花嫁のれん2

長男の嫁として女将修行にずっと励んでいた奈緒子。1年がたち、金沢の名士から、女将の襲名披露をやり直しても良いと評価される。ある日、観光会社を営む丈太郎が、妻・江美子との結婚報告を兼ねてやってくる。

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かぐらやで年に一度開かれる大々的なお茶会の席で、奈緒子は志乃と3年ぶりに再会。志乃に金沢にきた理由を問われた奈緒子は、宗佑の失踪と借金のことを打ち明け、行方に心当たりはないか聞くのだが…。

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江美子が丈太郎にもらった大切なアロマオイルを節子が勝手に使い切り、不満が爆発した江美子は節子と大喧嘩になる。志乃は、「かぐらや」で起こったことの責任を取るのは大女将の務めだと言い、節子と江美子を呼ぶ。

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姑・志乃に何とか嫁として認めてもらいたい奈緒子は、仕事の休憩時間に家事を手伝い始める。しかし、志乃はそれを受け入れようとしない。そんななか、奈緒子は志乃の孫・瑠璃子から、恋人の良樹の件で相談される。

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良樹に求婚された瑠璃子は家族に、良樹と共に東京へ行かせてほしいと訴える。志乃は、良樹のことを本気で好きなら気持ちを貫けばいいと宣言。そんななか、瑠璃子の妹・幸が小学校から帰る途中で行方不明になる。

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失踪中の宗佑から、台湾で元気にやっていると書かれた絵はがきが神楽家に届く。志乃から宗佑を見つけ出して連れ戻すよう命じられた奈緒子は、「かぐらや」の支配人・伸也と共に台湾へ向かうが、手掛かりがない。

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台湾で宗佑を探す奈緒子。宿泊先で仲居たち数人が辞めてしまい、人手が足りず困っていたので、奈緒子は仲居として朝食の配膳を手伝う。宗佑を探し続ける奈緒子は、地元の占い師から不安になることを言われる。

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奈緒子の不在で、息つく暇もない「かぐらや」。志乃は姪で老舗旅館の娘・有紀子に手伝ってもらい、その働きぶりに満足する。一方奈緒子は、台湾で仲居との関係に悩む教育係・圭子の力になろうとするが…。

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ついに奈緒子は台湾で宗佑と再会。小籠包の店で働く宗佑に帰国を促すが、断固として拒否される。もしや女性の影があるのかもと疑い、宗佑のアパートを訪ねる。その頃、「かぐらや」では有紀子が頭角を現していた。

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宗佑に現地妻がいると奈緒子から聞いた志乃が台湾にやってきた。志乃は宗佑を叱りつけるが、件の女性は小籠包店主の娘だった。志乃は、宗佑がすべきことは妻の奈緒子に花嫁のれんをくぐらせることだと言うが…。

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小籠包作りの修行に励む宗佑を台湾に残し、奈緒子と志乃は帰国。「かぐらや」を手伝っていた志乃の姪・有紀子がそのまま女将修行を始めることになり、奈緒子を驚かす。しかも、有紀子は母屋で神楽家と暮らしていた。

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奈緒子は、新人の板前・榛名が同じシェアハウスに下宿すると知って驚く。一緒に女将修行をする有紀子が親族の信頼を集めていると知った奈緒子は意気消沈。ある日、人間国宝の九兵衛が「かぐらや」にやってくる。

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奈緒子がよそ者だと知った九兵衛は不機嫌になり、食事も残す。担当を有紀子に引き継ぐと、九兵衛は地元出身の有紀子を気に入り、食事を残さず平らげるようになった。九兵衛から自作の茶碗を預かっていたのだが…。

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有紀子が九兵衛の茶碗が入った木箱を誤って落としてしまい、茶碗を割ってしまう。しかし、有紀子は何事もなかったように木箱を棚に戻した。奈緒子が木箱を開けると茶碗が割れており、責任を押しつけられる。

