逆賊～民の英雄 ホンギルドン～

朝鮮第9代王・成宗の時代。奴婢のアモゲは幼い息子・ギルドンが人間離れした怪力の持ち主だと気づく。身分の低い者が怪力を持っていると知られると、ギルドンはもちろん家族も無事でいられなくなるのだが…。

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ギルドンの正体を隠すため、主人とは別に住まいを構える外居奴婢を目指すアモゲ。主人との交換条件を果たすべく開京に向かうが、商売がうまくいかず困っていた。そんな時、逃げ回っていた盗賊のソブリと遭遇する。

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アモゲは主人のチョ参奉とその妻・パク氏からの逃亡を決意。ソブリのつてで刑房のオム・ジャチと会い、蓄えていた財産で良民の身分を手に入れる算段をつけた。一方、チョ参奉らはアモゲの財産を奪おうと企てる。

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最愛の妻・クモクを亡くしたアモゲは怒りに駆られ、チョ参奉を殺害。現場を目撃したギルドンは衝撃を受けるが、父をかばうため血の付いたわらじを燃やす。しかしパク氏の訴えにより、アモゲは投獄されることになる。

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ギルドンが怪力の持ち主だという噂を聞いたパク氏は、彼を1人で虎が出る山に向かわせた。ところが彼が無事に戻ってきたため、いつか自分が復讐されることを恐れ、アモゲ一家の皆殺しを考える。

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アモゲたちは明との密貿易で商才を発揮するが、役人たちの厳しい取り締まりに遭う。そこでオム・ジャチを呼び、手柄をお膳立てして彼を長官に仕立て上げた。商売が軌道に乗ったアモゲは親方と呼ばれる存在となる。

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12年後、ギルドンは女性を美しく変身させる小間物屋として全国を飛び回っていた。彼の手にかかればどんな男でもものにできるという噂を耳にした妓生のコンファは、ガリョンを使いに出してギルドンを呼び寄せる。

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ギルドンは 「匿禍里の親方」となったアモゲの身を案じ、一緒に農業をして暮らそうと父に持ちかけた。ギルドンが怪力を失っていることを知ったアモゲは、彼と共に隠居することを決意するのだが…。

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下女を殺したという濡れ衣を着せられ投獄されるアモゲ。さらにパク氏の密告により、12年前の主人殺しまでチュンウォン君に知られてしまう。チュンウォン君はテハクに、ギルドンら全員を始末しろと命じる。

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ギルドンは矢の刺さった体で妹のオリニを捜し回り、コンファのいる妓房にたどり着く。妓生たちに怪しまれたギルドンはガリョンに殴られて倒れ、数日後に意識を取り戻したものの記憶を失っていた。

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コンファの過去を知ったギルドンは、全てを受け入れ彼女と愛を交わす。一方、王宮では成宗が亡くなり、世子であるユンが第10代王・燕山君として即位。そんななか、あるきっかけでギルドンが記憶を取り戻した。

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コンファは2カ月が経ってもギルドンから連絡のないことに傷つき、掌楽院に入り燕山君に近づこうと決意する。一方、ギルドンが妓房に戻った時にはコンファの姿はなく、ガリョンだけが彼を待っていた。

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ギルドンの兄・ギリョンは両班に成り済まして生きていた。彼はソン・ドファンに連れられて書院を訪れ、儒生のジョンハクと出会い、共に勉学に励もうと誘われる。一方、ギルドンはチュンウォン君への復讐を決意した。

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ガリョンが無事に数珠を取り戻し、ギルドンは畳み掛けるようにテハクを拉致し、チュンウォン君への復讐に力を貸すよう脅す。一方、コンファは王との謁見を願いつつ、心の片隅ではギルドンのことを想っていた。

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ある儒生の処罰に関して燕山君は強硬な姿勢を取るが、儒生たちの反発を前に、王として自分が認められていないことに苦悩する。一方、王に会いに行くチュンウォン君一行に、ギルドンは運び屋として潜入した。

