う。

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3月24日、龍雲寺で先代住職の法要が行われた。その頃、家に佐竹が周作と碁を打つためにやって来る。木里子が基生の面倒を見ている間に、佐竹は周作に対しても、木里子への思いを打ち明けるが…。

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佐竹は陽春に「木里子にプロポーズしてもいいか」と聞く。その言葉に、陽春は改めて彼女への熱い思いを感じる。一方、忍は裕太との養子縁組の手続きを行う。また、忍はそのことを宗達に報告しに行こうとする。

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木里子と陽春は、初めて胸のうちを語り合う。「一緒に生きたい」と願う木里子に対して、応えることができない陽春。木里子は、せめて年に1度でいいから会う約束をしてほしいと伝え、陽春はこれを約束する。

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病院の医長室で佐竹からプロポーズされた木里子は驚きを隠せない。気を遣った周作は2人を「かたつむり」へ誘った。店内に気まずい雰囲気が漂う中、披露宴の相談に行った帰りの典美が偶然現れて…。

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忍のところに、妹・ちづるの彼氏・真が、麻友の様子を気にしてやって来た。彼は、経済的にまだ麻友を引き取ることはできないが、お詫びとして仕事が休みの2日間だけ、店を手伝うと言い出した。

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忍は真面目に働く真を見て、少し彼を見直す。木里子が白井の家に行ったために、麻生家ではお手伝いに来ている戸ノ山と周作が2人きりで夕食を楽しむ。家に戻った木里子は佐竹との縁談を断りたかったが…。

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木里子は病院で、佐竹を待つ基生に出会う。彼女は、遅くなる佐竹に代わって基生を自分の家に連れて帰る。基生を引き取りにきた佐竹は、再び彼女に対しての思いを口にする。一方、裕太と仲良くなる未央にルナは…。

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授業中、木里子は大量に鼻血を出して、救急車で病院へ運び込まれる。検査の結果を見た周作は白血病の再発だと知る。しかも、白井らの検査で、治療しても完治が見込めないと言われる急性転化であることが判明する。

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木里子の突然の入院について、周作から「大事をとって2、3週間入院する」と説明された菊乃だが、不安がよぎる。白井から再発を告げられた木里子は、陽春のことを気遣い、「再移植をするなら、死を選ぶ」と訴える。

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再び入院生活を送ることになった木里子は家から病室に持って来てもらったモビールを眺めつつ、かつての陽春との会話を思い出す。翌朝、周作は宗達の元を訪れ、「陽春に再びドナーになってほしい」と頼む。

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木里子は医師の安東の話から再移植の話が進んでいるのを知り、ショックを受ける。彼女は、周作に「再移植はしない」と再び、固い決意を伝える。そんな中、周作は佐竹が検査のために採血をしていたことを知る。

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病院を抜け出した木里子は、宗達に会いに行き、陽春に迷惑を掛けたくないので、周作が来ても連絡が取れないと言ってほしいと頼む。宗達はそんな彼女に、「紅絲線」という男と女を繋ぐ赤い縁の絆の話をする。

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暫暇願を受けて龍雲寺に戻って来た陽春は、宗達から木里子の白血病が再発したことを告げられ、強いショックを受ける。その夜、寺を訪れた周作に対して陽春は、再びドナーになることを約束するが…。

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ある日、忍と戸ノ山、裕太、ルナら子供たちが龍雲寺を訪れると、宗達は、みんなに命の尊さを語って聞かせる。そんな中、裕太は桐華大の付属中学に行きたいということをまだ忍に言い出せないでいた。

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周作から、木里子の熱が下がったことを聞いた陽春は、その翌日、木里子の病室を訪ねる。陽春が再発を知らないと信じ込んでいた木里子も、偶然病室を訪れていた佐竹も、突然の陽春の見舞いに驚きを隠せない。

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見舞いに来た陽春が帰った後、木里子は彼にドナーになってほしいと頼みに行った周作に怒りを爆発させる。また、木里子は陽春に「私のことを忘れてください」と手紙を書く。陽春は再び白井と共に、病室に現れる。

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白井の説明で陽春の負担が少ないことを知った木里子は、再移植に気持ちが傾く。また2人は「元気になったら、イルカを見に行こう」と約束。一方、陽春は白井から「再々発の可能性もある」と聞かされる。

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修学旅行のお土産を持って、裕太やルナらが木里子の病室を訪ねる。ルナのお土産は「恋愛成就祈願」のお守りだった。子供ながらに精一杯気を回すルナは陽春にも恋愛成就祈願のお守りを渡していた。

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教頭の竹田が子供たちが書いた作文を持って木里子の病室を訪ねてきた。それはどれもよく書けていて、彼女の指導の成果が現れたものだった。ところが、木里子はルナの「命の神秘」という作文を周作に見せ…。

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再移植のために無菌室に入る前の日、陽春が木里子を見舞う。そこで木里子は陽春に宗達から聞いた紅絲線の話をする。一方、ルナは店がつぶれて借金が残ったため、付属中学に行けないことを母親から告げられる。

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抗がん剤が投与され、激しい吐き気に苦しめられる木里子。陽春から採取された幹細胞血は早速木里子に移植された。10日間後、熱が下がらない木里子を病院に見舞いに来た子供たちは彼女の大好きな歌を合唱する。

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無菌室から出て1カ月が経った木里子。そんな彼女を陽春が見舞い、励ます。だが、陽春はまだ心を決めかね、時間を見つけては書写に励んでいた。そんなある日、陽春は「還俗」の決意をもって、宗達を訪れるが…。

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