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スパドラ!最新USレポート Vol.571:「MURDER IN THE FIRST/第1級殺人」のテイ・ディグス、舞台監督に初挑戦

November 14, 2017

MurderInTheFirst_yr1_us250_1114.jpgMURDER IN THE FIRST/第1級殺人」主演のテイ・ディグスが、米ブロードウェイで企画されている「Thoughts of a Colored Man on a Day When the Sun Set Too Early」で舞台監督に初挑戦することが分かった。

テイは、1994年にミュージカル「回転木馬」でブロードウェイ・デビュー。後に大ヒットしたミュージカル「RENT」に出演、カリスマチックな存在感でブロードウェイのスターに成長した。TVや映画に出演するようになった現在も、舞台での活動を継続している。

「Thoughts of a Colored Man on a Day When the Sun Set Too Early」は、劇作家キーナン・スコット2世が執筆した戯曲。「RENT」など多くの劇作品同様、これまで小劇場などでの上演を重ねながら少しずつ手が加えられてきた。今年2月には、振付をテイとミュージカル女優のジェニー・パーシネンが担当し、ブロードウェイでワークショップも開催されていた。

そして今回、さらなる大舞台を目指し、11月中旬に業界向けの本読み劇を上演。その本読み劇を監督するのが、テイなのだ。

同作は8人のアフリカ系米国人男性が主人公。肌の色によって彼らが世間から受ける差別・偏見に苦しみながら、自分自身のアイデンティティーを求めてゆくというストーリー。彼らが赤裸々に語る恋愛、人種、教育、家族そして黒人の歴史を音楽、ダンス、現代的なストーリー描写を交え展開するという。

出演者、劇作家のスコット2世もアフリカ系米国人。スコット2世はブロードウェイ期待の若手実力派で、前回の振付に続き、今回は監督を引き受けたテイも作品にほれ込んでいるようだ。

「Thoughts of a Colored Man on a Day When the Sun Set Too Early」がブロードウエイで正式に製作されるかは、テイの手掛ける本読み劇の出来次第。ブロードウェイのスーパースター、テイのお手並み拝見となりそうだ。


<「playbill.com」 11月9日付け>