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奈緒子は志乃から暇を出され、住み込みで商店街の漬物屋を手伝うよう命じられる。漬物屋の店主・初江は口が悪く、人使いも荒い。そんななか、茶碗を割ったのを榛名に見られたかもしれないと感じた有紀子は…。

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漬物屋を手伝う奈緒子は、初江の指導は厳しいのだが前向きに取り組んでいた。一方志乃は辰夫から、九兵衛の茶碗を割ったのは有紀子かもしれないと告げられる。そんななか、奈緒子は九兵衛が食べ残した理由に気づく。

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自分がいなくても「かぐらや」が順調であることを知り、奈緒子は落胆。そんななか、板前の榛名から九兵衛に塩分を控えた料理を出したら全部食べてもらえたと聞き、奈緒子は安堵する。奈緒子は初江にある相談をした。

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奈緒子の様子をうかがいに、初江のもとを訪ねた志乃は、初江から女将としての素質に太鼓判を押される。一方、塩分を押さえた漬物作りに挑戦する奈緒子だったがなかなかうまくいかない。しかし、ついに完成させ…。

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「かぐらや」に戻ってきた奈緒子は、出発する九兵衛から奈緒子の漬物がまた食べたいと言われる。奈緒子は榛名から、九兵衛の茶碗を割ったのは有紀子のようだと聞くが、その一件で大切なことを勉強できたと告げた。

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ゆかりという若い女性が、仲居頭の照子を訪ねて「かぐらや」にやってきた。奈緒子は照子に、ゆかりの連絡先を渡そうとするが拒まれる。志乃は、ゆかりは照子が20年以上会っていない彼女の娘かもしれないと言う。

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照子とゆかりを再会させることができない奈緒子。ゆかりが金沢を発つ日、奈緒子は照子に娘と会うようかけあう。しかし、その日は女将を目指す有紀子にとって大事な食事会の日で、照子は奈緒子にあることを告げる。

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照子はゆかりと再会を果たし、志乃は、奈緒子のおかげでできた良い思い出を大事にするようにと告げる。有紀子は自分の味方だったはずの照子が奈緒子を認め始めたことにいら立ちを覚え、榛名を食事に誘うが…。

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九兵衛の茶碗を割ったのも、奈緒子と榛名の噂を流したのも有紀子だと判明し、誤解していた仲居たちは陳謝する。仲居たちや客からの評価が上がる一方の奈緒子に対し、有紀子は心が乱れて集中力が欠けてしまう。

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別の旅館へ女将修行に向かう有紀子を見送った奈緒子は、ついに志乃から母屋で暮らすことを許される。喜ぶ奈緒子に志乃は、まだ神楽家の嫁として認めたわけではないと言う。それでも張り切る奈緒子だったが…。

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東京の外資系高級ホテルから仲居の研修に来たみちるの教育係をすることになった奈緒子。みちるは流暢な英語で外国人をもてなすが、どこか浮かない表情をしていた。一方、神楽家では奈緒子は志乃の機嫌を害し…。

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奈緒子が作ったカレイの煮付けの味をめぐって夫婦喧嘩になった志乃と辰夫。奈緒子はなぜ喧嘩をしているのか問いただすが、取りつく島もない。「かぐらや」では険悪なムードが蔓延し、奈緒子はやっと原因を知る。

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辰夫が家を出ていってしまい、仲直りしようと思っていた志乃は激怒。辰夫が自分の味が変わったかどうか気にしていると榛名から聞いて奈緒子は心配に。そんななか、志乃と辰夫に常客の村田から難儀な依頼が舞い込む。

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いら立つ志乃は奈緒子に、辰夫との間をとりなすよう伝えてきた。辰夫は、舌が鈍感になっているのでは、と料理人としての自分を否定するようなことを言われ、許すことができないでいた。そんななか、事件が起こる。

