風と雲と雨

江華島で名士の息子、チェ・チョンジュンと不思議な能力を持つ少女、イ・ボンリョンは出会った。チョンジュンは17歳で科挙に合格し、友人のチェ・インギュは彼を妬んでいた。ある晩、2人は思わぬ事態に見舞われる。

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恋に落ちたチョンジュンとボンリョンに嫉妬するインギュの画策で、ボンリョンの母・バンダルが捕らえられ、ボンリョンは母を助けようと能力を使ってしまう。その力に目をつけられ、ボンリョンは思わぬ運命をたどる。

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チョンジュンの父、チェ・ギョン宅にある男が現れ、チョンジュンが大出世と挫折を味わうと予言する。そんななか、チョンジュンとボンリョンは王命により祝言を挙げるが、そこにはキム・ジャグンの策略があった。

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チョンジュンとボンリョンの婚礼の儀の最中、財宝を積んだ船が爆破される。ギョンは謀反の首謀者とみなされ、ビョンウンを責めたチョンジュンまでもとらわれの身となるが、全てはキム一族の仕組んだ陰謀だった。

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父を殺され山で易学の修行をしていたチョンジュンは、生まれ変わって都に出てくるが、そこで調子のいい男、ヨン・パルヨンと知り合う。その頃、ボンリョンは病に倒れた父の哲宗を見舞い、複雑な思いにとらわれる。

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キム一族の権力を誇示するため、水辺に米や銭を投げる儀式が行われる。そんな時、銭欲しさに水に飛び込んだ赤導師が捕らえられるが、それを助けたチョンジュンの言動を民衆たちは拍手でたたえた。

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遊郭で再会したボンリョンに冷たい言葉を浴びせるチョンジュン。だが、ボンリョンは彼が無事でいたことをひそかに感謝する。そんななか、権力を握る趙大妃も時期国王選びに介入し、イ・ハジョンを哲宗に紹介する。

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王宮に呼ばれ、国王となる人材について占うよう命じられるチョンジュン。彼は、以前に占った学士のソンジンについてパルヨンから悪い噂を聞いていた。そんな折、またも科挙に落ちたソンジンがチョンジュンを訪ねる。

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ソンジンに首を絞められたボンリョンを助けたチョンジュン。2人は過去のわだかまりを解き、少しずつ歩み寄る。そんななか、子供たちを預かる施設が、ジャグンによって撤去される危機に見舞われる。

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占いの腕試しの場でハジョンの運命を占ったチョンジュンは、一番を勝ち取る。ハジョンは賞金を与えようとするが、チョンジュンの望みは王様との約束だけだった。後日、興宣君よりチョンジュンに書状が与えられる。

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ビョンウンの手下になったインギュに襲われ、チョンジュンはとらわれの身となる。謀反に加担したとの自白書を書くよう強要され、拷問を受けるチョンジュン。だが彼は屈しないため、インギュはボンリョンを利用する。

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ジャグンは次期国王に自分たちの都合のいい人物を立てるため、国王候補のハジョンを陥れようとしていた。ジャグンとビョンウンは興宣君を呼び出すと、ハジョンを逆臣として告発するよう強要する。

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キム一族の集まりで興宣君の息子、イ・ジェファンが次期国王だと公言したチョンジュン。哲宗と共に朝廷に呼び出されたチョンジュンは、王様を永遠に守ると申し入れ、それに対して哲宗は家で謹慎するよう命令する。

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インギュに監禁されたボンリョンは隙を見て逃走。一方、チョンジュンの予言に面目を潰されたハジョンは、彼を殺そうとするが逆に言いくるめられる。そんななか、興宣君はチョンジュンを暗殺しようとするが…。

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興宣君の銃弾を受けたボンリョンは崖から転落して行方不明に。捜し回って倒れたチョンジュンは山中で救助される。みんながボンリョンの行方を捜すなか、彼女は見知らぬ場所でようやく目を覚ます。

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ボンリョンの行方を心配した哲宗は、禁軍に命じて彼女を捜索。折しもバンダルはボンリョンを城門まで連れていくが、キム一族の私兵に襲撃される。チョンジュンの助けによりボンリョンは保護されるが…。

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ボンリョンの命を狙ったとして興宣君は処罰されそうになるが、チョンジュンの機転で九死に一生を得る。その後、チョンジュンは哲宗から、ボンリョンとの身分の違いを忘れぬようにと釘を刺される。

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ハジョンはキム一族を打ち倒す機会をうかがっていた。そんな時、興宣君と共にキム一族の悪事を示す証拠を入手し、ビョンウンを告発。一方、インギュのもとから逃げたマンソクは、チョンジュンと喜びの再会を果たす。

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チョンジュンのもとを訪れたボンリョンは、ビョンウンが囚われの身になったにも関わらず、キム一族が平然としていることを伝える。一連の動きに不審なものを感じるチョンジュンは、事件の裏を探り始める。

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朝廷での尋問の場でビョンウンは、ハジョンが謀反を画策していたと主張する。興宣君も危うい立場になるが、そこにチョンジュンが現れる。彼は県監の家で見つけた手紙と扇子から、事件の黒幕はキム一族であると暴く。

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ハジョンの用心棒だったチソンは主君の恨みを晴らすため、ビョンウンとビョンハクの命を狙う。その頃、王宮でも大妃がハジョンの死を嘆いていた。ジェファンは真摯な気持ちで大妃を慰め、彼女の心を掴むが…。

