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スパドラ!最新USレポート Vol.567:「S.W.A.T.」のシェマー・ムーア、主役に必要なことは「クリミナル・マインド」で学んだ

November 8, 2017

CriminalMinds_yr9_us250_1108.jpgクリミナル・マインド」のデレク・モーガン役でお茶の間の人気者となった、シェマー・ムーア主演のドラマシリーズ「S.W.A.T.(原題)」が、11月から米CBSで放送スタートした。

「クリミナル・マインド」で11シーズン、そして昼のソープオペラ「The Young and the Restless(原題)」でも長らくレギュラーを務めていたが、本格的な主演シリーズは今回が初めて。

初の主役にシェマーは、気合十分、準備も十分。これまでの長い俳優活動でお手本となる主役を間近で見てきたからだ。

「ジョーは仕事の面でもひとりの人間としても、しっかりと自分を律することのできる男だった。彼は家族をとても大事にしていて、僕ら俳優の間にも仲間意識を生み出してくれた」

シェマーにとって一番身近だった主役といえば、「クリミナル・マインド」のジョー・マンテーニャ。番組にはシーズン3途中からの加入だったが、ベテラン俳優は現場にポジティブなムードを作り出したという。そこからシェマーは、主役の現場に与える影響をひしひしと感じていたのだ。

「僕の24年間の俳優活動が実って、このチャンスを手に入れた。張り切る気持ちでいっぱいだけれど、同時に落ち着いてなきゃとも思う。出演者一覧の一番上に名前が載るということは、大きな責任を伴うものなんだ」

ファンにとっては衝撃だった、シェマーの「クリミナル・マインド」降板。本人のキャリアにとっても、ある意味、衝撃的な決断だった。

「イチかバチかだったね。自分を信じていたかった。僕は飢えていたんだ、まだまだ成長したかったから。もちろん『S.W.A.T.』の話なんて知らなかったさ。(降板時点で)僕は無職となっていたわけだけど、何か新しいことをやってみようと思っていた」

イチかバチかの大博打に、シェマーの他に、賭けてくれた大物がいた。「ザ・シールド 〜ルール無用の警察バッジ〜」などで知られる、プロデューサーのショーン・ライアンだ。

「君に興味がある」と、ライアンはシェマーに非公式ながら仕事をオファー。それはライアンが新しく手掛ける「S.W.A.T.」へとつながってゆく。「S.W.A.T.」は、ロサンゼルス警察特殊部隊の活躍を描くドラマシリーズ。70年代に放送された「特別狙撃隊S.W.A.T.」 のリメイクで、2003年には映画版『S.W.A.T.』も公開されている。

「S.W.A.T.」で自身が演じる主役のホンドについて、シェマーはこう語る。

「彼は決して妥協しないし、荒い少年時代を送ったことも忘れてはいない。自分のチームに誠実で、リーダーシップから逃れることもない。己のすべてをこの仕事に捧げているんだ」

ホンドはシェマーの理想の主役像なのだろう。この2人が同化する時こそ、本物の主役の誕生だ。


<「siouxcityjournal.com」 10月29日付け>