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見事な舞を披露したコンファは燕山君に名を聞かれ、ノクスと名乗る。燕山君から髪飾りまで授かったノクスは、彼の心を掴んだと確信。一方、ギリョンは科挙に見事合格し、ジョンハクと共に宮中で働くことになる。

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ギルドンはチュンウォン君の悪い噂を流し、燕山君の耳に届けることに成功。しかし、想像していたおとがめはチュンウォン君に与えられなかった。次の手を打つべくギルドンは、燕山君の怒りの源を探り出す。

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史草に記された無礼な内容に激怒した燕山君は記録した者を尋問にかけるが、反逆罪に関する決定的な証拠を得られずにいた。そんななか、ギリョンがある史草の中から世祖を暗に批判した「弔義帝文」を見つける。

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捕らえられたチュンウォン君は尋問場に引き出される。イ・ジョンスはギルドンの指示に従い、チュンウォン君に不利な証言をし、ギルドンはチュンウォン君の潔白を明らかにする証人として尋問場に呼ばれるのだが…。

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復讐を果たしたアモゲとギルドンの仲間たちは晴れて匿禍里へ戻り、家族としてホンの姓を名乗り始める。ギルドンとの結婚を夢見るガリョンはホンの姓はいらないと言い、アモゲにギルドンが好きだと明かす。

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アモゲの弔いの最中、テハクからの奇襲を受けるギルドン。ガリョンを連れ去られそうになり、夢中で怪力を振り回し撃退した。ギルドンらはすぐにテハクの逃亡先を突き止め、手下のモリを捕らえるが…。

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流刑地のチュンウォン君はパク氏からドファンを紹介され、ギルドン一味への復讐心を明かす。ギリョンは全国を巡る暗行御史になりたいと王に申し出た。一方、ソブリはキム尚伝から大量の銀を納めるよう命じられる。

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ギルドンは禁酒令で得た大金をキム尚伝へ献上し、着実に地盤を固めていた。しかし、キム尚伝や匿禍里の神木を授けた巫女からの言葉を受け、自らの力の使い方について悩み始める。そして、4年が過ぎた。

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ギルドンはガリョンに告白されるが、ならず者の自分と一緒になったら不幸になるからと断る。しかし、一途な想いが変わらぬ彼女に思わずキスをする。そんななか、チュンウォン君は漢城府の前に座り込んでいた。

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姿を現したチュンウォン君。ギルドンは彼の質素な生活を見て、背後に何者かがいると確信する。一方、ドファンは漢城府のジョンハクことスハクに両班を襲う盗賊の調査を命じた。その正体はギルドンたちである。

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ノクスは悲憤に駆られた燕山君を慰め、2人はキスを交わした。燕山君はキムを釈放し、ギルドンが思い描いた通りの結果となる。一方、ドファンも盗賊の正体がギルドンだと知り、再度捕らえるようジョンハクに命じた。

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ギルドンは怪力を取り戻したモリと戦って気を失う。仲間たちに救出されたギルドンは、チュンウォン君が持っていた書物の行録にオリニの名前があることを確認し、妹を捜す旅に出ることを決意する。

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ギルドンらは守貴単たちの悪行を見逃せず、1人ずつ懲らしめていく。ギリョンは盗賊のホン一味が現れた場所の共通点に気づいた。一方、ドファンの命令を受けたジョンハクも官軍を率いてギルドンを追っていた。

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各地の捜査網を巧みにくぐり抜けるギルドンたち。通りかかった街では女真族の襲撃を退け、ますます英雄視された。ギルドンが民心を盗んでいるというドファンの言葉を聞いた燕山君は、苦々しい気持ちになる。

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官軍に追われて逃げ出したギルドンは、追っ手として現れたギリョンとまさかの再会を果たし、互いの無事を喜ぶ。ギルドンを見逃したギリョンは王宮に戻り、オム・ジャチから全ての事情を聞いた。

