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スパドラ!最新USレポート Vol.534:「SCORPION/スコーピオン」のエリス・ガベル、天才演じる苦労とは?

July 6, 2017

SCORPION_yr3_us250_0706.jpgSCORPION/スコーピオン」でトータルIQ700の天才集団のリーダー、ウォルター役を演じる、英俳優エリス・ガベル。自身とは全く異なるという天才キャラクターを演じるに当たり、その苦労などを米エンタメサイトで語っている。

「ある無名俳優の言葉を聞いてほしい。それは『どの俳優にもひとつだけ生まれつき備わった才能がある』というものさ」

エリスの説明によれば、その“生まれつき備わった才能”とは、誰もが持つ“個性”のこと。その俳優の個性を、演じるキャラクターに吹き込めるのは、当然ながらその俳優だけ。脚本上の存在でしかないキャラクターに俳優の個性が混じりあう。うまく混じりあえば、そのキャラクターに魅力が生まれる。

では、天才ハッカーのウォルター・オブライエンを演じるエリスにとって、自身の個性はどう混じりあっているのだろうか?

「ウォルターは僕とは正反対の物の考え方をする、彼はまるでコンピューターみたいだよ。僕は感受性が豊かで、本能に従って物事を考える人間だ。ところが、ウォルターはコンピューターのように物事を処理するのが、最も機能的で優れていると考えている。僕は普通なら、もっと感情をこめて演じている。その方がよりドラマチックになると思うからだ。つまり僕が演じるウォルターは、そのどちらでもない、ちょうど中間のような人間になっているはずだ」

エリスにとっては不本意なやり方法を、時にウォルターは選ぶ。しかし、それが意外な効果を芝居に与えることもあるという。

「ウォルターは、普段の僕とは違う選択をする。それは感情に流されず、常に分析から導かれた解答を選ぶということだ。少しコミカルなキャラクターが相手なら、もっと魅力が増しているはずだよ、彼は他の誰とも異なる視点から物を考えるから」

そして、ウォルターになりきるにあたり、エリスにはスウィッチとなりうる瞬間があるというい。それは普段のブリティッシュ・アクセントの英語から、アメリカン・アクセントの英語へと変える時だ。

「ウォルターを演じる時には、アメリカン・アクセントを使うんだ。しばらく演じていると、言葉遣いで特徴をつかむだけじゃなく、彼独特の口調のリズムも出来てきた。そこにアメリカン・アクセントを加えれば、彼になりきるのは自由自在だ。僕と彼のアクセントは全く違うから、いい切り替えになってるよ」

性格、アクセント共に全く異なるキャラクターを演じるエリス。彼の持つ才能は“個性”だけでは無かったようだ。


<「assignmentx.com」 5月24日付け>