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「かぐらや」で、離婚の危機にある老舗料亭の熟年夫婦を仲直りさせるための食事会が開かれた。志乃と辰夫は、「夫婦円満料理」でその夫婦をもてなす。2人の息は、喧嘩の最中とは思えない程ぴったりだったが…。

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さまざまなプレッシャーを受け、倒れてしまった奈緒子。連絡を受けて心配した宗佑から電話が入る。志乃は宗佑から諭されて反省し、辰夫に土下座。しかし、辰夫は許そうとはせず、奈緒子は辰夫の胸中を慮る。

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辰夫は1年前の病気の後遺症で味覚障害の症状が出てきたのではないかと思い悩み、志乃に言えずにいた。それを知らない志乃は辰夫の態度に怒りを募らせている。ようやく辰夫は志乃に全てを話そうとするが…。

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志乃と辰夫が仲直りし、「かぐらや」に平穏な日常が戻った。そんななか、志乃の孫で高校生の翔太がサッカー部で試合の先発メンバーに選ばれる。奈緒子がお祝いすることになると、翔太の彼女・楓がやってくる。

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自分で作ったというおかずを持って再び神楽家にやって来た楓に、奈緒子と志乃はあぜんとするが、やがて育ちの良さに感心する。しかし、楓は志乃の最大のライバル「菊亭」の大女将の孫娘だと判明する。

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孫の楓を返せと、「菊亭」の大女将・菊が「かぐらや」に乗り込んで来た。志乃も、楓が「菊亭」の跡取りだと知っていれば、敷居はまたがせなかったとにらみを利かせる。一方、翔太と楓はあることを望んでいた。

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台湾にいる宗佑から奈緒子に連絡が入り、小籠包の店を日本で出店する計画がまとまったら日本に帰る予定だと言う。そんななか、親子が飛び込みでやってくる。宗佑が親子に「かぐらや」を紹介したのだった。

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置き手紙と宗志を残して千里が姿を消した。宗志は、自分の父親は「かぐらや」の人で、名前はソウスケだと言う。志乃は慌てて台湾にいる宗佑に電話をするがつながらない。奈緒子は宗志の持ち物からある物を発見する。。

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宗志がいる母屋で過ごすのが辛くなった奈緒子は、榛名たちが暮らすシェアハウスに泊まることに。志乃は宗志を母屋に入れることは奈緒子にとって残酷なことだとわかっていても、孫だと思うと嬉しくもあった。

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夫の隠し子と思われる宗志の件で辛い思いをする奈緒子だが、子や孫が欲しいであろう宗佑や志乃の気持ちをくもうとする。泣き崩れた翌朝、奈緒子と母・美也子が東京へ帰る前に「かぐらや」に立ち寄ると…。

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奈緒子は、夫・宗佑の隠し子と思われる宗志の看病をすることに。健気に母・千里の帰りを待つ宗志に心を動かされ、自分も宗佑を信じて「かぐらや」でその帰りを待とうと決意する。志乃は美也子に許しを乞い…。

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宗佑が台湾から「かぐらや」に帰って来た。志乃と奈緒子は宗志のことを問い詰めるが、身に覚えがないの一点張り。奈緒子は、宗志が宗佑を本当の父親だと思うには何か訳があるのではないかと思い始める。

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奈緒子のことを心配する榛名から殴られた宗佑。新しい店を開く準備のため、再び「かぐらや」を離れると言い出す。奈緒子は宗佑に、宗志が彼の子供だとしたら自分が身を引いた方が宗佑も志乃も幸せになれると告げる。

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千里は、宗志を産む決心をさせてくれた宗佑のことを、宗志には父親だと説明して彼を育ててきたのだった。完全に誤解が解けた宗佑は志乃に、今度こそ奈緒子を正式に神楽家の嫁として認めてほしいと願い出るが…。

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花嫁のれんをくぐるため、片付けなければいけない一番大切な問題とは何か、奈緒子は気になっていた。一方、宗佑は宗志に本当のことを話し、辛いであろう宗志の気持ちを受け止めて、みんなで支えようとする。

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