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チソンはビョンウンの屋敷に忍び込み彼に傷を負わせるも、自分も毒刀で負傷してしまう。ボンリョンはジャヨンと共にチソンをかくまい、傷の手当をする。気がついたチソンはそこにいたチョンジュンに斬りかかるが…。

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大妃はソンジンが連れてきたヨンウン君に亡きハジョンの面影を見つけ、次期国王にすると宣言。チョンジュンとボンリョン、興宣君は大きな衝撃を受ける。とりわけ興宣君は、ヨンウン君の出自に疑問を抱く。

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哲宗の前で、自分は王様の甥だと言うヨンウン君。哲宗は彼の言葉に違和感を抱きつつ、ソンジンとチョンジュンに国運を問う。するとソンジンは太平の世が訪れると答えるが、チョンジュンは疫病がはびこると予言する。

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疫病がまん延するなか、チョンジュンは私財を投じて薬を手配し診療所に届ける。一方、ソンジンは疫病を広めたのはチョンジュンだと告発し、ビョンウンは疫病患者を城門から追い出すよう哲宗に提案する。

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ビョンハクとナハプの前でキム一族の今後について占うチョンジュン。彼は興宣君の存在をほのめかしながら正しい選択をするように伝える。そんななか、疫病患者が城門の外に追放される期限が迫っていた。

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ボンリョンの結婚を進めようとする大妃。ボンリョンはチョンジュンと結婚したいと伝えるも、大妃に拒絶される。そんななか、チョンジュンはビョンウンの屋敷からボンリョンを連れ出そうと考えるが…。

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哲宗からボンリョンを生涯守るよう王命を下されたチョンジュン。折しも、キム一族の屋敷ではボンリョンがヨンウン君の正体を暴き、それを口外しないことを条件に、屋敷を出ることを許されるが…。

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国政を興宣君に譲るよう、チョンジュンから進言されたジャグン。彼は興宣君暗殺をたくらむビョンウンを必死で止める。一方、王宮では大妃がジェファンを国王にすると宣言。ジェファンは第26代王高宗として即位する。

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ジェファンが国王の座に就くと興宣君も興宣大院君となり、朝廷での発言権も許されるようになる。その頃、フランス人神父・ベルヌーと知り合ったチョンジュンは、彼をかくまう代わりに西洋の知識を伝授してもらう。

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結婚し、幸せな日々を送るチョンジュンとボンリョン。一方、大院君はキム一族に招かれた席で彼らをけん制。さらに書院の撤廃を目指し、反対する大妃を威圧する。大妃はついに彼が本性を現したと警戒する。

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ひそかに三田渡場を偵察にいった大院君は、チョンジュンが民から信頼され、「王様」と呼ばれているのを見て衝撃を受ける。警戒心を強めた彼はチョンジュンを酒の席に招待し、施設を閉鎖するよう暗にほのめかす。

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宣教師たちに混じって3年ぶりに故国に戻ったチョンジュン。早速、仲間のもとに急ぐと、パルヨンやマンソクは涙を流して喜ぶ。彼が気になるのは、記憶を失い大院君の監視下に置かれているボンリョンのことだった。

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チソンからボンリョンが無事だと聞いたチョンジュンは感謝の言葉を口にする。やがて、王宮に王妃の候補者が集められた。チョンジュンの思惑どおり、大院君と大妃の心を掴んだジャヨンは、ついに王妃の座を獲得する。

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ジャヨンが自己主張をするようになったことに、いら立ちを隠せない大院君。彼と大妃は半目しあい、その溝は深まるばかり。そんななか、安否不明なビョンウンをめぐり、インギュが殺したのではという憶測が出回る。

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ボンリョンはチョンジュンとの間にできた子供をひそかにバンダルに託していた。久しぶりに母と再会したボンリョンは、子供が無事であると知り安堵する。だが、バンダルは子供を連れてくる最中にインギュに襲われ…。

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大院君は高宗が相談なくチョンジュンに重要な役職を与えたことに憤る。高宗は許しを請うが、それを見ていたジャヨンにはある策謀があった。一方、ボンリョンの息子を拉致したインギュは駆け引きを持ちかけるが…。

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バンダルの墓をチョンジュンと訪れたボンリョンは、ゆっくり休んでと墓前に呼びかける。一方、インギュが大妃からの書状を持っていたことを掴んだ大院君は、ビョンウンの死への責任を暗示しながら大妃を脅迫する。

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ジャヨンは王宮にボンリョンを呼び、自分に力を貸してほしいと要請する。処刑寸前のインギュを助けたチョンジュンは、インギュを江華の戦地へ連れていき、共に戦略を立ててフランス軍を撃退する。

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チョンジュンの予言どおり、朝鮮軍はフランス軍に大勝利を遂げ、国は喜びに包まれる。チョンジュンの帰還を誰より喜んだのはボンリョンだった。高宗はチョンジュンに褒美を与え、大院君は祝賀の宴会を開催するが…。

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祭りの夜の宴会場で、チョンジュンは琴に隠した爆薬によって大院君殺害を企てる。だが、子供たちが巻き込まれそうになり、とっさの判断で計画を断念。逮捕されたチョンジュンは、刑場に連れていかれてしまう。

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刑場でチョンジュンの処刑が始まろうとした時、武装したパルヨンらが彼を救出。仲間を国外に逃したチョンジュンは、捕まったボンリョンを助けるため、大院君の屋敷に。だが、そこで襲われ、深手を負ってしまう。

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