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スパドラ!最新USレポート Vol.576:「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」のジョニー・リー・ミラー、最新シーズンで監督に初挑戦!「ルーシーには余計なことを言わない」

December 1, 2017

Elementary_yr4_us250_1201.jpgエレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」で主役のシャーロック・ホームズを演じるジョニー・リー・ミラーが、米の最新シーズンで監督に挑戦したことが分かった。

ジョニーは自身のツイッター(@jonnyjlm)で、9月22日、「僕が監督する#elementary エピソード606の撮影最後の日だ。人生で最高の経験の一つになったよ、ありがとう…」と投稿。それまでジョニーの監督挑戦については発表されてなかったため、ファンからは「(放送まで)待ちきれないわ」など、驚きと喜びの反応が寄せられた。

シーズン6を迎える「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」では、出演者のうちルーシー・リューエイダン・クインがそれぞれエピソードを監督している。2人に比べ、やや遅い監督デビューとなったが、初めてメガホンを取ったジョニーの感想は?

「自分のアイデアをそのままシーンにできる喜びといったらね!脚本を読んで、頭に浮かんだ風景そのままをシーンにできた時は、『これだよ、これ、僕が思い浮かべたまんまだ』って最高に満足したよ」と、ジョニー。もちろん、そこに至るまでに数えきれないほどの打ち合わせ、事務的な交渉など細々とした仕事も経験した。「シーンを撮影するまでに、山ほどたくさんのことをクリアしなきゃいけなかった」と、監督の苦労も身に染みて分かるようになった。

もう一つジョニーが楽しんだのは、オーディション。担当エピソードに出演するゲスト俳優を選ぶのも監督の仕事だ。

「これまでの俳優人生で僕は向こう側(オーディションされる側)にいたわけだからね。彼らの気持ちはよく分かるよ、部屋に入ってきて、あたかも建物が焼け落ちてるんじゃないかってくらいの勢いでたった2行の台詞を叫ぶのさ。もう、ツライんだよ。(今回は)オーディションを楽しめた。興味を持てそうな俳優を探し出すんだ。使いたい俳優が見つかったとしても見つからなかったとしても、良い経験になったよ」

ジョニーが監督に挑戦したのは自身をリフレッシュさせるためでもあった。「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」でホームズを演じて6年。ジョニーはホームズ役について好き嫌いを繰り返した時期があったと認めている。その意味で、「番組に違う立場でかかわることができて良かったよ、それが一番だね」とジョニー、現在はホームズ役が大好きだという。

撮影では最も“エライ”立場となる監督だが、それでも気を使った相手が一人。同じく主演のジョーン・ワトソンを演じるルーシー・リューだ。

「ルーシーには余計なことを言わないよ。監督はすべてのトラブルに対応しなければならないけど、俳優は別だ。彼らは自分が何をすべきか分かっているからね。監督は彼らが仕事しやすいようにすればいいだけ、あとは自分の仕事は自分でやってくれるだろう」

ルーシーとは、阿吽の呼吸。シーズンを重ねた分だけ、ジョニー監督が何を求めているか、ルーシーにはお見通しのはずなのだ。

ジョニーの監督エピソード、米での放送日はまだ未定。どこかにジョニーらしさを見つけられそうな、ファンにはお楽しみのエピソードとなりそうだ。


<「smh.com.au」 11月23日付け>