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捕らえられた仲間たちを救うべく自首したギルドンはついに燕山君と対面し、行録を渡して守貴単の横暴ぶりを訴える。一方、ギリョンはギルドンの功績を伝えて大臣たちを説得し、燕山君にある進言をするが…。

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モリに敗れたギルドンだが、ギリョンとノクスの助けにより死は免れ、王宮の門前にさらされる。ドファンは、自身を排斥しようとする王の臣下の動きをけん制すべくパク氏を王に会わせ、廃妃の書簡の内容を伝えた。

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ギルドンの身を案じたノクスは彼のもとをひそかに訪れ、自分が助けるまで生き延びてほしいと告げる。一方、燕山君は王の威厳を示すため、女楽の数を増やし太平の世を祝う宴をあげ、ノクスの圧巻の舞に感極まるが…。

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ギルドンは王に立ち向かうことを決意し、仲間たちと脱獄。彼らを追うも、復活を遂げたギルドンに警告されて震え上がる燕山君。ギルドンを捜すようひそかにギリョンに命じるが、恐怖心からさらに暴虐になっていく。

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オリニが王宮にいると知ったギリョンは、探りを入れてみることにした。その頃、圧政に不満を抱いた民たちはギルドンの「遺志」を継いで王への抵抗運動を開始するが、次々ととらわれの身となる。

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ギルドンが本当に処刑されたのか怪しむドファンは、宮中に探りを入れた。一方、悪夢にうなされた燕山君はガリョンを寝殿に呼び、彼女の語りを聞きながら久しぶりに安眠する。これを知ったノクスは危機感を抱いた。

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ギルドンたちが王宮に乗り込み、燕山君は逃げ出すが護衛兵や側近と引き離され孤立する。ギリョンは忠臣を装って燕山君を救い、ギルドンを追うという名目で官軍の兵力を手に入れ、次なる計画に向けて動きだす。

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王命を受けたギリョンは盗賊を捕まえる討伐軍を編成。燕山君の横暴に耐えかねた屈強な兵を選抜し、そのままギルドンがいるアジトに合流した。一方、ギリョンがギルドンの実の兄だと知ったは燕山君は衝撃を受ける。

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記憶を取り戻したオリニは、ドファンのもとで起きた過去を話しだす。一方、燕山君から寝殿に呼ばれたガリョンは、寝ついた彼を殺そうとするもノクスに止められ失敗。王と刺し違える覚悟があることなどを明かすが…。

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香州牧では燕山君を批判する貼り紙をした儒生が次々と捕らえられ、その家族までもが命の危険にさらされていた。そんななか、ギルドンと仲間たちは村人を守るために戦い、官軍を追い払うことに成功する。

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ガリョンの正体を知った燕山君は、彼女をギルドンを倒すのに利用しようと考える。一方、香州牧でギルドンたちと官軍の戦いが始まり、戦況が膠着状態との報告を受けた燕山君は、全国から兵を集め自ら香州牧へと赴く。

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人質のガリョンへ矢を放ったギルドン。決死の覚悟を見せつけ、反乱軍の士気は最高潮に高まった。官軍を押しのけ、ガリョンを領地に連れ戻すことに成功したギルドンは、ついにモリと一騎打ちとなる。

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ギルドンは官軍を打ち負かし、香州牧を救う。逃げ延びた燕山君は、再び兵力を集めて香州牧を攻撃するよう家臣のパク・ウォンジョンに命令。ジョンハクとパク氏は戦いに敗れた責任を問われ、奴婢の身分に落とされる。

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政変の知らせが宮中に広がり、王宮はすっかり人寂しくなる。腹をくくったノクスとキム尚伝は王を招いて最後の宴会を開く。そこに兵士と民を連れて挙兵したパク・ウォンジョンが、玉璽を渡せとやってきた。

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ギルドンとホン家の仲間たちは全てを終えて香州牧に戻り、燕山君が廃位されたことを報告。ギルドンもまたガリョンから思わぬ朗報を聞かされる。そんななか、オリニがドファンの刺客に襲われる事件が発生した。

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